【歴史的偉人】古代エジプトの考古学者「オンム・セティ」の伝説

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歴史上の偉人の「伝説」エピソードです。今回紹介するのはオンム・セティというエジプト考古学者です。

ここで言う「伝説」とは、言い伝えや噂など、どこまでが事実なのか判別の難しい話を指します。

それ故にこれから挙げるエピソードは科学的には荒唐無稽と言える内容も含んでいますので、その点はご留意ください。

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幼少期

オンム・セティ(本名ドロシー・イーディー)はエジプト考古学者です。1904年、イギリスに生まれました。3歳のときドロシーは家の階段から転落し、医師によって一度は死亡宣告がなされました。

棺桶の準備までがなされましたが、医者が入棺の準備のために遺体を安置していた部屋に戻ると息を吹き返しており、その後はみるみるうちに回復していきました。

ところが、それからドロシーは毎晩のように同じ夢を見るようになります。その夢には果実のなった樹木と石の柱によって作られた建物が登場しました。ドロシーはその光景を「本当の自分の故郷」と確信するようになります。

ドロシーは机や椅子の下に隠れるようになり、両親を困らせました。両親が出てくるように言うと、ドロシーは「うちへ連れて帰って」とせがみました。

4歳のときに大英博物館で開かれたエジプト展に行った彼女はミイラの前で動かなくなり、「この人達は私の仲間なのよ」と言い張りました。

7歳のとき父親の所有していたセティ1世の神殿の写真を見た彼女は「わたしはここに住んでいたの」と主張するようになります。彼女はセティ1世を知っており「大変親切にされた」と父親に語りました。

それから10代になった彼女は大英博物館でエジプト学について学び始め、エジプト研究者であったウォーリス・バッジからヒエログリフの読解を教えられます。ドロシーの理解力は並外れており、ウォーリスを大変驚かせました。

これはドロシーによると「新しい言語を習っているのではなく、忘れたことを思い出している」からだそうです。

エジプト移住

27歳でエジプト人と結婚し、エジプトに移住した彼女はトランス状態でヒエログリフを書くなどの奇行を見せるようになり、その頃生まれた息子には「セティ」と名づけました。

さらに彼女の周辺では怪異現象も頻発するようになります。こうしたことから、夫婦関係はあまり良くなったということです。この頃から彼女は「ドロシー・イーディー」ではなく「オンム・セティ」(セティの母)と名乗り始めます。

その後彼女はギザのピラミッドのそばに移り住み、テント暮らしを始めました。彼女はエジプト考古局でその後20年間製図係として働くようになります。

帰郷

オンム・セティは現代エジプト語は解しませんでしたが、エジプト考古局での働きぶりは非常に優秀でした。1952年、ついに彼女はセティ1世の神殿とオシリスの墓のあるアビュドスへ巡礼の旅を決意します。

この巡礼の旅を彼女は「帰郷」と言いました。一旦ギザに戻ったものの、54年にアビュドスに戻った彼女はそれから神殿の遺跡に住み、オシリス神のために香を焚いて瞑想する日々を送ります。

アビュドスでも彼女はエジプト考古局の職員として神殿のレリーフを記録する仕事に就いていまいたが、この時彼女は砂の中に埋没していた神殿の庭の位置をピタリと言い当てました。それは3歳のとき夢で見たのと同じ場所にあったそうです。

また、彼女は動物との間に共感能力があり、コブラなどを手懐けていたそうです。1973年には、神殿の管理者により死後神殿の地下に埋葬されるという許可ももらいました。

そして1981年、セティは77歳で没しました。死後その遺体は神殿に葬られる事になりましたが、衛生面から許可が下りず、神殿の建物から少し離れた場所に埋葬されたそうです。

彼女が語った過去生

セティは友人であったエル・ゼイニという考古学者に自分自身の過去生について語っています。これは「ホル・ラー」という精霊が彼女に語りかけたものだそうで、彼女はそれをヒエログリフに書き留めてもいました。

それによると、彼女の過去生はベントレシュトという名前の女神官で彼女はある時セティ1世と恋に落ちたそうです。やがて彼女はセティ1世の子を身ごもりますが、それは神官の純潔の掟に反することになり、セティ1世に累が及ぶことを恐れた彼女は自害をしたそうです。

その後ドロシー・イーディーが14歳のころ、セティ1世が彼女の枕元に現れるようになり、その関係は晩年まで続いたといいます。

そしてやがて二人の関係は冥界「アメンティ」にも認められるようになり、「アメンティ」からの許可が下りたことで彼女はアビュドスに移り住むことができたのだそうです。

まとめ

なんとも不思議な話ではあります。これらがどこまで事実なのかは知るよしもありませんが、もし彼女が3歳の時、自宅の階段から落下していなければどうなっていただろうか、と考えると人の人生とは本当に未知で、可能性にあふれているのだと実感しますね。

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