誰でも一度は自暴自棄になった、もしくはなりかけた経験があるのではないでしょうか。
一生懸命何かに取り組んでいても、途中で「もうどうでもいいや」と思い、何もかも投げ出してしまう。また、自分の存在価値を見失い「自分なんてどうせ…」と自暴自棄になることもあるでしょう。
しかし、目標を達成したり、人生を充実させ謳歌するためにも、自暴自棄にならないように気を付けたいものです。それでは、どのような心理状態にあると自暴自棄になりやすいのでしょうか。
今回は、自暴自棄に陥りやすい心理状態についてお伝えしていきます。こんな状態にある人は気をつけてください。
その1:なかなか結果を実感できない時
仕事や勉強でいい成績を取るために努力を重ねたり、憧れの女優さんやモデルさんのようなスタイルを手に入れるためにダイエットを続けていると、必ずと言っていいほど停滞期が訪れます。
取り組んでいることを成功させるためには、この停滞期をいかに乗り切るかが大切です。
しかし、一生懸命努力をしているのになかなか結果を実感できないのはストレスになります。「どうしてこれだけ頑張っているのに。」と変わらない現状にイライラしたり、自分が取り組んでいることに意味があるのか不安になることもあるでしょう。
そのため、こうした停滞期には、自暴自棄になりやすくなります。
仕事や勉強、ダイエット、筋トレなど、何かを達成するためには停滞期は付き物です。植物が寒い冬を乗り越えて春に花を咲かせるように、停滞期は耐える時期です。
耐えている間は辛いものですが、それを乗り越えれば大きな自信や良い結果に繋がるでしょう。
その2:他者から否定された時
誰でも他者から否定されれば嫌な気分になるものです。子どもの頃には、外見や運動音痴をからかわれて泣いた経験のある方も多いでしょう。子どもだけでなく、大人だって他者からけなされたり、否定をされたりすれば嫌な気分になります。
例えば、職場で上司から激しく叱られたとします。上司が怒っているのは、仕事のミスであったり、仕事に向かう態度であったりと、職場での事についてです。
しかし、激しく怒鳴られたり、口汚い言葉を浴びせかけられていると、自分の仕事面だけでなく、自分という存在そのものを否定されているような気分になり、自分はダメな人間なのだと思えてしまいます。
そして、他者からの否定をきっかけに、自分で自分が嫌になり、自暴自棄に陥ってしまうのです。
全ての人から好かれることは難しく、誰からも注意されることのない完璧な人間などこの世にはいません。ですから、誰かに嫌な言葉を投げかけられたとしても、それを全て抱え込んで自分までも自分自身を否定する必要はありません。
その3:過ちを犯した自分を許せない時
正義感や責任感が強い人物は、職場や学級でも信頼を集めます。仕事では、その誠意を買われて、大きな仕事を任されることもあるでしょう。
強い正義感や責任感は人望を集めるプラスな要素でもありますが、時として正義感や責任感が強いばかりに自分で自分を傷付けることもあります。
うつ病の患者さんには、正義感や責任感が強い人が多いという特徴があります。正義感や責任感が強いと、物事に誠意を持って取り組みますが、失敗した時に感じる苦しみも大きくなるのです。
そのため、それがちょっとしたミスであっても、ミスをした自分を許せなくなり、自暴自棄に走りやすくなります。
誰にだって失敗はあります。失敗を重ねることで学ぶのですから、失敗したからといって自分を責めすぎなくてもいいのです。
その4:心がパンクしてしまいそうな時
取り組まなければいけない仕事や勉強、家事、育児など、毎日の中に予定がぎっしりと詰まっていると心の余裕を失いやすくなります。
予定が詰まっていることで充実感を覚える方もいらっしゃいますが、逆に余裕を失って心が疲れてしまう方もいらっしゃいます。
風邪をひいた時に、ひき始めに対処をするとこじらせることもなく、治るまでも早いです。しかし、すぐに対処せずに放置していると、症状は悪化し、元気な状態に戻るまでにも時間がかかってしまいます。
これと同じで、心もこまめに疲れを癒していれば健康に過ごせるのですが、疲れを貯め込むと心がパンクしそうになり、自暴自棄になってしまうこともあるのです。
忙しい日々を送っていると、自分の心を緩めることさえ忘れそうになりますが、たまに自分の心と向き合うことで自暴自棄に走ることを食い止めることが出来ます。
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