革靴でもスニーカーでも、シューズをおニューにしたとき、靴紐の結び方は何となくいつも同じになっていませんか?意外と意識されていないのが、靴によって靴紐の結び方をアレンジすること。靴紐の結び方は、思っているよりもたくさんあるのです。靴の種類毎に、きっとチャレンジしてみたくなる結び方をご紹介していきます!
靴紐アレンジによる2つのメリット
結び方ひとつでおしゃれなオリジナル感が出せる!
皆さんは靴紐をどんなふうに結んでいますか?意外に、靴紐の結び方はあまり意識していないという人も多いのではないでしょうか。そんな方にぜひお伝えしたいのが、紐の結び方一つで、即効で靴にオリジナル感が出るということ。
靴が足に一体化するため、ケガを予防できる!
また、もう一つ気をつけなければいけないのは、それぞれの靴に合った靴紐の結び方があること。靴紐はシューズと足を一体化させる重要な役割を持っています。間違った通し方や締め具合が悪い場合には、足の動きが制限されたり、ケガを招くこともあるんですね。
おしゃれにアレンジしつつ、ケガの予防にもつながる、まさに一石二鳥な靴紐の結び方。自分の持っているシューズに合った結び方を、ぜひマスターしていきましょう!
ビジネスから結婚式までバッチリ!「革靴」に適した結び方
シングル結びは一般的な結び方です。ビジネスシューズやドレスアップ用の靴に最適です。しかし、靴紐の締まりが緩かったり、長さの調節がしにくかったりするときはパラレルがオススメです。ビジネスシューズは、履くときには紐を緩めて足を入れ、しっかりと紐を締め、靴を脱ぐときも十分に紐を緩めてから靴を脱ぎます。紐を締めたままで靴を履いたり脱いだりすると靴を傷める原因になったり、フィット感が得られず歩き心地にも影響したりするので注意しましょう。
1.革靴・ビジネスシューズに合った結び方「シングル」
1. 紐の長さは対称ではなく、靴紐の穴の上から下までよりも少し長いくらいの差をつけます。短い方は最後の部分にしか通さないので、長い方を下から通します。
2. その通した紐を、そのまま反対側の上から通します。そして上下を繰り返し、最後の一つまで来たら、短かったほうの使っていない紐を、対角線にある穴に下から通します。
3. 長かったほうの通してきた紐を、対角線の穴に下から通し、完成です。
2.革靴・ビジネスシューズに合った結び方「パラレル」
見た目は一見シングルと同じなのですが、裏側では左右が交差するような形で結び上げていく通し方です。
1. シングルと同じく、最初の穴に紐を上から通します。それぞれの紐端を、段が互い違いになるよう紐を通していきます。
2. 再び互い違いに結び上げていき、完成です。
オシャレ度UP!「スニーカー」のアレンジ結び
スニーカーのオードソックスな結び方です。足をしっかりとホールドするため、抜群の安定感があります。オーバーラップとアンダーラップとがありますが、オーバーラップの方が締まりがよく緩みにくいので短距離ランナーに向いた結び方といわれています。
3.スニーカーの定番&短距離走者向けの結び方「オーバーラップ」
1. 一番下の穴に上から通し、紐の左右の長さを揃えます。
2. 次の段を上から通します。紐のねじれや、左右の紐の上下に気をつけながら、順に上まで通して完成です。
4.長距離ランナー・甲高さんにオススメ「アンダーラップ」
別名クリスクロス(十字架)と言われている「オーバーラップ」とは逆に、下のホールから通していく結び方です。
アンダーラップは、履いているうちに足に適度になじみ、圧迫感が少ないため、ハイカットのスニーカーや長距離ランナーに適していると言われています。結び方でフィット感が変わるので、足の甲高の方にもアンダーラップは良いようです。
5.編みこみがキレイに見える「ラティス」
格子結びのラティスという結び方です。靴紐と靴紐の隙間が見えないので、編み込みが綺麗に見えます。
https://www.youtube.com/watch?v=LIkbY32SpaQ
1. 靴紐の両端をまっすぐ一番下のホールから下側から外へ出します。
2. 左右の紐を交差させ、2つのホールを飛ばし、つま先から4つ目のホールに外側から中へ通します。
3. そのまま左右ともまっすぐ縦に、上のつま先から5つ目のホール下から外へ出します。
4. 左右をまた交差させ、つま先から2つ目のホールに外側から中へ通します。
5. そのまま左右ともまっすぐ縦に、上のつま先から3つ目のホールの下側から外へ出します。
6. 左右をまた交差させ、6つ目のホールに内側から外へ出します。
6.ゴツめのスニーカーにピッタリな「チェッカーボード」
2本の紐をチェス盤のように組む結び方です。2色の靴紐を使うとインパクト大!ごつめのスニーカーに合った結び方です。
https://www.youtube.com/watch?v=QkwrRNUzsf4
1. 違う色の2セット分の靴紐を用意します。
2. まず1つの色で、横のラインがすべて外に出るように紐を通していきます。
3. 次にもう1つの色で、つま先側から始め、先ほどの横のラインの上下に編み込んでトップまでいきます。
4. トップで折って戻り、同じく上下に編み込んでつま先まで戻ります。
5. 靴紐がなくなるかスペースがなくなるまで続けます。
6. 最後余った靴紐の先端はすべて靴の中にしまうようにして完成です。
7.リボンの位置でこだわりを見せる「ライディングボウ」
https://www.youtube.com/watch?v=miB4tR9X15c
リボンが真ん中に来るようにする靴紐の通し方です。こだわりが感じられる結び方です。
1. 紐の両端を一番上のホールの右側のホールと、つま先側の左側のホールに、斜めにまっすぐ下から通します。
2. 一番上の紐はジグザグに外側から入れて下から出すを繰り返します。
3. つま先側の紐も同様に外から入れて、下から出すというのを真ん中まで続けます。
4. 真ん中でリボン結びをしたら完成です。
8.コンバース好きは必見の「星結び」
コンバースなどにぴったりの結び方です。誰かに見せたくなってしまいますね。
1. 靴紐の両端をまっすぐ、真ん中の両方の穴から外側へ出します。左側は少し長めに出します。
2. 左側の紐は裏側をまっすぐ下ろして一番下の穴から出し、クロスするようにはじめに通した穴の右側に通します。
3. 同じようにに裏側にまっすぐ下ろして一番下の穴から出し、クロスするようにはじめに通した穴の左側に通します。
4. はじめに真ん中の穴に通した右側の紐は星型になるように、すでに通した紐に絡ませながら通します。きつめに締めるときれいに出来上がります。
9.サイドに結び目をつくる「ブッシュウォーク」
こちらは意外と簡単に結べます。サイドに結び目がくるので変化は一目でわかりますね!
1. 靴紐の両端を、まっすぐつま先の両方の穴の下から外側へ出します。
2. 片側の紐の先端を、まっすぐ縦に次の穴の外側から下へ通し、そのまま横へ次の穴の下から上へ出します。
3. 2本の紐が外に縦に並んでいる状態で、両方とも1つ飛ばして縦に外側から入れます。
4. 両方の紐をそのまま真横に穴の下から出し、また1つ飛ばして縦に外側から入れます。
5. 左右の靴紐が両方とも同じ側になるので、そこで結び完成です。
10.編みこみの多さが際立つ「ジッパー」

ちょっとレベルが高そうな結び方のジッパー。細めの靴紐だときれいに網目が出ますね。太い靴紐でもオリジナル感は◎。編み込むのが多いので、紐の長さが足りなくならないように注意しましょう。
1. 靴紐の両端をつま先の両方の穴の下から外側へ出します。
2. 紐の先端を、両穴に通した横のラインの下に潜らせてから上に出します。
3. 潜らせたら左右を交差させ、次の穴の下から通します。
4. 繰り返して完成です。
11.紐の結び目を隠す「ヒドゥンノット」
スニーカーの紐の結び目が見えない結び方です。シンプルですが、あまりやっている人を見かけないので、靴紐の色を変えたりして挑戦してみるのもいいかもしれません。
1. つま先側の両方の穴に、靴紐を外側から中に通します。
2. 片側はまっすぐ上の穴に下から外側へ出し、そのまま真横の穴に外側から中へ通します。
3. もう片方はすぐ上の穴を飛ばし、下から3つ目の穴に下から外側へ出し、そのまま真横の穴に外側から中に通します。
4. 上まで通して片側の穴の下で左右の紐を結んで完成です。
12.結び目を見せずに魅せる「ディスプレイ」
シューズショップのディスプレイでよく見かける結び方が、その名も「ディスプレイ」です。結び目をまったく見せないので、「どうなってるの~?」と聞かれそうですね!
1. 先端の穴に靴紐の先を、外側から中に通します。
2. 左右を交差させながら次の穴も外側から中へ通します。
3. これを繰り返し、最後は靴紐を内側で結んで完成です。
13.色を交互に見せる「バイカラー」
https://www.youtube.com/watch?v=1BBnk1b4E9g
カラーの違う靴紐を2本使って、色を交互に見せる結び方です。同系色でもまったくく違う色を使っても、スニーカーに合わせて楽しく遊べそうですね。
1. 元々の紐よりも長めの、違う色の2本の紐を用意します。
2. それぞれの色を2等分より3センチほど長めにカットします。2色の長い紐と短い紐ができます。
3. 異なる色同士、短い紐と長い紐を接着します。バイカラーの2本の紐ができます。
4. 長いほうの色をつま先側の右の穴の下から外側へ出します。接着部分まで出したら、左側の穴に外側から中へ通します。
5. 1段飛ばして横へ、を繰り返し上の図のように通していって完成です。
14.はしごをイメージした「ラダー」
こちらもその名のとおり、はしごをイメージした結び方です。これもあまり見かけないのではないでしょうか?
https://www.youtube.com/watch?v=H6eKsnVuo0s
1. 先端の穴に靴紐の先を、中から外側に通します。
2. そのまま2本をまっすぐ次の穴へ上から中へ通します。
3. 中から出す紐を交差させて、2.の下をくぐらせ、そのあとまっすぐ次の穴へ外側から通します。
4. 最後は交差させた紐を、縦のラインにくぐらせてから結びます。(2.~3.のように)
【おまけ】ほどけない靴紐の結び方「イアン結び」
固く結んだつもりでも、靴紐がほどけてしまうことがあるかと思います。時間がない通勤途中や仕事の最中、あるいは大事な試合のときに、はたまた雨の日なんて何回も結びなおすのはイライラしてしまいますね。
https://www.youtube.com/watch?v=u-NFyB3THpw
そんなイライラを解決するのが「イアン結び(イアン・ノット)」です。スポーツ選手も使うほど靴紐がほどけない結び方!一度覚えてしまえば難しくない方法なので、知らない人はぜひ覚えてください!
1. 上の図を参照して、黄色は人差し指の上に紐を通し、青い紐は親指の下に紐を通します。青と黄色が逆だと、結んだときに縦結びになるので注意しましょう。
2. 左右で輪っかを作ります。
3. 青の奥側を黄色の輪に通します。
4. 同時に黄色の手前側を青の輪に通します。
5. 持っていた紐から、通した紐に両方とも持ち替えます。
6. 引っ張ると完成!
一見難しく見えますが、覚えてしまうとすぐにできるので頑張ってみましょう!
おすすめの靴紐5選

ブーツなどにおすすめの革の靴紐です。丈夫でほどけにくく、使い込むごとにいい感じの味が出てきます。

靴紐は、蝋やシリコーン樹脂でしっかり覆ったローを引きをすることで耐久性が増し、ビジネスシューズなどには最適です。結び目もしっかりと結束されるので、無駄なゆるみが出ないのも特徴です。
老舗のシューズメーカー、パトリックのスニーカー用靴紐。派手ではないですが、落ち着いたカラーが豊富です。
東京発のスニーカーグッズブランド”GETABACO(ゲタバコ)”の丸紐です。豊富なカラーバリエーションでオリジナルの配色が楽しめます。
いかがでしたか?靴紐ひとつにしても、こんなにもいろいろな結び方があるんですね。
スニーカーは人とかぶってしまうことはあっても、手の込んだ靴紐の結び方はなかなか同じにはならないのではないでしょうか?お気に入りのスニーカーやシューズを、ワンランクアップさせたい方はさっそく試してみてはいかがですか?
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