一昔前に比べて安定した仕事を見つけるのが難しいと言われるこの時代。突然仕事を失ったりすることもあるかもしれません。
また、ある統計では、「働きたくても仕事が見つからない」とう人の割合が、若者(15歳から24歳)で20年前と比較すると2倍に増えたという結果が発表されました。
このように仕事と向き合う状況が変化する中で、どの様に自分のやりたい仕事を見つけていけばよいのでしょうか。
今回は、仕事が見つからない時にやるべきことの紹介です。
とにかく仕事をする(既卒者対象の対策)
現代のように雇用形態(アルバイト、パート、派遣、契約社員、正社員)が多様化している中においては、離職期間(ブランク)が長ければ長いほど再就職は不利になります。
収入を得て、ある一定の生活を確保することが先決なので、雇用形態や仕事の内容にこだわらず、まずは仕事をすることが重要です。
離職した方は「じっくり腰を据えて」とか「今度は失敗(離職しない)しないように」などと言われる方も多いようですが、ミッションをマルチタスクで行えない方が自分の望むような仕事に就けるわけがないことを認識しておきましょう。
新たな仕事先は「在職中に探す」か「何らかの仕事をしながら」探すのが大前提です。
また、離職期間が長いと再就職の際に志望する企業からいろんなステレオタイプ(「型にはまった」偏見に近い思い込み)の目で見られることも考慮しておきましょう。
【離職期間が長い人へのステレオタイプ】
①どの会社でも使えないから働いていないのでは
(働くのが嫌・ストレス耐性)
②離職期間中の間に経験していた事や情報が古くなっている
③離職期間中、会社経験をしていないので社会人としてのマナーが疎かになっている
同様に離職期間中にアルバイトなどをしていても、履歴書に書かない方もいらっしゃいますが、仕事に対する意欲やステレオタイプの度合を弱め、履歴書を面接につなげる効果がありますので記載することをお勧めします。
再就職は1人で行うもの?(既卒者対象の対策)
結論から言うと、再就職は1人で行うものではありません。エージェントなどをうまく活用して効率よく行うものです。
エージェントには、ハローワークなどの公的機関のものや、民間の人材紹介会社(派遣会社含む)があります。
ハローワークなどは、あなた主導での求職活動になりますが、民間の人材紹介会社はもっとシビアで、あなたのことを「商品」とみなして企業に売り込みをかけます。
このシビアさから自分自身のキャリアが市場にはどのように受け入れられるのか(いわゆる市場価値)が分かりますので、1社ぐらいは利用してみるのも良いかもしれません。
ただし、民間の人材紹介会社には得意な分野・職種がありますので事前にリサーチしてみると良いでしょう。
また、いろんなキャリアアドバイスにも応じてくれたり、職務経歴書や履歴書を添削してくれたりするサービスもありますし、人材紹介会社へ訪問せずにウェブで行えるところも多いので活用を検討してみましょう。
やりたい仕事は頭の中にはありません(就職活動(新卒)者の対策)
就職活動と向き合おうとしても、やりたい仕事がいまいち分からない。務めたい会社がないので、就職活動が始められない。
そして、就活の時期(旬)が過ぎて・・・。という悪循環から抜け出れなくなる人も多いようです。
やりたい仕事から就活をアプローチする方法は、このようなリスクを生じやすくなりますので、実行動にウェイトをおいて就活に臨むようにすることが必要です。
大学生時代にいくら時間をかけても「あなたのやりたいこと」「あなたのやるべきこと」なんかは見えてきません。分析不可能です。
それは、やりたい仕事を判断する情報が圧倒的に不足しているからに他なりません。
それよりは、いろんな雑誌・インターネットに掲載されている業界地図を見て、興味のもてそうな業界や企業の説明会に実際に足を運んでみることです。
実行動は実感をともないますから、自己分析を頭の中で行ってもんもんと考え込むより、より確かな情報になります。
「この会社はい良い」「この会社は良くない」という自分なりの軸が出来てきたら「なぜ自分はそう考えるのだろうか」「そう思う根拠や経験は?」と、自分の経験を中心に自己分析していくのです。
その方が、自己分析でつまずかず自分と相性の良い会社を選ぶ可能性が高くなります。
一生をかけ探す(新卒・既卒双方の対策)
「最初の仕事はくじびきのようなもの」(ドラッカーの名言)と言われるように、自分に向いた仕事に巡り合えるかどうかは事前にはわかりません。
しかし、「続けられない」か「とりあえず、ここでもいいのでは」程度には選定できるはずです。
「とりあえず」の企業に入っていれば、それをやりたい仕事に変えることは可能になります。理想の仕事を追い求め過ぎずにアプローチすることが重要なのです。
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