大家好!これは、中国語で「ダージャハウ」と言い「みなさん、こんにちは」という意味です。今回は、大人気の国・台湾の言語について見ていきたいと思いますが、台湾は、台湾語だけではなく中国語も使われているようです。そんな台湾で使われる言語の勉強方法にはどのようなものがあるのか、また台湾ではどの言葉をおさえておくと良いのでしょうか。
台湾で使われている言語は?
日本からは3時間から4時間ほどで行くことができ、しかも安いお値段で行くこともできるうえに小龍包などグルメも美味しく、今や日本で大人気の台湾。そんな台湾に行くなら、言語も覚えたいという方もいるのではないでしょうか。また、台湾で使われる言語やその覚え方にはどんな方法があるのでしょうか。
台湾通の方、これから行かれる方、そして勉強や留学をする方にとって少しでもヒントになりましたら幸いです。
台湾で使われる言語について
公用語は中国語
台湾では、公用語として中国語(北京語)が使われており、台湾の国内では「国語」や「台湾華語」とも言われているそうです。大人気の都市・台北も主に中国語が使われているようです。台湾の人はこの他にも、北方方言と言われている「マンダリン」も公用語として使います。香港でも、北京語とマンダリンを公用語として使う場合が多いそうです。
使う漢字は繁体字
中国語と台湾語の違いのひとつとしては、文字が挙げられるでしょう。中国語では簡略化された「簡体字」、台湾語では画数が多い「繁体字」が使われます。たとえば「車」は簡体字では「汽车」と書きますが、繁体字では「汽车」と書きます。また、「烏龍茶」は、繁体字は日本と同じ書き方ですが、簡体字では「乌龙茶」と書きます。
台湾語は方言として使われる
台湾人は、台湾語を話していると思っている方もいると思われますが、台北ではほとんど使われることはないようです。台湾語は、福建語を元にしている昔ながらの方言と言われている他、台湾の南に行けば行くほど台湾語が使われていると言われます。台湾では、中国語も台湾語も通じると言われています。
都市部では英語でも会話可能
台北など都市部では、英語も通じるそうです。特に若い世代の人達は圧倒的に英語ができると言われています。ただし、台北から離れ南に向かった場合は、英語は通じないと思った方が良いそうです。
日本語が少し話せる人もいる
台北は、たくさんの日本人が観光することから、簡単な日本語を話す店員がいるようです。主に、日本で有名なガイドブックに載っているような観光スポットで日本語を話す人もいると思った方が良いでしょう。
75歳以上であろう方は日本語がぺらぺらだそうです。その理由は、日本統治時代に、この年代の人達は日本語で教育を受けている他、少数民族では共通語として日本語が使われていたことが関係しているようです。
台湾と中国での中国語の違い
発音の違い
台湾では、中国語が台湾華語と言われているとは言え、この2つは完全にイコールというわけではないようです。その違いには、発音があります。中国語には、巻き舌音がありますが、台湾華語にはそれがないそうです。また、中国語は基本的に鋭く聞こえる特徴がありますが、台湾華語は、一音節ずつ丁寧に発音し柔らかい印象があると言われています。
さらに、この台湾華語と台湾語にも発音の違いがあります。台湾華語は、声調が4つしかないと言われていますが、台湾語は、その2倍の8つの声調があるそうです。そして、中国語と台湾語の発声領域も異なります。たとえば、日本でも知られている中国語のあいさつ「ニーハオ」。この場合、中国語では「ニィハァオ」、台湾語だと「リオー」という言い方になるそうです。
中国語などは、この声調が難しいと言われています。また、声調がはっきりしていないと現地の人には通じないとも言われています。中国語や台湾華語で使われる4声についての説明ですが、まず第1声は「ひたすら高く」がポイントです。自身の声で一番高いと思う声を長めに出します。最後まで同じ高さの声をキープさせましょう。船の汽笛を思い浮かべると良いかもしれません。
第2声のポイントは「低から高」です。たとえば「えー」と驚く時のような言い方のように、低いところから高いところへ一気に持っていく意識をしましょう。第3声のポイントは「低く短く言う」です。声調記号ではVの字のような形をしていることから下げてから上げる意識をされがちなようですが、トーンを上げると違う声調に聞こえるそうです。
そして、第4声は「高から低」です。カラスの鳴き声を意識すると良いそうです。中国語には、軽声という声を軽く発音する声調の種類もありますが、これはアクセントをつけないものだそうです。また、台湾語には語尾が子音で終わる入声(にっしょう)や、鼻にかかったような音を指す鼻音や濁音が多いなどという特徴もあります。
使う漢字の違い
中国語と台湾語は、使う漢字も異なります。中国語では簡体字が、台湾語では繁体字が使われます。一見、簡体字の方が簡単に見えるかもしれませんが、繁体字は、日本でも使われている漢字と同じものもあるので、勉強を始める場合は、自身が覚えやすいと思った方から覚えて行くのが良いかもしれません。また、同時進行で覚えていく方法も良いのではないでしょうか。
台湾語の学び方
中国語から勉強していく
台湾語からいきなり勉強するのは、声調が8声もあることから難易度が高い可能性があることから、まずは中国語から勉強していくと良いでしょう。中国語を習いにいく方法もありますが、現在はNHKのテレビ番組「テレビで中国語」が放送されています。この番組で中国語を勉強するのも良いでしょう。
この番組の公式ホームページでは、当番組でも使用されている、表示される言葉を言うことにより、その声調を確認できる中国語学習のアプリケーション「声調確認くん」を使うことができます。ご自身で声調の勉強もできる優れものではないでしょうか。
また、単語を少しずつ覚えて行き、簡単な会話を練習する方法もあるようです。毎日、自身の目に入る場所に覚えたい中国語を付箋などを使って貼りつけておきます。そして、その覚えたい単語を読みながら書くことを繰り返します。さらに、その覚えた言葉を普段から使ってみるという方法です。
字幕のある台湾ドラマを見る
中国語の勉強をするのに、日本語に翻訳された字幕があるドラマや映画を観るのも良いでしょう。今、日本で大人気の逆輸入イケメン俳優と呼ばれるディーン・フジオカさんが、台湾で活動していた頃に出演されていた台湾のラブコメディ「王子様をオトせ!」のDVDには、日本語に翻訳された字幕があるので、勉強になるかもしれません。
このようなDVDは、ドラマを楽しみながら語学力の向上も期待できるでしょう。また、インターネットのニュースサイトなどの動画を観ながら勉強する方法もあります。字幕を利用することで聞き取る力が上がるかもしれません。
現地の人に教えてもらう
中国語や台湾語を勉強するには、台湾に留学という手段ももちろんありますが、現地で言語交換する手もあるそうです。言語交換とは、違う言語を話す2人以上の人達が、それぞれの言語を練習をし、学ぶのを助け合うことを言います。言語交換には様々な方法があると言われています。
台湾現地で、言語交換をはじめた方もいるようです。その言語交換は無料である他、カフェで行うことが多いそうで、飲食代や教材代の費用がかかるくらいだそうです。また、LINEやSKYPEなどインターネットを使った言語交換もあるそうです。
発音は耳で覚える
言語を覚えるには、聞くことが必要ではないでしょうか。現在は、語学のCD付の本もあります。人によって、覚え方は様々だと思われますが、短めの例文や、単語などが流れるCDの場合、体を動かしながら学習すると良いそうです。ひたすら机に向かっているよりも、記憶に残りやすいと言われているそうです。
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台湾旅行で役立つ単語
交通機関編
まず、海外の言語を覚えるには、単語から覚えると良いでしょう。はじめに、交通機関の単語から学んでいきましょう。
パスポート…護照(フージャオ)
入国カード…入境登記(ルージンダンジーカー)
航空券…飛機票(フェイジーピィヤオ)
桃園国際空港…桃園機場(タオユェンジィチャン)
台北駅…台北車站(タイペイチャーヂァン)
出発駅…起程站(チーチェンジェン)
到着駅…到達站(ダォダージェン)
地下鉄、MRT…捷運(ジェユン)
新幹線…高鐵(ガォティエ)
長距離バス…客運(カーユン)
短距離バス…公車(ゴンチャー)
自由席…自由席(ズヨシ)
タクシー…計程車(ジーチェンチャー)
ここに行きたい…我想去這裡(ウォーシァンチュイジェーリィ)
領収書1枚下さい…請給我一張収據(チンゲイゥオカイショウジィ)
飲食禁止…禁止飲食(ジンシーインシー)
禁煙…禁止抽煙(ジンシーチォイェン)
補足ですが、台湾では、地下鉄内の飲食や喫煙が禁止されています。飴やガムでも禁止とのことです。もしも違反した場合には、罰金が発生するそうなので注意が必要です。また、台湾のタクシーは黄色いことから「小黄(シャオホァン)」とも言われているようです。
街中編
いらっしゃいませ…歡迎光臨(ファンイングァンリン)
ありがとうございました…謝謝光臨(シェシェグァンリン)
ちょっとおたずねします…請問(チンウン)
ありますか?…有嗎(ヨマ)
知ってる…知道(ズーダウ)
知らない…不知道(ブズーダウ)
はい…是(シー)
いいえ…不是(プーシー)
わかりません(聞いた時)…聴不懂(ティンプトン )
わかりません(読んだ時)…看不懂(カンプトン)
入ってはいけない…非請勿進(フェイチンウージン)
触らないでください…請勿觸碰(チンウーチウポン)
写真撮影禁止…請勿拍照(チンウーパイジャオ)
えさやり禁止…請勿餵食(チンウーウェイシー)
台北など都市部で、「打擾一下(ダラウイーシャー)」と言って寄ってくる人がいますが、これは「ちょっとお邪魔します」という意味です。アンケートなど勧誘のためにこのように言ってくる人がいるそうなので、言われた時は注意しましょう。
レストラン・お店編
レストラン…餐廳(ツァンティン)
カフェ…咖啡店(カーフェイデン)
お勘定お願いします…埋単(マイダン)
いくらですか?…多少錢(ドォサウチェン)
テイクアウト…外帶(ワイダイ)
店内で食べる…內用(ネイヨン)
ライス…白飯(バイファン)
辛め…加辣(ジャーラー)
店長さん…老闆(ラォバァン)
店員を呼びたい時、相手が女性なら…小姐(シャオジエ)
店員を呼びたい時、相手が男性なら…先生(シェンション)
乾杯…乾杯(ガンベイ)
美味しい…好吃(ハオチー)
美味しくない…不好吃(ブハオチー)
これをください…請給我這个(チンゲイウォジャーガ)
いりません…不要(プーヤオ)
マッサージ屋…養生館(ヤンシェングァン)
マッサージ…按摩、推拿(アンモー、ティナー)
痛い…好痛(ハオトン)
あまり強くしないでください…請不要太用力(チンプゥヤオタイヨンリー)
気持ちいい…太舒服了(タイシューフゥラ)
ホテル・宿泊先編
予約してあります…我有預約(ウォヨユィユェ)
静かに…保持安靜(バァオチーアンジン)
トイレはどこですか?…厠所在那儿(ツースオツァイナー)
ドアベルを押してください…來訪請按鈴(ライファンチンアンリン)
パソコンルーム…商務中心(シャンウーチョンシン)
ルームサービス…客房服務(カーファンフーウー)
金庫…保險箱(バァオシェンシャン)
荷物の預かりサービス…可寄放行李(カージーファンシンリー)
台湾人との距離が縮まる一言
こんにちはは你好(ニイハオ)、ありがとうは謝謝(シェーシェー)はよく知られていますね。これ以外の挨拶や、台湾人と距離が縮まりそうな言葉も覚えましょう。
おはようございます…早安(ザオアン)
おはよう…早(ザオ)
おやすみなさい…晩安(ワンアン)
感謝します…感謝(ガァンシェー)
さようなら…再見(ザイチェン)
ごめんなさい…對不起(トゥイプチー)
申し訳ないです…不好意思(プゥハオイース)
お大事に…保重(バウゾン)
気を付けていってらっしゃい…路上小心(ルーサンシャウシン)
かわいい…可愛(コーアイ)
カッコいい…好帥(ハウシュァイ)
クール…酷(クゥ)
すごい…太棒了(タイバンロ)
なるほど…原來如此(ユェンライルーツ)
すみません…不好意思(ブーハォイース)
嬉しい…高興(ガウシン)、開心(カイシン)
何より自身の覚えやすい方法で!
台湾の言語についてまとめましたが、いかがでしたか。大人気の都市である台北では、日本語が通じることもありますが、現地の言語を少しでも覚えると楽しみも倍になるかもしれませんね。台南や高雄も、見どころの観光スポットがあります。そこでもちょっとした中国語などが分かると、更に旅を楽しむことができるでしょうね。
また、様々な勉強方法もご紹介しましたが、自身の覚えやすいやり方で楽しみながら学びましょう。教材によっては指示の仕方等に多少の相違はある可能性はあるかもしれませんが、台湾にお越しの際に、この記事が少しでもお役に立てたら高興(ガウシン)つまり嬉しいです。
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