劣等感は、誰もが持っている正常な感覚といえます。しかし、問題なのはあまりにも強く持ってしまうと人生の節目などの局面において、上手く対処できずにチャンスを逃してしまったり結果的に嫌な思いをしてしまうことです。
そして、その状態からなかなか抜け出る事が出来ないのです。
より良い人生を過ごすためには、劣等感を克服してうまく付き合う事が重要です。今回は劣等感と上手く付き合う方法をご紹介します。
コミュニケーションを過大に思うことを止めよう
誰だって劣等感は持っていますが、この劣等感を持ちすぎていくつも抱え込んでしまい、何をどうやったら抜け出れるか(劣等感から開放されるのか)分からなくなってしまった方は、まず人間関係のコミュニケーションを誤って捕らえていないか確認してみましょう。
人間関係のコミュニケーションを誤って捕らえてしまうと、「リーダーシップを持って人を引っ張って行かなくてはいけない」とか「周囲を笑わせるような雑談が得意になりたい」とか「人をうまく説得したい」など、人間関係のコミュニケーションを片方の面である「発信にする行為」にのみ目が向いてしまって、そこにしかフォーカスがあたりらず、その範疇で問題点を探そうとしてしまいます。
しかし、そこには問題点はないケースが多いことに気がつきましょう。むしろ、コミュニケーションのもう1つの重要面である「受け取り(相手の行動や仕草・言動などから相手が何を発信したいのか察する行為)」にこそ目を向けてみるべきです。
劣等感で身動きができない方はこの受信が過敏であったり、誤った捕らえ方をしているケースがあるのです。
例えば、仕事の同僚が上司と話をしている姿を目にしたとします。単なる雑談なのに、私の悪口を言っているのではないか私のミスを告げ口しているのではないか。と感じてしまったり、相手が何気ない言葉を投げかけているのにその言葉に裏があるのではないかと無用に勘ぐってしまうなどの行為です。
この受信行為を修正しなければ、劣等感をどんどん受け入れてしまい、いつまでたっても劣等感は減りません。自分の認識(受信する行為)にフォーカスを当ててみて確認してみましょう。
自分を認めていこう
劣等感を持ちやすい方は、他人と比較する傾向にあります。他人と比較することは時には結構なことですが四六時中比較していたのでは自分の成長を感じることができませんので、その枯渇感から劣等感が生じてきてしまうのです。
自分の成長を感じる為には自分だけの「自分軸」を持つようにしましょう。その為に、簡単な日記などをつけてみることもおすすめです。
文字を書くのが苦手な人は1行日記でも構いません。ただしネガティブな感情を書きつづるのではなく、自分なりに出来たこと。自分なりに成長を感じたことを書いていくようにしましょう。
そして、必ずそれを書いた後は「よし!次もがんばるぞ!」という気持ちで終われるように工夫しましょう。くれぐれも避けなくてはいけないのが、上司に褒められたとか他人の評価を書かない事です。この日記は、あなたがあなたを見守ること。
少しかもしれないけど進歩したことをあなた自身が認めるためのものです。必ず自分の評価を記載するようにしましょう。
失敗したことから頭が離れない場合は、その失敗の中でも成功したことやがんばろうとした事にフォーカスして褒めてみましょう。後から冷静になって振り返ってみ?た時に失敗分析としても活用できます。
癒しの旅を活用しよう
劣等感を持ちすぎてしまうと時として、頭では分かっていても(やろうとしても)どうしても「身動きが取れない」状態になることも珍しくありません。
そのような場合は、旅行に出てみるのも方法の1つです。自分の中にプランがある場合は良いですがもし急に思いつかない場合は、ヘルスツーリズムというカテゴリの旅行の中から探してみる事をおすすめします。
ヘルスツーリズムは精神的なケアに重きを置いた旅行プランを多く乗せています。温泉などを利用するプランもありますが、ここでは地元の方と交流のあるプランを選定すると良いかもしれません。(もちろんその両方があるプランもあります。)
また、自然の中を地元の方のガイドで散策するようなプランも良いでしょう。人は人でしか癒せない部分もあります。是非検討してみましょう。
全てを忘れる時間を手に入れよう
あれこれ抱えすぎて整理がつかない方には、最近話題のWATSU(ワッツ)を体験してみるのも方法の1つです。
ワッツは、水中(温水)でコーディネーターの誘導のもと”漂う(何もしないでコーディネーターがゆっくり漂いを調整してくれるので浮かんでいるだけ)”禅からヒントを得たリラクゼーションの方法です。
水中の浮遊感が深い瞑想状態へと導き、脳をリフレッシュ・疲労回復に効果があると同時にウツ傾向の改善に効果があると言われています。
母体に回帰してきたような感覚などから、問題の捉え方を変えることが出来た方も多く、また問題解決やヒラメキなどを得られると好評です。
ワッツ以外にも一時退避の方法を持っておくことは非常に有効です。
ただし、その様な状況に直面したときには思考が停止している場合が多いので予め備えておくことが必要です。興味のある事ややってみたい事を日ごろからメモなどに書き出しておきましょう。
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