あなたは今現在の自分の仕事におけるパフォーマンスに満足できていますか?
自信を持って「はい」といえる人はなかなかいないのではないでしょうか。でも、そうであったとしても希望を捨ててはいけません。いきなり自分を大きく変えるというのは無理でも、ほんの些細な心がけから自分を高めていくのは決して難しいことではないのです。
「自己啓発」という言葉を知っていますか?「啓発」とはその人が気づいていないことを教え示してより高い理解、認識に導くこと。「自己啓発」とは「誰かにやってもらう」のではなく「自分自身で行う」こと。またそれをする習慣を身につけるということです。
では、仕事で成果を出すためには、具体的にはどのような自己啓発をやればいいのでしょうか。早速見て行きましょう。
目標をイメージする
昔ある村で、教会を改修するために石工たちが集められ、レンガの壁を作っていました。その地区の司教が一人の石工に「あなたが今何をしているんですか?」と尋ねました。するとその石工はつまらなそうに「何って、石を積み上げているんだよ」と答えました。
次に司教は二番目の石工におなじ質問をしてみました。するとその石工は「教会を作っているんですよ」と答えました。
それからまた司教は三番目の石工におなじ質問をしてみました。すると三人目は「この村のみなさんが気持ちよくお祈りするための礼拝堂を作っているんです。」と答えました。
それからしばらくしてまた司教がその教会を見に行くと、三番目の石工は棟梁に、二番目の石工は指導者に、そして最初の石工は相変わらずつまらなそうに石を積み上げておりました。
このように、いくら高度な技術を要する仕事であっても、ただ単に目の前の仕事をこなしているだけでは単なるルーチンワークになってしまいます。「自分がその仕事をやり遂げることで何を手にするのか」をイメージし、また「何をより手に入れたいのか(べきなのか)」を指標に優先順位を設定しましょう。
関係ない読書をする・遊ぶ
熱心に仕事に取り組むことは非常に重要ですが、出来ればその仕事とは直接的に関係のない本を読んでみたりするのもよいでしょう。人間の脳はある環境に「最適化」し、なるべくエネルギーの消費を抑えて問題解決が出来るように自動的にチューンナップがなされます。
これは確かにとても良いことなのですが、これは同時に視野を狭め環境の変化への適応力を奪います。ダーウィンはこれを「過剰適応」と言いました。これを防ぐためにも、日頃からさまざまなジャンルの情報を仕入れ、より広い視野で物事を見られるようになりましょう。
また、真剣に仕事をするだけでなく、遊ぶことも非常に重要です。遊びを脳を活性化させ、無意識に眠っていったイメージやアイデアを掘り起こすことにも繋がります。
一見無関係のジャンルに属する物事が意外な関連性を持つことを「創発」と言い。多くの発明やイノベーションはここから生み出されます。
思い込みを絶対視しないようにする
「子供の頃には昆虫を平気で触っていた人が、大人になると触れなくなっている。」
こんな話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。これは「思い込み」によっていつの間にかそう思わされているためかもしれません。
「虫に毒があるかも知れない、噛まれるかもしれない」「ばい菌がついているかもしれない」
これらは危険を察知する「学習」の成果ではあるのですが、こればかりではどんどん自分に壁を作っていくことになり、結果的に可能性を失ってしまうことになります。
ある程度「学習」によって先入観が作られてしまうのは仕方のないことではありますが、あえてそれを無視する、崩すということを行うようにしましょう。
周りの意見に流されない
世界一の投資家であるウォーレン・バフェットは、重要な投資をする際には一人部屋にこもって決断をするそうです。「多数決」というのはリスクを回避するという点では有効ではありますが、それは最大公約数的な「丸い」結論しかもたらしません。
何かを突破しなければならないという時には、あえて周りの意見をシャットアウトし、独断専行で事を起こしてしまいましょう。
不必要な仕事を捨てる
人生にはやらねばいけないことが多くあります。しかしそれらを全て上手くこなしていこうとすれば、それだけで膨大な時間とエネルギーを必要とし、あなたはあっという間に中年、高齢者になってしまいます。
「目標をイメージする」の最後にある「優先順位」の話と少々かぶるのですが、「あらゆることを上手くやろうとする」のではなく、物事に優先順位をつけ、その順位が下のものに関してはあえて手を抜くということも心がけましょう。
まとめ
さて、これらのことを認識したとしてすべてをいきなりやっていこうとしても、おそらくそれでイメージ通りに上手く事を運べる人はほとんどいないでしょう。重要なのはまずは「啓発」つまり「気付き」なのです。
まずは意識すること。そしてその「意識」しているを当たり前にし、そこから少しずつ「行動」にフィードバックさせていきましょう。
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