簡単な「プチ断食」(ファスティング)で無理なく痩せる8つの秘訣

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ダイエット法の一つとして注目されているプチ断食。しかし、ダイエットだけでなく、体質の改善や体調の回復にも大きな効果をあげているようです。健康的にやせたい方、なんとなく身体の不調を感じている方は、プチ断食のやり方や効果を知って、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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そもそも断食(ファスティング)って?


断食(ファスティング)とは「食を断つこと」です。一定期間、食べ物を食べないことです。昔から、精神を鍛えたり、病気の治療を目的として行われていました。英語では「ファスティング」といいます。

現在では、修行などの目的で行われる断食のほかに、ダイエットや健康になるための体質改善として実践する方が増えてきています。

3日以上食べ物を断つ「本断食」は、断食道場など専門に行われているところでお世話になることが多いです。断食は結構つらいので、一人では我慢できなくなって食べてしまう確率が高いです。体調の変化が起こることが多く、慣れていないと不安になってしまうため、専門家がいるところで安心して行うのがよいでしょう。

そこで!もっと気軽に断食(ファスティング)にチャレンジできるのが、プチ断食(ファスティング)です!週末を利用してまる1日食べない日をつくる1日断食と、朝食を抜く半日断食というものがあります。おうちで簡単にできるのなら、やってみたいですよね!

私たちは食べ過ぎ?!


そもそも、断食(ファスティング)するのは身体に良いことなの?と疑問に思う方も多いでしょう。「たくさん食べたほうが健康になる」と言われて育った方はかなり多いのではないでしょうか。

それは、食物が十分になかった昔のはなしです!実は、1日に3食をしっかり食べられるようになったのは、案外最近のことなのです。日本ではもともと、朝、夕の1日2食が基本でした。昼食を食べるようになったのは、ろうそくが普及し、起きている時間が長くなった江戸時代からだといわれています。その後の時代から、労働時間が増えるにつれ、昼の休憩が必要になり、1日3食が定着していったようです。

実は、私たちはいま、食べ過ぎの状態にあるそうです。近年問題になっている、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の原因の多くは、食べ過ぎだといわれています。

もともと私たちの身体は、飢餓、つまりおなかをすかせた状態にある程度耐えることができるそうです。歴史を振り返ってみると、私たちの祖先は、日照りや洪水などによる飢饉(ききん)を乗り越えて生き残ってきました。食べ物がないときでも、うまく調節できる遺伝子を手に入れたのです。

お腹いっぱい食べられるようになったのは、人類の歴史から言うとつい最近のことです。飢餓に耐えられる遺伝子は持っていますが、食べ過ぎで摂りすぎた栄養をうまくこなすことはできないので、さまざまな症状が出てきているようです。

短期間のプチ断食(ファスティング)は、無理をせずに、本来身体が持っている力を引き出せるキッカケになるかもしれません。

プチ断食(ファスティング)のよいところ


「昨日の夜、食べ過ぎて身体が重い、だるい、胃の調子が悪い」という経験はありませんか?そんなときこそ、プチ断食(ファスティング)のチャンスです。実際にやってみるとわかるのですが、案外スッキリとするのです。では、どうして食べないと調子がよくなるのかを見ていきましょう。

食べ物の消化って大変なの?

食べ物を食べた後の消化は、身体の中でどうなっているのか、普段はあまり考えないですよね。食べ物を飲み込むまでは自分で意識して行いますが、そのあとは身体まかせです。

実は、この食べ物の消化に、思った以上に多くのエネルギーを私たちは使っているのです。なんと、1日3食を食べたときに必要な消化のためのエネルギーは、フルマラソンを走るエネルギーと同等だそうです!驚きですね。

意識していないうちに、大切なエネルギーの多くを、食べ物の消化のために使っていたのですね。つまり、食べないことで、この膨大なエネルギーを他へまわせるようになるということです。それが、病気の治療や体質の改善へつながっていくのですね。

たまには胃腸を休ませて

1日3食を食べていたら、胃腸はいつも働きつづけることになります。食べたものによって違いますが、食べ物を消化して排泄するのに、胃のなかで2〜4時間、小腸で7〜9時間、大腸で25時間〜72時間もかかるそうです。その間、ずっと胃腸は働きつづけ、消化のためのエネルギーを使いつづけます。プチ断食をすることで、少しでも胃腸の負担を減らしてあげましょう。とくに食べ過ぎたあとには、胃腸を少し休ませてあげることで、もとから持っていた消化吸収能力を高められ、不調の回復へと向かうはずです。

便秘にも効果あり!?

プチ断食によって胃腸が本来の力を取り戻してくると、今まで不活発だった腸の動きがよくなります。また、空腹のほうが、腸が便を肛門へ運ぶ運動が盛んになるので、便通がよくなり、便秘が改善されると言われています。
腸内にこびりついた宿便や身体のなかの老廃物が排出されていき、デトックスがすすんで、細胞が元気になるそうです。

ダイエットや美肌にもつながる!

便秘が改善され、デトックスがすすんだら、自ずとダイエット効果も高まります。細胞が元気になると、内臓が本来持っている力を発揮して、消化能力や代謝がよくなります。その結果、身体のなかからきれいになり、美肌へとつながるのです。

ここで大切なのが、プチ断食の定期的な継続と、断食後の食事です。急に普段通りの脂っこい食事をとってしまうと、かえって身体の調子をくずしてしまいます。また、良い状態をキープするためには、今までの食生活も見直した方がよいでしょう。

身体の調子がよくなる!

身体の不調、いろいろな病気の原因の多くは「腸の汚れ」にあると言われています。宿便や有害物質が腸の中にあると、腸がうまく機能できません。それが体内にさまざまな悪影響を及ぼしてしまい、病気の原因につながっているようです。腸は不調があっても気づきにくい臓器だそうです。気づいたときには、病状がかなり進行してしまっている、ということです。

腸は、第二の脳と言われるほど重要な臓器です。免疫細胞の約7割が腸管に集中し、有害な細菌、ウイルスを撃退して体内を守ってくれています。また、ストレスを軽減し、リラックス効果を与えるセロトニンというホルモンを、約9割も作っています。ハッピーホルモンと言われるセロトニンが順調に分泌されていれば、心も軽くなり、元気に毎日を過ごせることでしょう。

プチ断食は、腸をキレイにしていきます。「病気ではないけれど、なぜかいつも身体がだるい」「疲れがとれない」「胃腸に違和感を感じる」など、ちょっとした不調を感じていらっしゃる方!プチ断食を試してみて、身体の変化を実際に確かめてみませんか?

おうちでできる気軽さ

断食は、身体のなかの汚れを排出し、体質をよいものに変えていく素晴らしい効果のある方法です。早く、強烈に変化を求める場合は、「本断食」が有効でしょう。しかし、体質やその方の持っている病気によっては、その急激な変化に耐えられない場合もあるようです。

プチ断食は、生活の中に取り入れて、徐々に変わっていくものなので、身体への負担もそれほど大きくありません。おうちで実践できるのもうれしいですね。個人差もありますが、急な大きな変化はないかもしれません。続けることで、身体が軽く、スッキリしていくのを感じていただけるでしょう。

プチ断食(ファスティング)をやってみよう!〜8つの秘訣はコレ

おうちでも気軽にできるプチ断食には、1日断食と半日断食があります。まずは、1日断食から見ていきましょう。

1日断食(ファスティング)のポイント

まる1日、何も食べない日をつくります。週末や連休を利用して実践してみましょう。

⑴断食に入る前日の夕食は少なめにして、断食の準備に入ります。

⑵断食当日は、飲み物だけを摂ります。固形の食物はいっさい摂りません。飲み物は、胃に優しい、水かカフェイン抜きのお茶がよいでしょう。飲み物に関してはいろいろなやり方があります。野菜ジュースやしょうが紅茶、ヨーグルトを適量摂る場合もあります。できれば、胃を空にしたほうがよいので、どうしても空腹がつらいときに野菜ジュースなどを摂るとよいでしょう。いろいろ試しているうちに、自分の調子がよくなるものがわかってくると思います。体調に合わせて調節してみてください。

⑶断食の翌日は、最初の食事は、おかゆなどの消化の良い食べ物をいただくようにします。次の食事でもっと固めのおかゆ、その次はいつもの食事を半分、といった感じで徐々に普段の食事に戻していきます。これを復食といいます。断食後に、いきなりいつも通りの食事をしてしまうと、胃腸が荒れ、かえって体調を崩してしまいます。やっと食べられる!と思って、決してドカ食いしてはいけません!1日間断食したら、1日かけてもとに戻すようにしましょう。ここを丁寧にやっていくのがプチ断食成功の秘訣です。

⑷復食の間は、油っぽいものは避けましょう。胃腸が敏感になっているので、刺激の強いものや、消化しにくい肉類など動物性のものを食べると、負担が大きく、かえって身体に不調を起こしてしまいます。野菜中心の食事をよく噛んで食べるようにしてください。

半日断食(ファスティング)のポイント

朝食を食べないのが半日断食です。その他にも注意点がありますので見ていきましょう。

⑴朝食時は、水を飲んで下さい。500ml以上飲むとよいでしょう。どうしても空腹がつらいときは、朝食の量をだんだん減らしていき、徐々に水分だけにしていきます。おなかがすいたと感じても、そこは耐えて、水を飲みましょう。水は身体のなかをきれいにしてくれます。ミネラルウォーターなどのよいお水がなお効果的です。一日で2リットルくらい水を飲むとよいと言われています。

⑵朝食を抜くことに加え、注意点があります。夕食から次の昼食までの間隔を、なるべく18時間以上あけることです。夕食が18時だったら、翌日の昼食を12時以降にする、ということです。会社等の都合があると思いますので、できる範囲で無理をせずやってみてください。

⑶間食をやめましょう。せっかく朝食を抜いても、間食をしてしまったら、食事回数が増えてしまい、意味がありません。とくに、夜9時以降は食べない方がよいです。

⑷昼食はやや控えめに、夕食は普段通りに食べて大丈夫です。ただ、食べ過ぎはいけません。普段から腹八分目を心がけてください。胃酸が薄くなってしまうので、食事中や食後に大量の水分をとるのは避けましょう。

プチ断食を始めからうまくやるのは難しいかもしれません。食欲との戦いです!これまで何年も続けてきた習慣を変えていくのには、勇気と忍耐が必要です。でも、それを乗り越えるからこそ、新しい自分が手に入るのです!

始めの一歩を踏み出して、コツコツと続けていくうちに、それが身に付いて苦ではなくなってきます。慣れて生活の一部になるまで、続けてみてください。結果があらわれるはずです。

プチ断食(ファスティング)を始めたら

いま、身体に現れている症状は、これまでの生き方、生活習慣の結果だと言われています。不規則に身体に負担のかかる食事を続けていては、健康体を手に入れるのは難しいでしょう。

プチ断食(ファスティング)で、身体をリセットしたい!と思われるのならば、これをキッカケに、これからの生活習慣を徐々によい方向へ変えてみてはいかがでしょうか。食べ過ぎや、間食、夜の遅い時間の食事をしないように意識してみましょう。

1日断食を月に2回ほど継続して実践していくと、徐々に体調の変化を感じられると思います。なおかつ平日に半日断食ができれば、より明確な変化を感じられるはずです。

半日断食だけを続けるのもかなり効果的です。始めは、朝食を食べないことに物足りなさを感じるかもしれません。ここで、自分の意志で「食べない」と決めてしまうとやりやすいでしょう。心と身体はつながっているので、「食べないと身体がもたない」という心の思いが強すぎると、かえって体調不良を感じることもあります。食べないことのストレスの方が勝ってしまうときには、無理はしないようにしてください。

最後に

プチ断食(ファスティング)をしていくと、まず身体が軽くなるのを感じることでしょう。私は半日断食(ファスティング)を数年実践していましたが、身体が軽くなることに加え、いつも午前中に頭が非常に冴えていたことを覚えています。胃腸にまわすエネルギーを頭が使っていたのでしょうか。しかし、ストレスがあると、午後に食べ過ぎてしまうことも多く、食欲と向き合うことの難しさも知りました。

プチ断食(ファスティング)で、身体がキレイになり、体調が良くなるうえに、断食分の食費も浮くと考えると、かなりお得な感じがしませんか?おうちで自分のペースでできるので、気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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