勘弁して!「感情の起伏が激しい人」からの攻撃に対処する11の作戦

人間関係
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世の中には、キレやすい、ちょっとしたことで不機嫌になる、すぐに泣く、躁状態と鬱状態の差が激しいなど、「感情の起伏が激しい人」たちが存在します。

当人からすれば自らの感情を表出させているだけのつもりなのですが、周囲の人達はそれによって非常に迷惑を被ってしまいます。

では、あなたがもしそうした「感情の起伏が激しい人たち」と関わり合いにならねばならなくなったとき、果たしてどのような対処法を取ることが可能となるでしょうか。

この記事では、「感情の起伏が激しい人」にあなたの生活を破壊させれないために、上手な対処法についてお伝えします。

感情の起伏が激しい人の攻撃や迷惑、ストレスから、あなたを守る参考になれば幸いです。

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相手を子供だと思う

感情の起伏が激しい人に対しては、その人を、「子供」であると考え、接していくと良いでしょう。

感情の起伏が激しい人というのは、自分の感情をコントロールすることが難しいということから、残存幼児性が強い人であるということができます。

これは要するに「子供っぽい」ということです。

成人をした後も残存幼児性が強いままとなってしまう原因としては、AC(アダルトチルドレン)やPTSDなどのストレス障害、あるいは両親など周囲の大人の過保護などが考えられます。

ですので、そのような人と接する場合には、決して相手と同じレベルには立たず、大人が子供に接するように対応をする必要があります。

具体的にはなるべく相手に対し寛容に優しく接しつつ、それでもある一線を越えた際には毅然とした対処を取るようにしてください。

 

相手に期待をしない

感情の起伏が激しい人と接する場合、原則として「いつかこの人も変わってくれるだろう」、または「自分が相手を変えてみせよう」などという考えを持ってはいけません。

前項では「感情の起伏が激しい人」について「子供っぽい人」であると定義をしましたが、「子供」と「子供っぽい成人」とで決定的に異なる点としては、「子供」にはこれから性格などに変動をする余地が多くありますが、「子供っぽい成人」にはその余地が少ないということが挙げられます。

つまり「子供っぽい成人」は、一生その性格が治らないままである可能性が高いということです。

そのような人に対し「いつかきっと」というように期待を持って働きかけるのは、単に時間やエネルギーを浪費するばかりであり、結局のところ失敗に終わる可能性が高いということを理解すると良いでしょう。

あくまでも相手を変えるのではなく、自分自身がそのような人物に対する対処法を身につけることで変わっていく、ということを心がけるようにしてください。

 

相手に自分の状態を自覚させる

前項でも述べた通り、「感情の起伏が激しい成人」の性格を根本的に変えるのは不可能です。

しかし、どうしてもその性格を改善してもらいたいと思う場合には、まず相手に対し「自分自身が今どんな状態にあるのか」を自覚させる必要があります。

より具体的に言うと、

1.相手(感情の起伏が激しい人)が周囲に対しどのように振舞っているのか

2.それによって周囲はどんな気持ちになり、どんな反応を示しているのか

3.それによって相手自身(感情の起伏が激しい人)がどのように不利な状態に陥っているのか

ということを順を追って理解させます。

この内最も重要なポイントは、「2.それによって相手自身がどのように不利な状態に陥っているのか」という点です。

感情の起伏が激しい人というのは、得てして自己中心的な傾向があります。

ですので、「それはあなたにとって不利になる」ということを伝えることができれば、相手が自分自身の行動をある程度であれ自制することが可能になるかもしれません。

ただし、これはあくまでもその場しのぎに過ぎず、根本的に性格が変わったということを意味しないということをあくまでも認識しておきましょう。

 

医療機関への受診を勧めてみる

繰り返しになりますが、成人した人間の性格を根本的に変えるというのはまず不可能です。しかし、医療的な手段により、ある程度の悪癖を緩和するということは決して不可能ではありません。

かつて用いられた「人間の性格を変える方法」としては代表的なものとして「ロボトミー手術」が挙げられます。

ロボトミー手術は外科手術によって前頭葉の一部を切除してしまうというもので、「性格を根本的に変える」というほどの非常に大きな効果をもたらす治療法ではありましたが、さまざまな問題が発生したということもあり、1975年を以って禁止されました。

ただし、現在でも投薬治療カウンセリングになどによって、「性格を緩和する」という治療は行われています。

「感情の起伏が激しい」という状態の原因としては躁鬱病や更年期障害などの病気や、先天的な発達障害、あるいはパーソナリティ障害などが考えられますが、この中で病気や発達障害の場合には投薬治療を行うということも可能となっております。

もし親しい間柄の人に対し、どうしても現在の性格を改めてもらいたいという場合には、医療機関への受診を勧めてみるというのも良いかもしれません。

 

一定の距離を置く

感情の起伏が激しい人が周囲にいるという場合、最も良い対処法としては常に一定の距離を起き、なるべく関わらないようにするということが挙げられます。

この場合「距離を置く」というのは、実際に物理的な距離を置くという意味になります。

つまり、なるべく相手に近寄らず、視界に入らないようにするということです。

 

負の感情には付き合わない

「感情の起伏が激しい人」における「負の感情」に付き合わないことで、その感情に巻き込まれてしまうのを防止するという対処法です。

人間の感情は大雑把に「喜」「怒」「哀」「楽」の4種類に分けることが可能です。

このうち「喜」と「楽」は良い状態を示す「正の感情」、「怒」と「哀」は悪い状態を示す「負の感情」に分類することができます。

「感情の起伏が激しい人」というのは「喜怒哀楽」が激しい人ということになり、そうした人には関わらないのが一番ではあるのですが、実は「正の感情」に限ってはそれに関わり巻き込まれてしまった場合でも、それほど害がないというのも事実です。

一方で「負の感情」に関わり、巻き込まれてしまった場合には、長い愚痴を聞かされたり、八つ当たりをされたり、わがままに付き合わされたりと、かなりの害を被ってしまうということが考えられます。

ですので、その人が「負の感情」を表す兆候を見せたならば、なんとしてもその場を離れるように努めると良いでしょう。

また、どのような状況で「負の感情」を表すのかということについて、ある程度パターン化をして認識しておき、そのようなパターンが発生した際には条件反射的に直ちに逃げるということも重要です。

 

会話を断ち切る

前述のとおり「喜怒哀楽の激しい人」が「負の感情」を表す兆候が見られたならば、すぐさまその場を離れるべきです。しかし、場合によっては運悪くそうした負の感情に関わってしまうという場合もあるでしょう。

そのような場合の対処法としては、なるべく早く会話(コミュニケーション)を遮断してしまうということが挙げられます。

会話を早めに遮断する方法としては、相手の発言に対し「なるほど」「そうなんだ」などとそっけないリアクションを取るのが良いとされます。

この時に気を付けたいのが、決して反論やアドバイスなどをしてはいけないということです。意見に対して「指摘」をすることは、かえって相手を刺激してしまう可能性があります。

また、同時に過度に共感、同調する素振りも見せてはいけません。そうしたリアクションは相手に対し「この人なら自分の話を聞いてくれる」ということを学習させ、あなたを「甘えても良い相手」とみなさせてしまう可能性があるからです。

感情の起伏が激しい人に対しては、なるべく余計な反論などをせず、かと言って過度に同調もしないということを常に意識するようにしてください。

 

相手の要求を飲まない

「感情の起伏が激しい人」に多い特徴としては、「他人に対する要求が多い」ということが挙げられます。

ですので、感情の起伏が激しい人に対処する場合には、相手のペースに乗ること無く、こうした要求を安易に飲まないということが非常に重要となります。

なぜ他人への要求が多くなってしまうのかについては、個々の事例によってさまざまな原因がありますが、まずひとつ目の見方としてはAC(アダルトチルドレン)のように、「幼少期に満たされなかった願望」を成人してから満たそうとしているということが挙げられます。

また、自分が感情を爆発させることで、周囲に要求を飲ませることに成功したという経験を積み重ねたことにより、「自分が感情を爆発させれば周囲の人間を操ることができる」ということを学習し、それを繰り返すようになった、という見方がされることもあります。

これを主張したのは心理学者のアルフレッド・アドラーで、アドラーは「感情には目的が存在する」と述べました。

つまり「感情を露わにする」ことで、「本来であれば達成の難しい目的を達成させようとしている」と考えることができます。これをことわざでは「無理が通れば道理が引っ込む」といいます。

感情の起伏が激しい人に対しては、その要求を毅然と拒否することで「自分はあなたの願望を満たす存在ではない」「あなたが感情を爆発させても言うことを聞かない」ということを、徹底して思い知らせる必要があるのです。

 

事実に則ったやりとりをする

すべてのケースに当てはまるわけではありませんが、感情の起伏が激しい人に多い特徴としては、論理や事実関係よりも「自分の気持ち」を優先しやすいということも挙げられます。

そのような人に対処をする場合には、しっかりと事実に則ったコミュニケーションをする、ということが重要になります。

具体的には、「何時、どのようなことを言ったのか」ということについて、その時々にしっかりとメモなどで記録しておき、万が一議論になった場合になどに証拠として提示をすることができるようにしておきましょう。

また、もし相手の要求をのんだり、指示に従ったりしなければならない時には、しっかりと「どうしてもらいたいのか」「自分はそれに関して何をすればよいのか」ということに関し念を押し、責任の所在についてはっきりとさせておきましょう。

 

相手の良い部分を探す

感情の起伏が激しい人というのは、基本的には迷惑極まりない存在ではあるのですが、その一方で特異な才能などに恵まれているという傾向もあるようです。

そうした迷惑者の「良い部分」をあえて探してみることにより、結果的にあなた自身にメリットがもたらされるという可能性も無くはありません。

例えばワシントン大学などによって行われた心理テストでは、「感情が大きく揺れ動きやすい人間ほど高い創造性を発揮した」という調査結果が得られています。

また、ピカソや夏目漱石をはじめとして、歴史的に著名な芸術家や作家の中には躁鬱病と見られる者が多いということも知られています。

あなたの周囲にいる感情の起伏が激しい人に対して多少なりとも優しくしておくと、その人物が才能を発揮させた際、あなたもまたそのおこぼれに預かることが可能となるでしょう。

 

相手を褒める

もし「感情の起伏が激しい人」があなたにとって良い行為をした際には、積極的にその人を褒め称えると良いでしょう。

「相手の要求を飲まない」でも述べたとおり、人がその感情を露わにするという時には、何らかの目的が存在しているという場合がほとんどです。

そしてその目的には、多かれ少なかれ「自分を認めさせたい」「自分を特別な存在として扱って欲しい」という願望が入り混じっています。

褒められるということはその人にとっては、結果として「自分を認めさせることに成功した」ということを意味します。

つまり、そこから成功体験を重ね「自分を認めさせるパターン」を学習していくことにより、表面的なものであれその性格を修正していくことが可能となる場合があるのです。

一般的にこうした学習(認知)体験による性格改善は加齢とともに難しくなると言われておりますが、逆に年が若い相手に対してはそれなりに有効であるという場合も少なくありません。

これらの方法を駆使し、「感情の起伏が激しい人」に対し適切な対処をしていきましょう。

あなたのストレスが少しでも減るきっかけになれば幸いです。

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