接待に使用したタクシー代は交際費に入りますか?

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接待のために使用したタクシーの料金は、交際費として経費にすることが出来ます。

交際費とは、交際費、接待費、機密費その他の費用で、得意先、仕入先その他事業に関係ある者等に対する接待、供応、慰安、贈答その他これらに類する行為のために支出するものと定義されています。そのため、得意先を接待目的で食事したときに、タクシーを利用した料金は、食事代とともに、タクシー代も交際費に含めることが出来ます。

つまり、事業に関連しているものであれば、交際費に入ることになります。

 

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交際費になる費用・ならない費用

「接待のために使用したタクシー代」のように、交際費に入れることができるのかわかりにくい費用が多くあると思われます。以下を参考に、交際費になる費用・ならない費用をしっかりと把握しておくことが大切です。

 

交際費になる費用とは?

得意先との飲食代はもちろん、社内の者との飲食代も交際費に含まれる場合があります。上記の定義の、その他事業に関係のある者に社内の者も該当するからです。

得意先や仕入先とのゴルフプレー代も交際費に該当します。よって、ゴルフ場へのタクシー代なども交際費に含まれることになります。

事業に関連する者のための香典や祝金なども交際費に入ります。さらに、葬儀の際などに送る生花や花輪などの購入費も、消耗品費などではなく、交際費に該当することになります。

また、得意先などにお中元やお歳暮などの贈答をした場合にも交際費に含めることが出来ます。贈答品を送る際の発送費なども一緒に交際費に入ります。

 

交際費に入らない費用とは?

では逆に、交際費に含めないものとはどんなものでしょうか?

得意先や仕入先との飲食代であっても、接待目的ではなく、会議などを目的とし昼食程度の飲食代を支払った場合には会議費になります。金額の基準として、一人当たりの金額が5,000円未満の飲食費は交際費に含まれません。

ですが、あくまで一人当たりの金額が5,000円未満というのは目安になります。たとえ一人当たりの金額が5,000円未満のものであっても、実態が会議ではなく、接待であるなら交際費に該当することになります。

また、使途不明金や費途不明金も交際費に含めることが出来ません。交際費として計上しても、後々内容がわからず、接待目的で使ったことが証明できないものは交際費に該当しません。

 

交際費の実務上の注意点

接待目的の際に、タクシーを利用した場合には忘れずに領収書を発行してもらうようにしましょう。基本的に、領収書がないと、内容を証明することが出来ず経費に計上することが出来なくなってしまいます。飲食代の場合には、一人当たりの金額がわかるように、参加者の名前と人数を明記しておくようにしましょう。

それ以外にも、香典や祝金には通常、領収書が発行されません。そのため、領収書の代わりになるものを作成する必要があります。日付、支払い先、金額、支払い内容などを記録として残しておいて下さい。案内状や招待状などがあると、さらによいでしょう。

また、領収書が出ないものとして他にも、自動販売機で買ったジュース代などもあります。得意先や仕入先などに、お中元やお歳暮などを贈答した場合にも注意が必要です。通常、まとめて複数の相手先に発送する場合が多いため、領収書には全員分まとめての金額しか書かれていません。それだと、誰に送ったのかがわからず、事業に関連するものとして証明することが出来なくなってしまいます。領収書以外にも、相手先がわかる明細なども保管しておきましょう。

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