南国カクテル☆現役バーテンダーに聞く、『ピニャ・コラーダ』の作り方

お酒・カクテル
Pina Colada cocktail on the beach
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ココナッツミルクを使ったピニャ・コラーダというカクテルはみなさんご存知ですか?ココナッツの香りが南国のリゾートを思わせるリラックス効果もあるカクテルですが、そんなピニャ・コラーダをぜひお家でも作ってみませんか?今回はピニャ・コラーダのレシピと作り方をわかりやすくご紹介します。今すぐチェックしましょう!

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ピニャ・コラーダってどんなカクテル?

ココナッツの香りとパイナップルの風味が絶妙にマッチした南国カクテル
ピニャ・コラーダは、ホワイトラムをベースにして、ココナッツミルクとパインジュースを加えてシェイクして作るカクテルです。サトウキビを原料としたラム酒に、ココナッツとパイナップルという3つのトロピカルな材料から生まれるピニャ・コラーダは、口当たりもまろやかでとても飲みやすいカクテルです。

ピニャ・コラーダを一口飲めば、暑い夏でも寒い冬でも、いつでもリゾートに行ったような気分が味わえます。甘すぎずアルコール度数も低めなので、特に女性に大人気のカクテルです。

ピーニャ・コラーダは、ピーニャ・「カラーダ」と表記される場合もありますがどちらも同じカクテルを指します。

ピニャ・コラーダの歴史

ピニャ・コラーダは、スペイン語でPiña Coladaと表記し、「パイナップルの茂る峠」を意味するカクテルです。カリブ海で生まれ、1970年代にフロリダ州のマイアミやニューヨークで大流行しました。

先ほどもご紹介しましたが、ピニャ・コラーダはバー・ブレンダーと呼ばれるミキサーで氷と一緒に材料を混ぜ合わせる「ブレンド」という手法でシャーベット状に仕上げる「フローズン・スタイル」のカクテルとして提供されることもあります。IBA(国際バーテンダー協会)の公式レシピでも、フローズン・スタイルで作るとされています。

日本ではブレンドでフローズンスタイルにすることはあまりありませんが、バーによってはお願いすれば作ってくれるかもしれません。

こちらはフローズン・スタイルで作られたダイキリというカクテルで、「フローズン・ダイキリ」と呼ばれます。ピニャ・コラーダも、このようなシャーベット状にしてもとてもおいしく楽しむことができます。フローズン・スタイルのピニャ・コラーダの作り方も今回しっかりご紹介します。

ピニャ・コラーダにはうれしい美容効果も?

ピニャ・コラーダに使用するココナッツミルクは、カリウムなどのミネラル分が豊富で、アンチエイジング効果のあるビタミンEなども含まれています。飲んで美容効果も期待できるなら、男性も女性もぜひ自分で作って飲んでみたいですよね。ただし、バーによってはココナッツミルクを使わずに、マリブなどのココナッツリキュールと牛乳や生クリームで代用している場合もあるので、バーで飲むときはココナッツミルクを使っているかどうか聞いてみると良いでしょう。

ピニャ・コラーダの材料

それでは次にピニャ・コラーダに使用する材料を確認していきましょう。

ピニャ・コラーダの材料①ホワイトラム


バカルディ スペリオール (ホワイト) ラム 750ml 1本

ピニャ・コラーダのベースとなるのはラム酒です。レシピには「ライトラム」と記載されていることが多いのですが、バカルディのホワイトラムなら他のカクテルの材料としても使えるので、これがあれば問題無いでしょう。「ゴルドラム」「ダークラム」と呼ばれる色の付いたラム酒を使っても問題ありませんが、キレイな白いカクテルに仕上げるために、きればホワイトラムを使用しましょう。

通常ピニャ・コラーダには30mLのホワイトラムを使用しますが、ダークラムとホワイトラム両方を15mLずつベースとして使うと、「バイア」というカクテルになります。ダークラムで有名なのはやはりマイヤーズですね。お菓子を作るときの香り付けとしてもしばしば用いられます。

キリン マイヤーズ ラム オリジナルダーク 40度 700ml

ピニャ・コラーダの材料②ココナッツミルク

ユウキ ココナツミルク(4号缶) 400ml

ピニャ・コラーダはココナッツの香りが決めてのカクテルなので、ココナッツミルクは欠かせません。前述の通り美容効果もあり、ピニャ・コラーダ以外にもカレーに使ったり、そのまま飲むといった使い方もできるので、まとめ買いしておいてもいいかもしれませんね。

ピニャ・コラーダの材料③パイナップルジュース

デルモンテ・パイナップル・ジュース 750ml ×1本

パイナップルジュースは、市販のものを用意しましょう。生のパイナップルを包丁でみじん切りにして加えると、果肉感のあるカクテルに仕上がるので、パイナップルが好きな人は試してみましょう。

ピニャ・コラーダのレシピ


ピニャ・コラーダはボストンシェーカーで作ってみよう
ピニャ・コラーダは「ボストンシェーカー」と呼ばれるシェーカーでシェイクすると、おいしく作ることができます。ボトルやシェーカーを大道芸のようにジャグリングする「フレアバーテンディング」という手法でカクテルを作るときにしばしば使われます。海外の映画やドラマなどで見たことがある人も多いのでは無いでしょうか?

ボストンシェーカーを使うといっても、フレアのテクニックは必要ありません。ボストンシェーカーは「ティン」と呼ばれる金属の部分に、パイントグラスあるいは小さめのティンに材料を全て入れ、大きいティンを被せてからシェイクし、そのままグラスに注ぐという使い方をします。

わざわざボストンシェーカーを用意するのは……という人は、グラスに注いでマドラーやバースプーンでかき混ぜる「ビルド」の手法で作ってもらってかまいません。ただし、ココナッツミルクや牛乳、生クリームなどを使用するカクテルは、シェイクして作ったほうがよりおいしく楽しめる場合が多いので、ぜひ覚えておいてください。

また、ボストンシェーカーを手に入れるとフレアバーテンディングにも挑戦したいという人がいるかもしれませんが、落としたときに割れないようにマットなどを引いたところで練習することをオススメしておきます。

ボストンシェイカーの使い方は、こちらの動画を見て確認しましょう。

UK 18-8 ボストン シェーカー

ピニャ・コラーダのレシピ①標準的なピニャ・コラーダのレシピ

それでは本題のピニャ・コラーダのレシピをご紹介していきます。まずは、ホワイトラム、ココナッツミルク、そしてパイナップルジュースを使った標準的なピニャ・コラーダのレシピです。ピニャ・コラーダに使用するグラスは、ワイングラスに似たゴブレットを使うのが一般的ですが、コリンズグラス(ゾンビグラス)や大き目のタンブラーでも問題ありません。

材料
・ホワイトラム 30mL
・ココナッツミルク 30mL
・パイナップルジュース 80mL
・氷

以上の材料をボストンシェーカーに注いでシェイクするか、グラスの中に入れた後、マドラーやバースプーンで混ぜて(ステア)作ります。(この手法で作ることを「ビルド」と言います。)ボストンシェーカーを使う場合は、氷も一緒にシェイクして、氷も一緒にグラスの中に注いで構いません。

ピニャ・コラーダに使う氷は、ブロックアイスをアイスピックで小さく砕いたクラッシュドアイスを使うのが理想ですが、製氷機の氷でも問題ありません。お酒好きの方で家にかち割り氷などを用意している人は、そちらを使用してもおいしいピニャ・コラーダを作ることができます。

ピニャ・コラーダのレシピ②ココナッツミルクを使わないピニャ・コラーダ


サントリーリキュール マリブ700ml

ココナッツミルクが手に入らない場合は、「マリブ」というココナッツの香りのリキュールと牛乳や生クリームを使ってピニャ・コラーダを作ることができます。

材料
・ホワイトラム 20mL
・マリブ 20mL
・牛乳 60mL
・生クリーム 20mL(生クリーム無しで牛乳80mLでも可)

以上の材料で、作り方の手順は標準のレシピと全く一緒です。ココナッツミルクの濃厚さを生クリームを加えることで表現できます。生クリームを用いる場合はボストンシェーカーでシェイクした方が材料がしっかり混ざっておいしく作ることができます。

また、カロリーオフにしたい場合は生クリームを使わずに牛乳は低脂肪乳を使うと良いでしょう。

ピニャ・コラーダのレシピ③ノンアルコールのピニャ・コラーダ「ヴァージン・ピニャ・コラーダ」

ピニャ・コラーダはノンアルコールカクテルとしても楽しむことができます。ピニャ・コラーダのベースとなるお酒であるホワイトラムを入れずに作ると、「ヴァージン・ピニャ・コラーダ」と呼ばれます。材料は、標準のピニャ・コラーダのレシピからホワイトラムを除き、その分パイナップルジュースとココナッツミルクの量をそれぞれ少しずつ増やして作ると良いでしょう。

家でリフレッシュにノンアルコールカクテルを飲みたい気分のときや、お酒の飲めない人や子どもに作ってあげてもきっと喜んでくれるでしょう。複数人でバーに行って自分が運転をしなければならないというときにも、バーの店員さんにお願いすれば作ってくれるはずです。

ピニャ・コラーダのバリエーションレシピ「チチ」

ピニャ・コラーダに使用するホワイトラムをウォッカに変えれば、「チチ」というカクテルに名称が変わります。こちらも女性に大人気のカクテルなので、家に女性が遊びに来たときに作っておもてなししてみてはいかがでしょうか。

フローズン・スタイルのピニャ・コラーダを作りたい


ミキサー(バーブレンダー)を使用してシャーベット状のフローズン・スタイルでピニャ・コラーダを楽しみたいという人は、製氷機の氷よりもブロックアイスをアイスピックで細かく砕いたクラッシュドアイスもしくは市販のかち割り氷を使いましょう。ブロックアイスやかち割り氷は製氷機の氷よりも固いため、ブレンド(ミキサーにかけること)しても溶けにくく、きれいなシャーベット状に仕上がります。

ただし、かち割り氷は種類によって大き目のものがあり、ミキサーにかけても思うようにシャーベット状にならない場合があります。その場合は、小さめのサイズのものを選ぶか、かち割り氷をさらにアイスピックで少し割るなどして試してみてください。

パイナップルを凍らせてフローズン・ピニャ・コラーダを作ろう

また、パイナップルを一口サイズにカットしてから凍らせたものを使ってもフローズンスタイルのピニャ・コラーダを作ることができます。このとき、ミキサーよりもフードプロセッサーがあると作りやすいです。ミキサーを使う場合は一口大よりも小さく切ってから冷凍しておきましょう。

目安としては、缶詰の輪切りのパイン1枚を16等分にカットしたサイズです。缶詰のパインを16分の1サイズにカットしてから凍らせて、それを使用しても結構です。

材料
・ホワイトラム 30mL
・ココナッツミルク 30mL
・生クリーム 15mL
・パイン 適量(グラスに入れる氷より少し多いぐらい)

上記の材料を全てフードプロセッサーもしくはミキサーに入れてブレンドします。シャーベット状に仕上がったらスプーンなどですくってグラスに入れるか、適当な大きさの器に入れてスプーンで食べるのがオススメです。グラスに入れる場合は、グラスに氷を入れておき、上記レシピに加えて牛乳を30mLほど加えてブレンドして作ることをオススメします。

※フードプロセッサーはある程度容量が多いほうが作りやすいので、上記の材料を1人分として、2~3人分一度に作ってしまったほうが上手にできます。

フードプロセッサーで凍らせたパイナップルとお酒などの材料を混ぜ合わせてピニャ・コラーダを作るという方法は、過去にTVで放送されていた伊藤家の食卓の裏技クッキングでも紹介された「冷凍果物を使ってアイスクリームを簡単に作る!」を参考にしています。ちなみにこのアイスクリームの作り方を伊藤家の食卓に投稿したのは私の母親です。(笑)

パイナップルの代わりに桃や洋梨を凍らせたものを使用してもとてもおいしいシャーベット状のフローズンカクテルを作ることができるので、興味のある人はぜひ試してみてください。

おわりに

ピニャ・コラーダの作り方はおわかり頂けたでしょうか?居酒屋にもあるような定番メニューのカクテルではありませんが、材料さえ揃えば簡単に作ることができるカクテルです。本格的にカクテルを家で作りたいという人は、この機械にぜひボストンシェーカーも準備してみてはいかがでしょうか?

夏にリゾートに行った気分で飲めば、猛暑でも少しだけ心地よく楽しめますし、寒い冬に飲めば気分だけでもあったかくなれる、そんな優しいトロピカルカクテルがピニャ・コラーダです。みなさんもぜひ自宅でピニャ・コラーダ作りにトライしてみてください!

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