頑固な人と付き合いをするという場合には、まずは相手の心理やその思考の傾向を読み取ろうとすることが重要となります。
下から目線を徹底する
頑固な人と付き合う上でまず何よりも意識したいのが、決して上から目線で接することをせず、常に下から目線を心がける、ということです。
前述した通り頑固な性格の人というのは、他人の考え方を受け入れるということが難しい人であるということができます。
そのような人に対して、高圧的な態度で接するということは、ただでさえ厚い壁をさらに厚くし、場合によってはコミュニケーションを取ることすら困難となりかねません。
もし自分の考えを受け入れさせたいのであれば、まずは自分の目線は低めにし、相手を表立って否定したり、傷つけてしまったりするということが無いように、細心の注意を払うべきです。
相手の思考パターンを理解する
頑固な性格の人というのは、自分の中に何らかの思考パターンを持っている場合があります。
その思考パターンを理解するということにより、相手をどうすれば自分のフィールドへ囲い込むことが出来るようになるのか、その具体的な戦略の道筋が見えてくるようになります。
この方法は、頑固な性格の人の中でも特に「こだわりが強い」タイプに対しては有効であるといえます。
また、相手の思考パターンや法則性を理解する上で、まず前提となるのが「そもそもその人の思考には、パターンや法則性といったものが存在するのか?」ということです。
具体的には「わがままである」タイプの頑固者の場合、その人物の中には「自分の欲求を押し通す」という行動原理のみがあるため、そこには一貫した確固たる思考パターンは存在しないのです。
つまり「わがままである」タイプの頑固者に対してはこの方法は通用しないということになります。
相手の主張を理解しているということを示す
もし相手の思考に対し、何らかの一貫したパターン、法則性を発見することができた場合には、それを理解しているということを相手に示すようにしてみましょう。
人間というものは、多かれ少なかれ他者に対して「自分を理解してもらいたい」と考えているものです。
そうである以上、「自分を理解してもらった」という根拠が示された場合、相手は決しては悪い気は起こさないものなのです。
具体的な方法としては、「○○さんはこう考えているのではないかと思いますが〜」などという形で、相手の主張を予め自分の論理に組み込んだ上で持論を展開します。
こうすることで相手は先手を取られる形となり、コミュニケーションの主導権を奪うことが可能となるのです。
ただしこの方法も「わがままである」タイプの人に対しては通用をしません。
頼みごとをしてみる
相手に対し下手に出て、尚且つ理解を示し、十分に相手の自尊心や承認欲求を満たすことができたならば、その次にはいよいよ自分の要求を提示する段階となります。
この際に気を付けたいのは、決して「要求を突き付ける」ような形をとることはせず、あくまで相手に敬意を払い、相手を頼りにしているということを伝え、「お願いをする」という形をとるということです。
人間は、多かれ少なかれ「他人から必要とされたい」という感情を有しているものです。
「お願い」という形を取るということは、これもまた相手の自尊心や承認欲求に対しての訴えかけであり、相手に花を持たせることで自分の要求を通しやすくすることができます。
感情的にならない
頑固な人との付き合いにおいては、決してこちらから感情的になってはいけません。
あなたは「自分自身を理解してもらおう」などと思ってはならず、ただ「自分の要求を通すために相手を理解する」ということだけを考えるべきなのです。
まず優先すべきことは条件交渉であり、相互理解ではないということを意識しましょう。
距離を取る
さて、いよいよ「わがままである」タイプの頑固者に対する付き合い方に関してです。
しかし、このようなタイプの人間とは、基本的にまともに双方向的なコミュニケーションを取ることは難しいということができるでしょう。
まさに「煮ても焼いても食えない」とはこのタイプの頑固者を指します。
この場合、あなたがまず優先すべきことは、相手と距離を取り、できるだけ関り合いを持たないようにする、ということです。
この方法で相手を孤立させることができたとすれば、それは相手にとって良い反省の機会となるかもしれません。
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