新入社員に限らず、仕事に慣れてきたら慣れてきたで新たな悩みがでてくるのが「ビジネスの世界」というも。この悩みをどう乗り越えていくかに、あなたの成長がかかっています。
今回はそんな新入社員が陥りやすい悩み・困難とその解決策について紹介していきます。
「責任をとる」という認識
新入社員から若手社員への成長の過程で、新入社員が意外に悩んでしまうのが「責任」についてのアプローチです。
もっともこれには昨今の風潮も大きく影響していて「責任=目に見える具体的な形」というイメージが新入社員にも認知されているからだと思います。
また、責任と言うと自分の進退(辞職)や減俸を考えてしまい、身構えてしまう新入社員の方も多いようです。
しかし、責任を回避して適当に仕事をしている方には、当然ですが重要な仕事は回ってきません。回ってくるのはただのタスク化した仕事のみです。
タスク化した仕事では経験も積めませんし、新鮮な感覚もなくなってくるので飽きがきてしまいます。
当然先も見えませんから、「これを何十年と続けていくのか。」という気持ちになって、もしかしたら転職を考えるようになるかもしれません。
ただ、今の会社では重要な仕事の経験もしていませんから、年齢のわりには経験不足ということになり転職もうまくいかない可能性が生じてしまうでしょう。
責任を回避したり、躊躇してしまうとこのような悪循環のスパイラルに入ってしまうかもしれません。
責任と向き合うという事は、自分に負荷をかけてもステップアップしようとする基盤ができたという事です。
いわば、現職のことが理解できてきて、「この会社で生きていくという心構えができた。」ということにほかなりません。
若手社員の前にある責任とは責任感を持って仕事をするという事と認識してください。責任感を持つという事は形ばかりの罰ではなく、仕事を振り返り反省し次に生かすという事です。
仕事は楽しい?
新入社員のなかで、学生時代に思い描いた仕事のイメージや、それに伴って培われてきた学生時代の仕事に対する覚悟みたいなものと、現実の仕事に対してギャップを感じて悩んでしまう方も多いようです。
この悩みを放っておくと「自分はこの会社の役にたっているのだろうか」と自問自答してしまい、変な答え(退職)を導き出してしまうかもしれません。
この悩みを感じた時には、とにかく現時点まで覚えた仕事の振り返りと、その仕事がどのように引き継がれて、最終的にどんな成果になったのかを考えてみると良いかもしれません。
そうするとポイントとポイントが繋がって仕事に対する自分自身の変化を認識できる可能性が高まります。
仕事が楽しくないのは、いろんな人の指示命令で自分が動かされていることを人間自体の本能で抵抗しようとしているからですし、仕事を与えられたままの単純作業と捉えているからです。
覚えた仕事を自分の意思で「こうしてみよう」「ああしてみたらどうなるかな」と考えることで、初めて自分自身が与えられた仕事をコントロールしているという感覚が芽生えて仕事が楽しくなってくるのです。
「上司や先輩に申し訳ない」という気持ち
仕事が分かってきた新入社員にとって、自分より忙しそうにしている上司や先輩にアドバイスをもらう時に「申し訳ない」とか「自分はなんてダメなんだ」と感じてしまい、聞くことを躊躇してしまう方も少なくないようです。
確かに自分が調べて分かるような事や段取りなどはいちいち先輩や上司に確認をとらずに行っても大丈夫ですが、自分の手に余るときは積極的に確認や指示を求めなくてはいけません。
そんな時は「申し訳ない」という気持ちを、上司や先輩が快くアドバイスを言いやすいコミュニケーションを取ることに向けましょう。
例えば、指示を求める前に「今、お時間良いでしょうか」と確認をとってから相談・質問をはじめるとか、「○○ってわかりますか?」のような先輩や上司の能力を疑うような(自分にはそんな気持ちは無いにせよ、そう思われてしまう)質問の仕方は避け、「○○について質問したいのですが」と丁寧に話を切り出すなど、質問のマナーに気持ちを向けることです。
また、質問をしている立場なのに「それって、○○ってことですよね?」などと説明を遮って要点を確認しようとすることも先輩や上司に不快感を与えてしまいかねませんし、質問しているのにメモをとらないのも失礼といえるでしょう。
成長期は会社に慣れ気持ちが緩んで先輩や上司とのコミュニケーションもフランクになりやすい時期です。
もう一度マナー本などで報告・連絡・相談のしかたを確認してみるのもこのような悩みを和らげる方法の1つかもしれません。
悩んだときにしてほしいこと
新人から若手へ成長する時期に覚えた勉強、マナー、経験、会社コミュニケーションはあなたの基盤になって、その後のあなたを強く支える柱になります。
新入社員は「一番したっぱ」ですから、もしかしたら叱られる毎日で仕事を辞めたくなることもしばしばあるかもしれませんし、今回紹介した悩みが頭をよぎるかもしれません。
そんな時は、一つ一つ覚えて成長していく自分をイメージすることです。
そして踏ん張るしかありません。新人時代は何も分からないのは当たり前ですし、初めて挑戦することが多く、どこで気を抜いていいか分からず四六時中、気をはっているから辛かったりしんどいです。
仕事に慣れ、技術が身に付くと振り返ってみたら新人時代の困難も全然困難と感じないもの。つまり、今の時期は新人だからこその時期で、それは避けて通れないものなのです。
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