気持ちが妙に高ぶってしまったりイライラしたりという情緒不安定な状態になることは、誰にでも起こることです。
でも、対処方法を知っている方はすぐに情緒不安定な状態からニュートラルな状態へと戻していきます。人間関係を良好に保つにはこの能力が欠かせません。
今回は気持ちが情緒不安定になってきたと感じたら試してほしい対処法を紹介します。情緒不安定な浮き沈みを抑える工夫で、人間関係の円満を図りましょう。
不安に自分の気持ちをフォーカスさせないようにしよう
あなたの「気持ちのレーダー」が、不安定な要素を認識したとします。その要素が不安にむかうのであれば、かき消そうとしないことが重要です。
不安を、かき消そうと頑張っても余計に不安になってしまって「不安なことを考える」という流れから抜け出せなくなってしまいます。仕事中であれば、一旦コーヒーブレイクの時間を設けるか別の仕事をするようにして気分転換をはかりましょう。
「いつも通りに仕事をする」と心の中で言ってみるのもおすすめの方法です。誰も聞いてないのであれば、自分に聞こえるような音量で構いませんので、声に出してみるのも良いでしょう。
身体的に情緒不安定にアプローチしてみよう
スポーツなどで、ミスをした後にミスを重ねてしまうのは、焦りが副交感神経(リラックス神経)の機能をより低下させて自律神経のバランスを狂わせてしまうからです。
交感神経の機能回復に効果的な方法は、深呼吸です。この場合の深呼吸は長さとか、鼻で吸って鼻から空気を吐き出すなど呼吸方法について考えなくても問題ありません。
ただ、いつもより多く空気をお腹の中に吸い込んでから、その空気全てをお腹の中から吐き出してみるイメージを持って深呼吸してみましょう。また、冷たい水などを飲んで腸を刺激する方法もおすすめです。
冷たい水は、腸の運動をより促す効果が期待できます。これは、緊張などを緩和させるときにも大変有効な方法です。
精神的リフレッシュの手段を持つ
睡眠などの体を休めるような休息ではなく、精神的リフレッシュがとれるような休息時間を考えましょう。
ですが、イザという時にはなかなか思いつかないものです。ですから、日頃よりテレビを見て「行ってみたい」「やってみたい」と感じた場所や気になった事柄などを予め手帳などに書き出しておくと良いです。
また、朝や休日に行われる地域の清掃ボランティアなどに積極的に参加してみるのもおすすめです。日常の人の集まりなどにも関心を持っておくことも重要です。
一人で抱え込まないようにしよう
人に相談することも重要な安定法の一つです。適任な方がいない場合は、カウンセラー(心療内科・精神科でも可能)を活用してみるのも良いでしょう。
よい聞き役が見つかったら「その場所では思いっきり心配する」ようにして気持ちの中に区切りを持つようにしましょう。不安などによって心配が始まると、イケナイと分かっていてもなかなか考えることを止めることができません。
心配することの時間や場所を決めることは、区切りをつけていく訓練に役立ちます。もし聞き役がいない時に、その様な気持ちがよみがえってきたら、否定せずに聞き役に知らせられるようにメモを書いておきましょう。
このメモは不安定な時に書く「不安定日記」のようなものです。相手に伝わるように書いていくことで、気持ちの整理ができて不安定な要素を認識することができます。
気持ちの「妙なハイテンション」に注意しよう
気持ちが「妙なハイテンション」の時は、頭が冴えわたり頭の回転が速くなった感じがします。特に仕事などでこのような状態になった時の要注意は、説明を通常時より丁寧に行うようにしましょう。
妙なハイテンションの時は、特にアイデアなどがわいてきますが説明がうまくできないと(伝え方が下手だと)相手には突拍子もないものに聞こえてしまい理解しにくいものになってしまいます。
また、周囲の雰囲気のバランスや従来の自分との雰囲気の違い(いつもはおとなしい方が妙なハイテンションの影響で妙にはなしかけてくる間隔は、どこか酔っ払いに絡まれている間隔を相手に持たれてしまうかもしれません。)に十分に気を付けるようにしましょう。
どうしても落ち着かない場合は、事前に落ち着ついて過ごせるようなことを見つけておくこともお勧めの方法です。ペットの餌やりや運動など探してみてみましょう。
仕事の時は、アイデアを図にしてみる工夫をしてみましょう。図にしながら気持ちを落ち着かせることも可能でしょうし、アイデアも説明しやすくなります。
まとめ
気持ちを情緒不安定と感じる頻度が多くなったり、より深刻化するようであればカウンセラーや臨床心理士などの専門家に相談してみましょう。
特に怒りの衝動や自傷・死にたいという気持ちの高まりがあるときはなおさらです。気持ちが自分自身で掴めているということは気持ちのレーダーが正確に作動していることです。
不安定の度合いが強くなると、気持ちのレーダーも作動しなくなって悪循環からなかなか抜け出れなくなる可能性が生じてしまいます。
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