ポルトガル出身で世界最高のドリブルテクニックを持ち、もはや伝説といってもいいルイス・フィーゴ。彼の来歴やプレースタイル、評価、名言などを動画や画像を交えて紹介していきたいと思います。
ルイス・フィーゴの基本情報&来歴
ルイス・フィーゴはポルトガルのリスボン出身で、1972年11月4日生まれに生まれたサッカー選手です。黄金世代ともいわれた1990年代のポルトガルサッカー界の顔と言っても過言ではありません。
サッカー選手としての始まりはポルトガル強豪のスポルティングCPで、ユースを含めると1984年から1995年の11年間在籍したのち、FCバルセロナへ移籍しています。この間にユヴェントスFCとパルマFCの間で2重契約状態となった時期があり、イタリアサッカー連盟にイタリアでのプレイの禁止とという処置を受けました。
また、そのことでバルセロナへ移籍することになったのですが、その時にもパルマとの契約が残っており、1996年に正式に移籍するまでは2重登録状態での活躍となっています。
2000年には欧州年間最優秀選手を獲得しており、バルセロナファンから圧倒的な指示を得ていたのですが、突如ライバルチームであるレアル・マドリードへ移籍。
これによってファン達は怒りのあまり暴徒化し、彼が経営するレストランを破壊、また、試合中に豚の頭を投げ込むなどの事件があり、今でもサッカーファンの間では話題に上ります。
しかし、それ以降も圧倒的な突破力と天才的なドリブルで、レアル・マドリードの黄金期を支え、2001年にFIFA最優秀選手賞するなどの活躍をみせました。
そして、これからも同チームの黄金期を支えていくと思われた2005年にルシェンブルゴ監督と確執が表面化しインテルへ移籍。そこから、2009年の現役引退まで若い選手の指南役として活躍しました。
最も有名な背番号7!
ルイス・フィーゴの背番号といえば、すぐに思いつくのが7番です。
スポルティングCPでは始めの1年が24番となっていましたが、それ以降はずっと7番を背負っており、移籍したバルセロナでもそれは変わりませんでした。
しかし、R・マドリードの時代には10番に変わっており、ここで一度途切れてしまっています。
しかし、インテルへ移籍すると2005年から引退するまでの4年間の間はやはり7番を背負っていたので、イメージとして完全に7という数字が残っているのではないでしょうか?
「僕にとって7番はルイス・フィーゴの番号なので、別の意味でとても大事な番号なのです」とクリスティアーノ・ロナウドも言ってしまうほど、華麗なプレイスタイルと共にルイス・フィーゴには7の数字が印象付けられています。
所属クラブは?
ルイス・フィーゴは現役時代の1989〜2009年の間に4クラブで過ごしました。
ユース時代から含めるとスポルティングCPには1984年から1995年の11年間ともっとも長く在籍し、次に所属したバルセロナには1995年から2000年までの5年間、そしてそこから、今でも語り草になるレアル・マドリードへの移籍し、レアル・マドリードでも2000年から2005年と5年間在籍、以降は2009年の引退までの4年間インテルに在籍していました。
来歴風に書いてみると少しややこしくなってしまったので、ここから下に箇条書きしておきます。背番号も一緒に書いておきますので、参考にしてみてください。
1984~1989年:スポルティングCP(ポルトガル)※ユース
1989~1995年:スポルティングCP(ポルトガル)背番号7
1995~2000年:FCバルセロナ (スペイン)背番号7
2000~2005年:レアル・マドリード (スペイン)背番号10
2005~2009年: インテル・ミラノ(イタリア)背番号7
ポルトガル代表選手として
代表としての活躍は1991年のポルトガルU-20代表から始まり、チームのFIFAのワールドユース選手権の優勝へ貢献しました。
このときから既にルイ・コスタ、パウロ・ソウザ、フェルナンド・コウト、ジョアン・ピントらほかのメンバーからポルトガルの将来を担う世代として黄金の世代として注目され始めます。
そして同年の10月16日、ルクセンブルクとの親善試合において正式な代表デビューをし、まだ若干18歳でありながら、上で紹介した同世代のメンバー達と共にポルトガル代表として、2006年まで連続出場しています。
代表としてはワールドカップに2回、欧州選手権に3回出場していますので、世代的には30代から50代くらいの方なら一度は耳にしたことがあるかもしれませんね!
個人としての成績はどうなの?
サッカーというのはチームプレーでありながらも、個人としてのテクニックもかなり要求されるスポーツです。
特にヨーロッパでは日本よりもそれが重視されることが多いので、チームの優勝経験も大事ですが、個人での賞というのも結構重視されます。
それでは、ルイス・フィーゴはどうでしょうか? まさに天才プレーヤーに恥じない獲得数となっていますよ!
カテゴリに分けて紹介しておきますので、参考程度に見て行ってくださいね!
欧州年間最優秀選手に1回
サッカーで最も有名な賞であるバロンドールに2000年に選ばれています。これを取る取らないではかなりの差があり、選ばれることで初めて偉大な選手として認められます。
英誌ワールドサッカー選出世界年間最優秀選手に1回
こちらも2000年に受賞しました。イギリスのIPC Media社が発行しているワールドサッカーによって選考されています。
FIFA最優秀選手賞に1回
こちらは2001年に選ばれました。国際サッカー連盟によって送られる賞で、2010年からはバロンドールと統合されたので、開始となった1991から2009年に選ばれた選手はラッキーですね!
リーガ・エスパニョーラ最優秀外国人選手3回
こちらはスペインの週刊誌であるドン・バロンが主催している賞で、優秀な外国人選手に贈られるものです。1998~99・1999~2000・2000~01と3連続で受賞しているのが凄いですね!
ポルトガル最優秀選手6回
こちらは名前の通り、ポルトガル選手でもっとも活躍した選手を選ぶものです。1995、1996、1997、1998、1999、2000年に受賞しています。
プリメイラ・リーガ最優秀選手1回
1994年に受賞したこの賞はポルトガルの最上位リーグであるプリメイラ・リーガで活躍した選手に贈られるものです。
UEFAベストイレブン1回
2003年に受賞したこの賞は、欧州サッカー連盟がインターネット上で行っているもので、サッカーファンが自由に好きな選手を11人選び、その中から最も投票の多い人でベストチームを作るというものです。ちなみに、同時期に入賞したのは以下の選手になります。
ジャンルイジ・ブッフォン(ユヴェントス)
パウロ・フェレイラ(ポルト)
アレッサンドロ・ネスタ(ラツィオ ・ACミラン)
パオロ・マルディーニ(ACミラン)
ロベルト・カルロス(レアル・マドリード)
ルイス・フィーゴ(レアル・マドリード)
デビッド・ベッカム(マンチェスター・ユナイテッド)
ジネディーヌ・ジダン(レアル・マドリード)
パベル・ネドベド(ユヴェントス)
ティエリ・アンリ(アーセナル)
ルート・ファン・ニステルローイ(マンチェスター・ユナイテッド)
FIFA 100
これは国際サッカー連盟の創設100周年に行われたイベントでサッカーの神さまペレが選んだ偉大なサッカー選手100人です。現役、引退関係なく選ばれたので、その中に入ったのは素晴らしいですよね!
人々惹き付けるプレースタイル!
ルイス・フィーゴといえばもはや伝説的なサッカー選手であり、海外のサッカーを知る人なら誰もが尊敬するプレイヤーです。そんな彼のプレイは素人が見て、何をしているのか分からなくても、凄さは十分に伝わってきます。
それでは上の動画を見てください! すべてフィーゴが相手のDFをかわしてからのゴールやパスまでの詰め合わせとなっています。見れば見るほど素晴らしい動きをしているのが分かりますよね! これがレアル・マドリードの黄金期を支えた突破力となっており、当時の圧倒的な強さを支える原動力となっていました。
やはり、一番の魅力は天才的なドリブル!
フィーゴの巧みなボール捌きを見たのなら、次にぜひ見て欲しいのが、素晴らしいドリブルです。非常に軽快な足裁きでまるで踊っているかのようですし、微動だにしない上半身のバランス力も凄いですよね。さらにそこへ、神業と呼んでもおかしくない程のテクニックが加わり、伝説のドリブルが生まれます。
そしてフィーゴは本人とディフェンダー、ゴールやパス先の選手がぜったいに一列にならない様に細かく調整しながらドリブルしており、これによって相手のバランスを崩して、最小限の動きで直進することができます。まさに、天才としかいいようがないですよね!
また、ボールのコントロールが巧いということは、センタリングにもその精度がいかされますので、ここぞといった時の起点にもなります。非の打ち所がないスーパープレーヤーですね!
気になる人柄どんな感じ?性格&プライベート!
筆者としてはプレーヤーの性格というのは、成績さえ残していれば特に我がままだろうと暴れん坊だろうと気にしないのですが、やはり気になってしまうのが人の性ってやつですよね!
特にフィーゴほどのスーパープレーヤーでなおかつ顔が良くてスタイルがいいなら、1つや2つ欠点があればいいなと思ってしまいます!
では、一体性格的にはどうなのかというと、2重在籍状態やバルセロナからレアルマドリードへ移籍した件で分かる様に、少し野心的で我がままな面があったのかもしれません。
しかし、それは若いときの話であって現在はといいますと、上の画像をみてわかるように、とても優しそうな顔をしてますので、かなり丸くなったのかもしれませんね。
現在でもFIFA代表への立候補(その後辞退)など、野心的な部分やサッカーに対する熱い情熱というのは持っていますので、戦う大人といった感じがあります!
奥さんめちゃくちゃ美人
それに気付いた人はさすがですね!
奥さんはスウェーデン出身の元モデルで、2001年に入籍しました。
名前はヘレン・スウェディンといわれる方だそうです。
バルセロナで有名なフラメンコダンサーであるホアキン・コルテスのショーを見ている最中に出会ったらしく、現在はフィーゴとの間に3人の娘がいます。
ちなみに奥さんいわくフィーゴはとても嫉妬深いそうで、普段はミニスカートや、胸元を強調するセクシーな服は一切着ないそうです。
なんか可愛いですね! また、「死ぬほど愛している」というくらいラブラブなようで、見ていると幸せになりそうな夫婦です!
サッカー界1の寿司好き?
そしてフィーゴを語る上で外せないのが、寿司です!
それはなぜかといいますと、冒頭で書いたように、バルセロナからレアル・マドリードへ移籍した際に、経営しているレストランが暴動によって破壊されました。
そして、そのお店がお寿司屋さんだったからです。非常に寿司好きとして有名だったのですが、実は好きが高じて経営までしてたようです!
現在は閉店してしまっているので、どんな味だったのか確かめられないのが残念ですね。
凄さを振る返るスーパープレー動画!
さて、さきほどはフィーゴの素晴らしいテクニックについて解説しましたので、このカテゴリでは純粋にスーパープレーを見ましょう! EURO 2000で行われたポルトガル対イングランドの試合で、フィーゴの素晴らしい突撃力とボールコントロールが見れます。ドリブルから何の迷いも無くゴール隅に入れるという技はまさに神業ですよね! さすがポルトガル黄金期を支えたプレーヤーです。
WCCFとウイイレでのフィーゴはどんなあつかい?
さて、スポーツというのはやはり見ているよりも実際にプレイするほうが楽しいですよね。
だからといっていきなりフィールドに出てサッカーをするぞ! となっても体はついていきません。
当たり前ですよね! そうなると、運動せずに楽しむならばゲームが一番ということで、WORLD CLUB Champion Football略してWCCFとWinning Eleven略してウイイレで、フィーゴが一体どういう扱いになっているのかを見ていきましょう!
ウイニングイレブンでは特別枠に!
家庭用のオフラインゲームとして、最も有名なサッカーゲームであるウイイレは毎年シリーズが販売されており、最新作ではとうとうオンラインモードが追加されました。そのモードの名前は「myClub」といい、ネット対戦が楽しめるものになっています。フィーゴはそのモードにおいてロベルト・バッジョやフィリッポ・インザーギ、ロベルト・カルロス、オリバー・カーンと共にレジェンド選手として登場します!
ガチャを回して登場するタイプのものなので必ず手に入るかは分かりませんが、ぜひ手にいれておきたいですよね!
販売元:コナミデジタルエンタテインメント
プラットフォーム : PlayStation4
WCCFでも自慢のドリブルは健在です!
WORLD CLUB Champion Football略してWCCFとは、ゲーム会社大手のセガが販売している、ヨーロッパサッカーをモデルにしたカードゲームプラスビデオゲームで、専用の機械の上に上の画像のようなカードを載せてプレイするものです。大き目のゲームセンターなどに置いてありますので、見たことがある人もいるかもしれません。
もちろん、ヨーロッパサッカーなのでフィーゴも登場しており、ドリブルとパスセンス、クロス精度はトップレベルの扱いになっています。ただし、スピードは今1つとなっており、かなり忠実に再現されているようです。
販売元:セガ・インタラクティブ
現在のフィーゴの活動は?
最後に現役を退いた現在のフィーゴが何をしているのかといいますと、現在はインテルミラノのフロントマンとして幹部に就任しているほか、慈善活動なども行っています。
デイビッド・ベッカム主催のユニセフ慈善試合登場したり、自身が主催でチャリティーマッチを開催したりしているのも有名ですよね!
また、最近ではFIFAの会長選に立候補するなど、現役を退いてもサッカーにかける情熱はまだまだ熱いようです!
まとめ
ポルトガルだけではなく世界でも認められるウィンガー、ルイス・フィーゴについての諸情報や、プレイ、現在の姿などはいかがでしたでしょうか? 語れば10万文字すらいけそうなくらい話題の尽きない人なので、少し情報としては薄めかもしれませんが、参考程度に見て行っていただけたらと思います。
それでは、伝説スーパースターを知って、よりサッカーを楽しみましょう!
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