日本を代表するファッションブランドである「イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)」を徹底解説。ブランドの歴史からデザイナー三宅一生氏の生い立ち、時計やバッグ、香水などの人気アイテムやコラボ商品、価格帯などの情報を総まとめして解説していきます。
- 世界的人気を誇るブランド「イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)」とは?
- デザイナー「三宅一生」ってどんな人?
- イッセイミヤケの歴史
- イッセイミヤケのブランドラインナップ
- イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)
- オムプリッセ イッセイ ミヤケ (HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE)
- ファッショニスタの間で大流行した『BAO BAO ISSEY MIYAKE』とは?
- イッセイミヤケの時計ブランド『ISSEY MIYAKE WATCH』も見逃せない。
- イッセイミヤケの香水に注目。コンセプトは、『ピュアでフレッシュな水』
- 食器にも美しさを。ISSEY MIYAKE×iitala(イッセイミヤケ×イッタラ)
- イッセイミヤケ店舗情報
- 目指すはモードに洗練された男。イッセイミヤケを着て街に出よう
世界的人気を誇るブランド「イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)」とは?
日本を代表するファッションブランドであるイッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)。日本だけでなく、世界中で人気を誇っています。どの商品もメイドインジャパンであることにこだわり、日本の伝統技術を引き継ぐことを大切にしている点もイッセイミヤケブランドの大きな特徴のひとつです。
かのスティーブ・ジョブズが長年愛用した、黒いタートルネックはイッセイミヤケの特注品だったというエピソードも有名ですね。著名人も含め、世界中のファンを魅了し続けるイッセイミヤケの魅力に迫っていきましょう。
イッセイミヤケの服作りのコンセプトは「一枚の布」
イッセイミヤケの服づくりは、創業当初から現在に至るまで「一枚の布」という考え方に貫かれているが、この考えのもと、一本の糸から、オリジナルで素材を開発しながら、身体と、それをおおう布、その間に生まれる「ゆとり」や「間(ま)」の関係を追求している。
イッセイミヤケの服作りのコンセプトは「一枚の布」。流れるような、美しいデザインの源にはこの哲学が存在しています。長年にわたり身体と衣服の関係に着目しながら、研究・実験・開発を続け常に新しいモノ作りに挑戦し続けているのです。
デザイナー「三宅一生」ってどんな人?
創業者の三宅一生は1938年生まれ。多摩美術大学図案科在学中の60年、三宅は、日本ではじめての世界デザイン会議開催に際し、「衣服デザインが含まれていないのはなぜか」と投書。衣服をファッションではなく、デザインとして捉える視点に注目が集まりました。
その後、フランス・パリに渡り68年に、パリ5月革命に遭遇します。それが大きな契機となり、一般の人々のための服づくりを志すようになりました。69年にはジェフリービーンの元で学ぶためニューヨークへ。パリではエレガントな技巧、ニューヨークでは機能と実用性を重視する服作りを学びます。
イッセイミヤケの歴史
「三宅デザイン事務所」を1970年に設立
1970年に三宅一生が「三宅デザイン事務所」を設立し、71年にはニューヨークにてブランド「ISSEY MIYAKE(イッセイ ミヤケ)」としてコレクションを発表。73年からは、プレタポルテ・コレクションをパリで発表します。
70年代は、世界の伝統的な技術を受け継ぐ職人のもとを訪れ、失われつつある糸、染め、織りなどの技術を研究。モダンなデザインとして蘇らせる協働制作プロセスを確立します。
80年代は、身体のフォルムと動きの研究を続ける中で、プラスチック、籘、紙など、布以外の素材を用いた服づくりに挑戦。これについて三宅は「人々がこれまでとは異なる視点で”ボディ”について考えはじめた時期でした」と語っています。
90年代、「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE(プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ)」を発表します。裁断・縫製後にプリーツをかける「製品プリーツ」手法を用い、機能・汎用性・美しさをかね揃えた服を展開。これまで約400万枚が世界中で愛用されているそうです。
2000年にはシーズンのコレクションよりブランドをデザイナー滝沢直己が引継ぎ2007S/Sに退任。2007A/Wコレクションより藤原大がISSEY MIYAKEブランドのクリエイティブディレクターに就任します。
2011年、ウィメンズの新デザイナーに宮前義之が就任。2013年には、「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」の新デザイナーに高橋悠介が就任し今に至ります。
因みに、ZUCCa、TSUMORI CHISATO、などを展開している株式会社エイネットもイッセイミヤケグループの一員です。
イッセイミヤケのブランドラインナップ
メンズ・レディース合わせて11のブランドラインに分かれている
現在、ISSEY MIYAKE INC.では「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE) 」「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ(PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE)」「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE)」「ハート(HaaT)」「ミー イッセイ ミヤケ(me ISSEY MIYAKE)」「バオ バオ イッセイ ミヤケ(BAO BAO ISSEY MIYAKE)」など合計11ブランドを展開しています。
ここからはメンズラインである「イッセイ ミヤケ メン」とプリーツが特徴的な「オムプリッセ イッセイ ミヤケ」について解説していきます。
イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)
ブランドの特徴と魅力
イッセイミヤケの中でもメンズラインとして異彩を放つイッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)。もともとはメンズ・レディース共にイッセイミヤケとして販売されていましたが、2012年にメンズブランドとして独立し「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」に名前を改称しスタートしました。
手掛けるのは27歳の若さでデザイナーに就任した高橋悠介
三宅一生の元で学び、27歳という若さでクリエイティブディレクター就任を果たした高橋悠介。40年以上の歴史のあるイッセイミヤケブランドを入社3年目で任されたとして注目を浴びています。
伝統技術と現代技術を融合した革新的なデザインが特徴
デザインの特徴は、染や織り・日本古来のファブリックと近未来の生地やデザインソースを組み合わせていること。機能性と着やすさを基本とし、常に新しいメッセージをグローバルに発信しています。高橋氏も、三宅氏のアイデンティティーと日本の伝統をどう対峙していくかを常に考えているようです。
価格帯は?
価格帯はモノによりますが、トップスやボトムスで3万~8万程度、ジャケットで10万程度、アウターで10~15万程度の商品が多いです。イッセイミヤケブランドの中でも比較的高額な商品が多いことから、なかなか手に入れにくいことも実情。おすすめは薄手のタートルネックニットなどで、4~5万程度で購入できます。スティーブ・ジョブズに憧れる方も一度試してみてはいかがでしょうか。
ISSEY MIYAKE MEN Spring Summer 2016 show
2016SSのコレクションの動画はこちら。
オムプリッセ イッセイ ミヤケ (HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE)
イッセイミヤケのプリーツを日常着として味わう
HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE(オム プリッセ イッセイ ミヤケ)は、プリーツを中心とした現代男性のための新しい日常着を提案するブランドです。女性からも支持の高いプリーツプリーズ(PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE)のメンズ版、という認識をされている方も多いはず。
デザインの特徴は規則性のある一定のプリーツ幅。基本となる素材はシワになりにくく、速乾性に優れておりサラリとした肌触りで着ることができます。
軽くて動きやすく、あらゆる場面に着用でき、メンテナンスも簡単で持ち運びも簡単。現代男性が活動的に、そしてより快適に過ごすための服作りをしています。
2013年11月、東京・南青山にオープンしたショップREALITY LAB. ISSEY MIYAKEを旗艦店にブランドがスタート。その後、ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / GINZA, ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / SEMBAおよび、渋谷PARCO PART1 1Fの3店舗がオープン。また、2015年4月、東京の玄関口である丸の内にオープンしたショップISSEY MIYAKE MARUNOUCHIでも展開がスタート。パリ、ロンドン、ニューヨークの各旗艦店でも展開をスタートし、国境を越え世界に向けた提案をして行きます。
価格帯はイッセイ ミヤケ メンよりお手頃
オムプリッセはイッセイ ミヤケ メンよりも手頃な価格帯となっています。3~5万程度のアイテムを中心に取り揃えているため、若者でも手に入れやすいことが特徴です。イッセイミヤケ入門には、オムプリッセを選んでみてはいかがでしょうか。
ファッショニスタの間で大流行した『BAO BAO ISSEY MIYAKE』とは?
ブランドの特徴と魅力
三角形のピースを合わせたようなデザインが特徴的な「BAO BAO ISSEY MIYAKE(バオバオ イッセイミヤケ)」。2015年にファッショニスタの間で大流行したことが記憶に新しいですよね。一度見たら忘れられない幾何学的な模様と、中身によって変形自在なデザインは世界中のファンの心を掴みました。
もともとはレディースブランド「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」のバッグシリーズとして生み出された製品がベースであるそうです。
シンプルなピースが集まって、思いがけないものになる。
偶然が生み出すかたちと機能が、毎日を楽しくする。
軽くて、柔らかい。折畳んだりマチをつけたり、自由自在なバッグやポーチ。あわただしい現代の生活にフィットする、フレキシブルな機能が特徴です。
2000年に生まれて以来、様々な素材やシンプルなピースが生み出す不思議なかたちを追求することで、独自のプロダクトラインを確立してきました。
コンセプトも心躍るようなイメージで素敵ですね。2007年にニューヨークの近代美術館MoMAのデザインショップで取り扱われたことがきっかけで、人気が爆発したそうです。
価格帯はアイテムによってバラバラ
気になる価格帯は小さいサイズのトートバッグで5万円程度。大きめのサイズだと7万円程度で、リュックは8~9万円程度のお値段です。街中でよく見かけるトートバッグは小さいサイズのものが多い気がします。バッグ以外にも、小物入れや財布なども2~4万円程度で購入できます。
イッセイミヤケの時計ブランド『ISSEY MIYAKE WATCH』も見逃せない。
セイコーと協働で開発したスタイリッシュな時計シリーズ
2001年にスタートしたISSEY MIYAKE WATCHプロジェクトでは、三宅デザイン事務所のクリエイティブ・ディレクションのもと、セイコーインスツルとの協働による新しいウオッチの開発を行ってきました。これまで、8人のデザイナーがこのプロジェクトに参加しましたが、ISSEY MIYAKE のブランドスピリットを独自のデザイン手法で表現しています。開発の課題として、毎回、新鮮なデザイン提案があること、アナログウオッチであること、日本製であること、そして、それぞれのデザイナーが時計のみならずパッケージデザインも手がけることを課してきました。その結果、3者の力を結集したシンプルで普遍的なデザイン、そして手頃な価格のウオッチシリーズが誕生し、それらは継続販売されています。
上記の通り、セイコーと協働して開発したイッセイミヤケの時計シリーズは卓越したデザイン性と安心のジャパンクオリティ、気軽に手に入れられるリーズナブルな価格の3点に於いて20代のメンズから圧倒的な支持を得ています。
プリーツの写真からインスピレーションを受けた「PLEASE(プリーズ)」や、有機的なデザインの「Hu(ヒュー)」、シンプルかつストレートにイッセイミヤケの世界観を表現した「TWELVE(トゥエルブ)」などのシリーズが人気です。
価格帯も2万円代からのお手頃設定◎
イッセイミヤケの時計の価格のボリュームゾーンは3~4万円程度。手に入りやすいものだと1~2万円代の種類の時計もあります。普段使いでカジュアルに使いたい方にもぴったりです。
イッセイミヤケの香水に注目。コンセプトは、『ピュアでフレッシュな水』
ISSEY MIYAKE PARFUMSが生み出す魅惑の香り
イッセイミヤケの香水はISSEY MIYAKE PARFUMS(イッセイ ミヤケ パルファン)というブランドから販売されています。イッセイミヤケの香水のコンセプトは『ピュアでフレッシュな水』。イッセイミヤケの世界観にもとづき、香りの世界にひとつの新しい流れを創り出しています。
透明感が抜群。定番は『ロードイッセイ プールオム』
イッセイ ミヤケ 【 ロードイッセイ プールオム 】 75ml (EDT-SP)
¥3,230
香水の従来のイメージを覆すようなクリアな透明感の中に、ウッディの斬新なエッセンスが見事に香ります。ロードイッセイ プールオムは定番の人気商品。ビジネスシーンでも好感を持たれる爽やかさで、女性ウケも勿論抜群です。
食器にも美しさを。ISSEY MIYAKE×iitala(イッセイミヤケ×イッタラ)
日本とフィンランドのミニマルなデザインを融合
日本でも人気が高い北欧・フィンランドの食器ブランド「Iittala(イッタラ)」と「イッセイミヤケ」がコラボしたISSEY MIYAKE×iitala(イッセイミヤケ×イッタラ)。日本とフィンランドのミニマルなデザインを融合させています。
30以上もの食器やグラス、布地が発表されMoMAデザインショップなどで販売中。NYのMoMAデザインショップでは大々的に取り扱われており外国人からの人気の高さも伺えました。現在日本ではオンラインショップで取り扱いがあります。
イッセイミヤケ店舗情報
東京 青山エリア
青山エリアには6店舗イッセイミヤケブランドの路面店が並んでいます。
◼︎ISSEY MIYAKE / AOYAMA
東京都港区南青山3-18-11
TEL. 03-3423-1408
◼︎ISSEY MIYAKE MEN / AOYAMA
東京都港区南青山3-18-11
TEL. 03-3423-1407
◼︎REALITY LAB. ISSEY MIYAKE
東京都港区南青山5-3-10 FROM-1st.
TEL. 03-3499-6496
◼︎PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE / AOYAMA
東京都港区南青山3-17-14
TEL. 03-5772-7750
◼︎HaaT / AOYAMA
東京都港区南青山4-21-29
TEL. 03-5785-0400
◼︎me ISSEY MIYAKE / AOYAMA
東京都港区南青山4-21-24
TEL. 03-3479-3133
東京 代官山エリア
新しく代官山にオープンしたオムプリッセです。
◼︎HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE / DAIKANYAMA
東京都渋谷区猿楽町19-8 T2ビル A棟
TEL. 03-6277-5085
東京 銀座・丸ノ内エリア
◼︎ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / GINZA
東京都中央区銀座4-4-5
TEL. 03-3566-5225
◼︎ISSEY MIYAKE MARUNOUCHI
東京都千代田区丸の内2-3-2 郵船ビル
TEL. 03-5221-9900
東京 六本木エリア
◼︎PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE / ROPPONGI
東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン ガレリア 2F
TEL. 03-5413-7257
大阪 船場エリア
◼︎ISSEY MIYAKE / SEMBA
大阪府大阪市中央区南船場4-11-28 B1
TEL. 06-6251-9117
◼︎ISSEY MIYAKE MEN / SEMBA
大阪府大阪市中央区南船場4-11-28 B1
TEL. 06-6251-9118
◼︎ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / SEMBA
大阪府大阪市中央区南船場4-11-28
TEL. 06-6251-8887
兵庫 神戸エリア
◼︎ISSEY MIYAKE / KOBE
兵庫県神戸市中央区前町1番地 NTT西日本新神戸ビル
TEL. 078-392-2223
目指すはモードに洗練された男。イッセイミヤケを着て街に出よう
イッセイミヤケに関する知識は得られましたでしょうか?ブランドの哲学やコンセプトがしっかりした服を纏うことは、芯のしっかりとした大人の男性の仲間入りへの一歩かもしれません。Mr.WILLSの皆様も、自分なりのこだわりを持ってモードに生きていきましょう。
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