恋していれば相手を想うのは当然のこと。でも度が過ぎるのは危険です。愛しすぎてつらい、というと聞こえは良いですが実は相手に依存しているだけかもしれません。相手の一挙手一投足が気になり、何も手につかなくなるのは立派な恋愛依存症です。男女どちらが陥っても不幸な状況になりかねません。あなたは、あなたの彼女は大丈夫ですか?
まさか自分も?恋愛依存症の典型症状
相手のことで頭の中がいっぱいになってしまう
愛情が深いタイプだと自分で納得しちゃっていませんか?四六時中彼女の顔ばかり思い描いて、集中力がなくなるのではかなりマズイことに。もしや他のオトコと…なんて考えだしたら恋愛依存症への黄信号です。アタマの切り替えができていないと自分で感じたら、対策を考えなくてはなりません。
連絡を待ってしまう
LINEやメッセージの返信が遅いと気にしだしたら妄想が止まらない、というのは女性に多い話ですが、最近は男性にもその傾向が。既読にならない、逆に既読になっているのに返信がない。どちらも気がもめるのはわかりますが、相手にも生活があることを考えて。返信が遅いと怒りだすなんて、恋愛依存症へのカウントダウンです。
単独行動が苦痛
どこにでも彼女と出かけたい気持ちも理解できますが、ひとりで出かけなくなったら恋愛依存症の危険水域。ショッピングも映画も、たまには単独行動をするくらいでなければ長続きしません。お互いに相手を「手放す」時間も大切にしましょう。ひとり時間の成果を報告し合えば不安にはなりません。
相手のSNSをチェックしまくる
今日は何をしていたのかな、くらいならばもちろん問題ありません。が、アップした写真に男の影がないか、コメントに不審な部分がないかなどと疑心暗鬼で何時間もスクロールし続けるなどというのは、かなり恋愛依存症のグレーゾーン。彼女を信用していない自分に気づいて。
別れを思うと死にたくなる
まだ何も起きていないことを想像して落ち込むのは、精神的にかなり弱っている証拠です。明日のことは誰にもわかりません。けれど、悪いことを考えれば考えるほど、状況も確実に悪化していくもの。今を大切にすることで、未来は変わってゆくのです。ひとりになるのが怖いと思えたら、かなり恋愛に依存していると考えても良いでしょう。老後の心配をするのは早すぎますよ。
相手に尽くすことが最優先
少々のことを我慢しても相手の意にそってあげたいと思うのが、恋心。けれど自分の生活のすべてを犠牲にしてまでも、彼氏・彼女に尽くそうとするのは異常です。本当に愛し合っているカップルであれば、相手がそれを望むはずはありません。尽くすことが自己満足になっているのではないですか?尽くすことで自分の居場所を作ろうとするのは、明確な恋愛依存症です。
毎日がつらい
ラブラブの毎日のはずなのになぜかつらいのは、無理をしていることを自分自身で無視しているからです。一時でも連絡がつかないと不安、休日を一緒に過ごせないと苦しい、相手のすべてを手中にしておきたい…これは本当の愛情ではありません。まさに恋愛依存症。若いうちは恋愛にどっぷりと浸かってもしかたないとも言えますが、少なくとも社会人になればバランスのコントロールが必要です。楽しいはずの恋愛がつらいと感じたら、どこかにゆがみがあると考えて下さい。
恋愛依存症になりやすいタイプ
自己評価が低い
自分の人生に満足感がある人は、恋愛依存症にはなりません。自分のありのままを自分で認められない人は、相手のことを鏡のように考えます。自分が好きになってもらえる人間であることを確認するための道具なのです。恋人がいることで安心したいだけ。日頃から「俺なんて」「私なんて」と思いがちな人は、恋愛依存症予備軍です。
誰かに必要とされることが自分の価値だと思う
先にあった自分を犠牲にしても尽くしたいタイプがこれに当たります。いつも頼りにされていないと不安になります。彼女がちょっとでも他の人に頼みごとをすると、許せなくなるでしょう。頼られることでしか自分の存在価値を認められないということは、他人のニーズに依存していることになります。恋愛依存症に陥りやすい人といえますね。
熱しやすく冷めやすい
意外なことに恋愛依存症の人ほど、恋愛期間は短いものです。恋愛で期待していたとおりの満足感を味わえずに、次々に相手を変える傾向があります。プレイボーイといわれる人は、案外恋愛依存症なのかもしれません。自分自身に対して満足しきれないために、誰といても充足感がもてません。
優柔不断
選択や決断がなかなかできない人は、人の意見に流されやすく、不安要素が多いので交際相手にも依存しやすくなります。物事を自分で決められない傾向が強い人ほど恋愛依存症に。
彼氏彼女関係への思い入れが強い
ひとりでも平気、とは考えられないので「彼氏」「彼女」の関係であることにこだわります。2人の間に信頼と愛情があれば、どんな関係であろうとさほど気にならないもの。あえて「俺は彼氏だよな」と聞きたがる傾向のある人は、恋愛依存症に要注意です。
恋愛依存症体質から抜け出すために
「孤独」の本質を知る
孤独、というと何だかさびしい人、のように感じますが本当はそうではありません。人はひとりの時間にこそ、成長してゆくのです。真剣に物事を考えたり、学習するときにはひとりではありませんか?それに耐えられないという人には人間としての成長はありません。ひとりでいられるからこそ、相手のプライベートをも理解し尊重できるのです。心から恋人を大切だと思えれば、逆に恋愛依存症にはなりえません。
感情をことばで表現する
恋愛依存症の多くは、自分のことばで自分の感情を表に出せていません。内面に積もらせている感情によって、自分を恋愛にしばってゆくのです。黙っていても伝わるだろうと考えるのは完全に間違いです。素直に自分の気持ちを伝えることで、不安なきもちを解消する手段を2人で考えるきっかけにもなります。
自分と向き合う
自分自身がその瞬間に何を考え、どう感じ、何を欲しているのかをよく「聞き取る」ことです。世間のモノサシで図るのではなく、自分をそのままに受け入れることで、自分はどういう人間なのかを知ることができます。それがわかれば、相手はまったく自分と異なる人間であることが、当たり前に理解できるはず。恋愛依存症は、相手の存在に依存する一方で、相手を人形のように自分の思いのまま動かすことができると思い込んでいます。恋愛は一人ではできない「共同作業」なのです。まったく違う2人の人間が出会ったことを、しっかりと知ってください。
まとめ
報道にあふれるストーカー事件は、恋愛依存症の悲しい結末といえるでしょう。方向性をまちがえた「偽の愛」にならないように、恋愛依存症を理解することが大切です。「俺がそうかも」「彼女が」と思い当ったら、早めにお互いの不安を解消しなければなりません。相手の本音を知ることこそが、恋愛依存症のブレーキになります。
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