長期間保存できずに悩むことも多い生クリームですが、実は冷凍保存できることをご存知でしょうか?
冷凍保存することで生まれる新たなメリットも多いのです。
この記事では、生クリームの冷凍保存についてご紹介しています。
生クリームは冷凍できる?
生クリームは冷凍保存できる
ケーキを作る際などに大活躍する生クリーム。実は冷凍保存できるって知っていましたか?
生クリームは非常に傷みやすい食材です。パッケージに書かれている消費期限は比較的長いものの、あれは開封前の状態が保たれた前提でのもの。
開封するとどんどんと劣化が進むため、開封してから3~4日程度で使いきらなければなりません。
しかし、販売されている生クリームの容量は思いのほか多いものです。
容器内に入っている生クリームを全部一度に使いきろうと思ったら、ホールケーキを作るくらいしか方法はありません。
そんな風に、余ってしまうことの多い生クリームですが、冷凍しておけば1ヶ月程度は保存することができるようになります。
生クリームを冷凍保存するべき2つのメリット
1.長期間の保存が可能に
生クリームは非常に傷みやすい食材です。
生クリームのパッケージには比較的長めの消費期限が印字されていますが、これは開封前の物。
開封してしまうと一気に劣化が進むため、3~4日程度しか保存できないと考えてください。
開封してしまった生クリームは数日中に使いきるしかありませんが、そもそも販売されている生クリームは非常に大きい。
コンパクトな容器に見えますが、あれを全部使いきるにはホールケーキを作るくらいしか方法がありません。
コーヒーなどに入れて使っても良いのですが、それでも数日中に使いきるのはなかなか難しいでしょう。
しかし、冷凍保存すれば1ヶ月程度保存できるようになります。
一度開封してしまった生クリームは、冷凍して保存することをオススメします。
2.お菓子やコーヒーが可愛く作れる
お菓子やコーヒーと相性抜群な生クリーム。
生クリームを冷凍する時には、絞り袋やシリコントレーを使ってとってもかわいい形に作り上げることができるのです。
ホイップクリームを作るときにジャムや抹茶パウダー、ココアパウダーなどを使って色を付けておけばさらに可愛さアップ!冷凍する前にデコレーション用のチョコレートなどを埋め込んでおくこともできます。
これを、アイスクリームやゼリーなどのデザートに添えたり、紅茶やコーヒーなどの飲み物に乗せたりすれば、パーティーにも使えるような可愛い仕上がりになります。
生クリームを冷凍する際の保存方法
1.タッパーに入れて冷凍保存
生クリームを冷凍する方法の1つ目は、タッパーに入れて冷凍保存する方法です。
解凍した生クリームを一度に全部使いきる場合にはこの方法が便利です。
まずは、砂糖を混ぜた生クリームを泡立て、ホイップクリームを作ります。
できたホイップクリームをタッパーに移してふたを閉めて冷凍庫に入れます。
ケーキを作ったりホットケーキにデコレーションするなど、たくさんのホイップクリームを一度に使う予定があるときにオススメの方法です。
2.絞り袋で絞り出して冷凍保存
生クリームを冷凍保存する方法の2つ目は絞り袋で絞り出して冷凍する方法です。
タッパーで冷凍する場合と同様に、好きな甘さでホイップクリームを作ったら絞り袋に入れます。
バットなど平らなものの上にクッキングシートを広げ、好きな形と大きさでホイップクリームを絞り出します。
デコレーションのチョコレートなどを埋め込みたい場合にはここで埋め込んでおきます。
そのまま冷凍庫に入れて、固まるまで待ちます。固まったら、袋やタッパーなどにまとめて入れてしまって大丈夫です。
お菓子に添えたり、コーヒーや紅茶に入れたりするのにオススメの方法です。
もちろん、まとめて解凍してケーキなどに使用することもできます。用途によっては色のついたホイップクリームを作ってみてもきれいです。
3.シリコントレーで冷凍保存
ホイップクリームを冷凍保存する方法の3つ目はシリコントレーを使って冷凍する方法です。
タッパーを使用する場合と同様に好きな甘さのホイップクリームを作ります。
好きな形のシリコントレーを用意し、その中に丁寧にホイップクリームを入れていきます。
絞り袋を使うと作業がしやすくなります。
可愛い形の冷凍ホイップクリームも簡単に作ることができるので、お菓子作りに特におすすめの方法です。
色をつけたホイップクリームを使ったり、デコレーションを埋め込んで作るとさらに可愛くなります。
飲み物の上に浮かべればお客様向けの可愛いドリンクが出来上がるでしょう。
センス次第で、無限大に可愛さを追求できる冷凍方法です。
冷凍保存する時の3つのコツと注意点
1.分離しないように必ずホイップしてから冷凍する
生クリームを冷凍するときの最大のポイントは、必ずホイップしてから冷凍することです。
ホイップせずにそのまま冷凍してしまうと油分と水分が分離してしまいます。
こうなってしまった生クリームはホイップして使うことはできません。
分離してしまった生クリームはコーヒーに入れたりして使う分には問題ありませんが、あまり見た目はよくありません。
「本当に食べても大丈夫なのだろうか?」と思うような見た目になっていることもあります。
ホイップしたクリームを冷凍した場合も、コーヒーやお料理に入れたりと言った生クリームとしての使い方をしても全く問題ありません。
冷凍する際にはあらかじめホイップしておくことで、品質の低下を防ぐことができるのです。
2.取り出しやすい形で冷凍する
生クリームを冷凍する際の2つ目のポイントは、取り出しやすい形で冷凍することです。
一度解凍してから使う場合はあまり問題ありませんが、冷凍のまま使いたい場合には取り出しやすいというのも重要なポイントになります。
具体的な例を挙げれば、シリコントレーと製氷皿は似ていますが、生クリームを冷凍する場合の機能においては全く異なります。
シリコントレーは冷凍後でも後ろから押し出すことで簡単に冷凍したホイップクリームを取り出すことができますが、プラスチックの製氷皿の場合はそうはいきません。
少し溶かして軽くたたくか、ひねってトレーとの間をあけてから取り出すような形になります。
少し乱暴な取り出し方になるので、取り出す際に割れてしまうこともあります。
見た目を気にしないのならばそれでも良いのですが、お菓子などに添える場合には取り出しやすい容器を使用する方が良いでしょう。
また、一度にすべてを使いきらない場合には、取り出しに苦労している間に解凍された部分が再冷凍状態になってしまうのも心配です。
生クリームは雑菌が繁殖しやすい食材ですから衛生面には特に注意した方が良いでしょう。
3.色をつける場合には事前につけておく
冷凍した生クリームをお菓子などに添える場合には色付きのものを使うととっても綺麗です。クリームに色を付ける場合には、冷凍する前のホイップクリームを作る段階で色をつけておきます。
例えば、ピンク色のクリームを作りたいときにはイチゴジャム、薄紫色のクリームを作りたいときにはブルーベリージャム、オレンジ色のクリームを作りたいときにはアプリコットジャムと言ったように、ジャムを使うことでカラフルなホイップクリームを作ることができます。ホイップする時には色を見ながらジャムを入れ、好みの色になったら砂糖を加えて甘さを調整します。先に砂糖を入れてからジャムを加えると甘味が足されてしまうので注意してください。
また、抹茶パウダーやココアパウダーなどの粉類を使って色を付けることもできます。また、最近ではフリーズドライにした果物を粉にしたカラーパウダーなども販売されているのでお好みのものを探してみてください。こちらも、ホイップする際に一緒に入れて色と甘さを調整します。
冷凍ホイップクリームを作るにあたって重要なポイントは、冷凍する前のホイップの段階で色を付けておく必要があるということ。冷凍した後から色をつけることはできないので注意が必要です。
解凍するときの3つのポイント
1.冷蔵庫で解凍
溶かしてからケーキなどに使用する場合には、一度冷蔵庫で解凍しましょう。
凍らせた容器ごと冷蔵庫に移しておけば3~4時間で解凍できます。生クリームは常温での保存ができない食材です。
常温での自然解凍は雑菌が繁殖する可能性もあり危険なのでやめた方が良いでしょう。
解凍した生クリームは、冷凍前に比べると風味が落ち、クリーム感も減ってしまいます。
お客様を招待してパーティーを開いたりするような時には新しいクリームを使った方が良いでしょう。
2.温かい飲み物に乗せて解凍
コーヒーや紅茶に入れる場合には、その飲み物の上に冷凍のまま乗せて解凍するという方法もあります。
シリコントレーや絞り袋を使って冷凍した生クリームならば特に使いやすいでしょう。
冷たい生クリームを飲み物の上に乗せるので、飲み物は少し冷めます。
猫舌の人ならそのままでも良いかもしれませんが、アツアツが好きな人はいつもより高めの温度で飲み物を入れておく必要があります。
3.解凍せずそのまま食べる
冷凍した生クリームは、解凍せずにそのまま食べることもできます。
アイスクリームのような味と食感でとってもおいしいですよ!お菓子に添える場合でも、アイスクリームを添えるような感覚で添えることができます。
冷凍すると栄養素はどうなるのか
生クリームは冷凍しても栄養素は失われない
生クリームに関して、栄養価を気にしている人はあまりいないかもしれませんが、一応生クリームは冷凍しても栄養は失われないということのようです。
ただし、冷凍した場合には風味やクリーム感は失われます。このデメリットをカバーするためには、一度冷凍した生クリームは解凍せずにそのまま食べたり、温かいものに溶かして使うことをオススメします。
冷凍した際の賞味期限と保存期間
冷凍すれば1ヶ月程度保存可能
生クリームは、冷凍すれば1ヶ月程度保存が可能になります。
開封した生クリームが4日程度で使えなくなってしまうことを考えると、早めに冷凍保存しておいた方が良いでしょう。
生クリームは、開封してしまったら記載の賞味期限は関係なく劣化が進みます。
「賞味期限までまだあるし、次にまた使うかも…」なんて思っているうちに使えなくなってしまうかもしれません。
冷凍生クリームを使用したレシピ
1.ウィンナーコーヒー
冷凍生クリームを使用したオススメレシピの1つ目はウィンナーコーヒーです。
コーヒーを普段より熱めに淹れたら、その上に冷凍のホイップクリームを好きなだけのせます。
コーヒーの熱でホイップクリームが解凍されるので、かき混ぜながら飲めばOK!
ウィンナーコーヒーとは、ホイップクリームが乗ったコーヒーのこと。
通常ウィンナーコーヒーを作る場合には、クリームをホイップしてからコーヒーを入れて、その上にホイップを盛り付けて…といった手間がかかりますが、冷凍のホイップクリームを使えば、固まったクリームをポンポンと乗せるだけで良いのでとってもお手軽です。
クリームのかたまりを入れるだけなので、自分好みの甘さやクリーム感を追求するのもとても簡単です。
一度ベストな割合を発見したら、その時に入れた冷凍生クリームの数を覚えておきましょう。
次の時にも同じコーヒーを作ることができます。
このレシピには、シリコントレーか絞り袋を使って冷凍した生クリームがオススメです。
2.パフェ
冷凍生クリームを使ったオススメレシピの2つ目はパフェです。
フルーツやチョコレート、アイスクリームなどお好みの材料と、冷凍生クリームを用意します。
色付きのものを使うと綺麗です。
ワイングラスなどの透明な容器を用意して、彩りが良くなるように材料を積み重ねていけば簡単に出来上がります。
このレシピのオススメポイントはとにかく簡単なこと。
通常パフェに生クリームを入れる際には絞り袋などを使いますが、ここでは凍ったホイップクリームを入れるだけ。お手軽な上に、時間をかけて作っても温まってしまうことがありません。
多少溶けてしまってもクリームに戻るだけなので大丈夫です。
パフェは外食の時にしか食べられない特別なメニューというイメージがありますから、お子さんと一緒に作ると特に楽しいかもしれません。
たくさんの材料を用意して、自分の好きなパフェを作ってみるのも良いですね。それぞれに、個性豊かなパフェが出来上がることでしょう。
まとめ
生クリームは冷凍しても品質には問題ありません。
お菓子作りが好きな方が積極的に冷凍を試してみてください。
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