朝、爽快に目覚めたはずなのに、寝起き直後に吐き気が。これでは、折角の心地よい目覚めが台無しです。
今回は、寝起きの吐き気について主な原因と対処法を紹介していきます。思い当たる部分は改善していきましょう!
低血圧症
吐き気症状を伴うもので、若い女性に多いのが低血圧症です。これは、高血圧と比較して深刻な病気を誘発するという心配はありませんが、日常生活をおくる上では十分厄介かつ悪影響がある症状といます。
低血圧症といえば、脳の血液循環が悪く、“めまい”や“立ちくらみ”などの状態をイメージしてしまいますが、血液の循環が悪いのは全身に及んでいるわけですから、胃のぜん動運動が悪く胃の内容物の消化が未完の場合は吐き気として現れてきます。
ちなみに低血圧症の人は、朝起きるのが苦手ですがこの理由も腎臓や自律神経系、脳などの器官や副腎の髄質から分泌されるアドレナリンやノンアドレナリンの分泌スピードが遅い為といわれています。
解消方法の一つが運動です。特に下半身を鍛える運動が有効とされています。「ふくらはぎは第二の心臓」とよく言われますが、下半身の筋肉低下が血液を上半身に送るポンプの力を低下させてしまっているのでウォーキングなどふくらはぎを使う運動が、運動によっても血液循環を促す効果があるので有効です。
但し、水分補給は気を つけて行う必要があります。体内の水分量が不足すると血圧が低下する可能性があるからです。
膵炎
アミラーゼやリパーゼ、トリプシンなどの食物を消化する酵素や、インスリンなどの血糖値調整を行うホルモンを分泌する膵臓(位置は胃の真裏の辺り)に炎症を起こし、膵臓の細胞が破壊され堅くなって萎縮する病気です。
主な原因として飲酒(アルコール性膵炎)が挙げられますが、原因のハッキリしない膵炎(突発性膵炎)も多く報告されています。飲酒や喫煙時、脂っこいモノを食べた後にお腹が痛くなったり吐き気を模様したり、起床後、昨日の夕食に食べたものの消化具合が悪いと感じたり、吐き気がしたら膵炎も疑ってみる必要があります。
対処法としては、禁酒(減酒)禁煙と脂っこい食事を減らす、香辛料・炭酸飲料の制限など生活習慣改善が一番効果的とされています。また、症状が進行するとコーヒーも禁止になるので、コーヒーを人より摂取していると感じる人は、コーヒーの摂取量を調整してみるのも方法の1つです。
寝不足
寝不足になると睡眠により安定するといわれる食欲を司るホルモンのバランスが崩れたりストレスから過食になる傾向があります。
また、睡眠時に消化器官は働きを活発化させますがそれも出来ないので、過剰摂取した食物の消化が追いつかなくなり朝起きた時、胸焼けや吐き気を催してしまいます。
改善方法として、まずは自分自身のここ1週間の実際の睡眠時間を確認して、必要な睡眠時間を見つけその時間を確保する為に生活リズムを調整することです。
また、朝日をシッカリ体に浴びて体内時計をリセットし、体内リズムを整えることに重点をおきます。
眼精疲労
現代は情報の90%近くを目から得ているといわれています。眼精疲労は、通常の「目が痛い」「疲れる」「重い」という眼疲労が、十分な睡眠をとっているのに改善されない場合に診断される病名です。
主な原因は目の使いすぎですが他の眼病を持っている場合(近視や乱視、老眼も含む)でも起こる事があります。確認する為に左右片目で見てみると良いでしょう。左右で見方が違う場合は専門医に相談しましょう。
目の使いすぎによる眼精疲労の対処法としては、上手な目のケアしかありません。目の周囲をぬれタオル等で暖めたり冷やしたりしてリフレッシュさせます。
血行促進のためのマッサージも効果的です。また、パソコンを使用する際の証明やブルーライトの防止。作業時間に休憩をはさむなどの環境改善も同時に行うと更に効果的です。
逆流性食道炎
強い酸である胃液や胃で消化される途中の食物が食道に逆流し、そこに留まる為に食道が炎症を起こし、胸焼けや食道での異物感、吐き気を生じさせる病気です。
もともと日本では少ない病気とされていましたが、食生活の欧米化に伴い欧米風の脂肪中心の食事が習慣化し、胃への負担が大きくなって来た事が原因です。
従って頻繁に胸焼けや吐き気を感じる人は、脂肪の多い肉等の摂取を見直し調整する必要があります。
また、自身が過食傾向にないかどうかのかくにんをすると良いでしょう。適度な食事量とバランスの良い食事を心がける必要があります。
肩こり(こり)
肩こりに代表される「こり」は、その部位の異常(肩こりの場合は肩や首)の他にも「内臓疾患の鏡」といわれるほど内臓疾患と密接な関係がある症状です。
肩こりの軽減・改善がみられても吐き気などの症状が改善されない場合は、専門医への相談が重要です。肩こりの改善は、正しい姿勢と血行不良改善です。
まずは猫背になってないかどうかの確認をしてみましょう。猫背になっていると首に負担がかかり続けているので、慢性的な肩こり状態になりやすいといえます。
また、近年では正しい姿勢でないパソコン操作も原因になる可能性があります。ディスプレイ・キーボードの位置や資料の位置、椅子の高さ、ディスプレイに反射する光や周辺の明るさなどパソコン操作の環境を確認してみるのも良いでしょう。
血行不良の改善は肩を温めることが最適、入浴中や風呂上りに暖めたタオルを両肩やうなじに乗せて肩を温めながら首を左右にゆっくり振るなど(温まった・ほぐれたと感じるまで継続)して血行促進を促しましょう。
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