うつや発達障害など治療内容は意外と偏る、セラピストの性別や医療機関の組織風土も関係

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精神神経科、メンタルクリニック、心療内科など、精神的な健康、メンタルヘルスの問題を解決するための医療機関はさまざま。海外の報告によると、複数ある科学的な根拠が確かな治療の中で、どの治療を取り入れるかはセラピストが男性か女性か、医療機関の組織風土がどうかといった意外な要因で左右されるところがあるようだ。

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治療内容に何が影響するか

米国フィラデルフィアのペンシルベニア大学を中心とする研究グループが、有力医学誌の小児科版、ジャマ(JAMA)ペディアトリクス誌2015年4号で報告したもの。メンタルヘルスケアでは、科学的な根拠に基づく治療はさまざまある。その実践をするときに、治療を行う個人的な要因、組織的な要因はどのように影響するかを検証した。若者と家族を対象に治療に取り組んでいるセラピストにアンケートを行い、エビデンスに基づく治療の使用を増やそうという取り組みの下で、面接をしながら考え方のゆがみを解いていく「認知行動療法」、家族全体を治療対象として家族をまきこみながら問題を解く「家族療法」、精神的な分析を通して精神的な問題の原因をたどり問題を解く「力動的精神療法」の治療技術をどのように取り入れているかを調べている。研究グループは、2013年3月1日から7月25日までの期間、23カ所の施設と19の機関で調査を行った。

医療機関のカルチャーも重要

この研究で、セラピストの行動とエビデンスに基づく治療の実践には、個人的な要因と組織的な要因が重要な影響を与えていると分かった。認知行動療法を取り入れているのは、経験のあるセラピストに多かった。科学的根拠に基づく治療の実践を始めて日が浅かったり、保守的な組織だったり、専門分化した組織であったりしても認知行動療法を取り入れる傾向が見られた。家族療法を取り入れる傾向があったのは女性のセラピスト。一つの仕事ごとに給与が発生する給与体系だったり、ストレスのかかる職場だったりしても家族療法を取り入れるところが多くなっていた。新しいものを取り入れようとするセラピスト、科学的根拠に基づく治療についての知識が乏しい人は、力動的精神療法を取り入れる場合が多かった。治療内容はセラピストや組織の特徴、セラピストの治療技術によって左右される傾向が確認された。かかる医療機関を考えるときに参考になるかもしれない。

文献情報

NCBI - WWW Error Blocked Diagnostic
Penn Researchers: Organizational Culture and Climate Predicts Use of Evidence-based Practices in the Treatment of Youth with Psychiatric Disorders - Penn Medicine
Therapists' Knowledge and Attitude Found to Predict Use of Less Effective Techniques
人生
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