就職活動において絶対避けられない難関中の難関が面接です。「面接を征する者は内定を征する」といっても過言ではありません。
今回はその就活の面接を突破するための対策を紹介します。
第一印象でポイントを稼ぐ
面接時間は長くても数十分です。話す内容も志望動機や自己PRなど他の応募者と変わらない内容が大半です。そうなると最終選考に近ければ近いほど選考に残った応募者の能力は横並びです。
では、面接官はそんな状況でなにを重要視して内定を出すのでしょうか。
それは、「あなたと一緒に働きたいかどうか」という感情です。感情に強く働き掛けるのは会話の内容ではありません。笑顔や姿勢、声や態度、表情、熱のこもった話し方などの「あなたの印象」です。
あなたの印象がカギになるのです。特に要注意なのが第一印象。これは服装や笑顔がキーポイント。
笑顔は口角筋を動かす動作でつくられるものですが緊張すればこの口角筋がうまく動かず「愛想笑い」に見えかねません。口角筋マッサージを日ごろから行い緊張にも強い口角筋に鍛えておきましょう。
コミュニケーションの確認をおこたらない
コミュニケーションは相手に伝わらなければ意味がありません。
特に志望動機や自己PRなどある程度想定される質問についての返答に対して自分の伝える力が不足していないか事前にチェックして確認して面接に臨んでみましょう。
これらの質問に関しては熱意のあまり空回りしてしまいがちです。
これらのポイントは「話したい内容を整理できているか」です。誰に・何を・どう理解させるか、この3つで整理しておくと良いかもしれません。
「面接はやり直しがきく」という認識
意外に知られていないのが「面接はやり直しがきく」ということです。
噛んでしまったり、言いよどんだりしてはダメ!と、考えてしまいがちですがアナウンサーの試験以外ではそのようなことはありません。(本当はアナウンサーの面接試験でもそのようなことはありません。)
気落ちしたりせずにその分、一生懸命に伝えていく努力をしましょう。
また最近の傾向ですが、噛んだり言い間違えてしまったりするといちいち「失礼しました」と言う就活生がいますがこれも考えものです。
会話の流れを自分で切ってしまう可能性もありますし、噛んでしまったり、言い間違えるたびに「失礼しました」と言っていたら、あなたの話の印象は「失礼しました」しか残らないかもしれません。
自分の面接を録画してみよう
「面接は慣れ」「数多く受けてみる」ということも面接に対する免疫をあげることに効果的な方法です。
しかし、実践で数多く面接を受けるという事は数多くの企業にエントリーしなくてはいけなくなり、それ以外の作業に手を取られて、なかなか本来の目的まで到達できない可能性が高くなってしまいます。
そこで、実戦さながらな感覚を作り出しながら面接練習で経験を積むことを実践してみてはどうでしょう。その為にぜひ活用したいのが自分の面接を録画してみる事です。
録画は人間に緊張感を与えるものです。友人や家族に協力してもらいながら行ってみましょう。
勿論、録画が終了した後は自分自身で確認することも重要ですが、友人や家族にも一緒に自分の癖や言い回し(よりよく伝わったかどうか)を確認してもらいましょう。
昔から言うように「なくて7癖(癖がないと言う人にも実は7つ位の癖が存在する)」という言葉があるように人には必ず癖があります。
面接で気になる癖はこの練習の段階でつぶしておくことが面接をスムーズに行う最大のコツかもしれません。
また、思っていたこともいざ口に出して話してみると、うまく話せなかったり内容が理解されないという事も少なくありません。
録画で面接練習を振り返る前に協力してくれた友人や家族に志望動機・自己PRがどれほど伝わったか確認してみるのも良いでしょう。
内容のポイントがうまく伝わっていないようなら、再度話の内容を整理してみることが必要です。
心理的に自分を追い込まない
面接と緊張はセットです。誰でも初対面の人に自分の思っていることを話して相手に伝える・コミュニケーションをとる、という場面では緊張して当たり前です。
それを「あがってはいけない」「緊張してはいけない」などと自分自身に働きかけると、余計に緊張してあがってしまい面接がうまく行かなくなる可能性が高まるので注意が必要です。
これは、心理学等でも実証されている理論ですが、人は行動の自由を制限(するなと命令されると)されてしまうと、反発心・抵抗心(無意識下なので自分が認識していない場合も多い)から制限された行動をとってしまうものなのです(心理的リアクタンス)。
つまり、「あがれ」「緊張しろ」と自分自身に言っているようなもの。面接のときには、その様なことを考えないようにすることが必要です。
対処方法の1つとして「面接時に相手(面接官)の良いところを探してみる」のも効果的です。ネクタイが良いとか話す声が聞き取りやすいなど些細なことで構いません。面接官の良いところを探してみましょう。
そうすることで面接官に親近感が持てるようになり、さらに面接がスムーズに進行する可能性も高まるかもしれません。
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