作家・宮沢賢治生誕の地・花巻市…同市は文化・芸術活動の盛んな地域で、美術館・博物館といたった文化施設が多く、観光スポットとして賑わいでいます。また、同市には岩手県でも屈指の観光地「花巻温泉」があるほか、自然景観の楽しめる観光スポットも豊富です。そんな花巻の文化と芸術に満ちた観光地とグルメスポットを紹介します。
文化と芸術と温泉の街・花巻には魅力がいっぱい!
花巻市は、岩手県の中西部に位置する都市で、作家・宮沢賢治生誕の地として知られています。同市は文化・芸術活動の盛んな地で、美術館・博物館といった文化施設が数多くあり、観光スポットとしても賑わっています。
また、同市の西部には花巻温泉郷があり、岩手県でも有数の観光地・保養地として発展しているだけでなく、イギリス海岸に代表される自然景観の楽しめる観光スポットも少なくありません。
それだけでなく、花巻市は内陸部にあることから畜産が盛んな地域でもあり、その豊かな森の恩恵を受けたグルメスポットも豊富に見られます。
そんな、花巻市のおすすめ観光地を観光名所TOP10とグルメスポットTOP5をランキングしてご紹介します!
第1位:岩手県を代表する観光地・花巻温泉
東北でも有数のリゾート施設として発展している
花巻温泉は観光地・保養地として県外からも広く知られている花巻市の代名詞とも言える場所です。
花巻温泉の創立は昭和2年と古く、約25万坪の広大な敷地のなかには、大型の旅館やホテルがあわせて4軒あり、東北でも有数のリゾート施設として発展しています。
また、その広大な敷地内には「花巻八景」にも選ばれている名勝「釜淵の滝」をはじめ、約450種6,000株のバラの花が咲き誇る「花巻温泉バラ園」などがあり、これらも人気のスポットです。
四季折々の表情豊かな景観が美しい
さらには、文化・芸術の盛んな土地がらから、花巻温泉には数多くの文化人が訪れており、その美しい景観を詠んだ句や詩がたくさん残されています。これらの句や詩は、散策コースの詩碑として整備されており、美しい風景を愛でながら詩めぐりを楽しむことも可能です。
桜やバラ、秋の紅葉といった四季折々の表情豊かな景観を見せる花巻温泉は、国内のみならず、海外からも高い評価を受けています。
花巻を訪れるなら、絶対にはずせない観光地が花巻温泉なのです。
■ 基本情報
・名称:花巻温泉
・住所:花巻市湯本1-125
・電話:0198-37-2111(代表)
・アクセス:東北自動車道花巻ICより県道37号線を西方向へ約4㎞

第2位:ファンによる寄付金で建てられた宮沢賢治記念館
視聴覚的に理解しやすいように紹介されている
宮沢賢治記念館は、宮沢賢治の散策の場所でもあり、彼が「経理ムべキ山」の一つにもあげていた「胡四王山」の頂上に、全国の宮沢賢治ファンから集められた寄付金をもとにして建てられた記念館です。
詩人・科学者・教育者として様々な側面を持つ宮沢賢治の思想や多彩な活動が、7つのコーナーにわけられ視聴覚的に理解しやすいように紹介されています。
■ 基本情報
・名称:宮沢賢治記念館
・住所:花巻市矢沢1-1-36
・電話:0198-31-2319
・開館時間:8:30~16:30
・休館日:12月28日~1月1日
・入館料:大人350円/高大生250円/小中学生150円

第3位:50年以上の歴史を持つワインシャトー大迫
そのワインは様々なコンクールでも輝かしい受賞歴がある
ワインシャトー大迫は、地元岩手県産のブドウを使用していることで知られるワイナリー「エーデルワイン」の直売所になります。
エーデルワインは、そもそもは旧大迫町による第3セクターで事業がはじめれ、50年以上の歴史を持つワイナリーです。様々なコンクールでも輝かしい受賞歴があり、その本物の味は世界的にも認められています。
■ 基本情報
・名称: ワインシャトー大迫
・住所: 岩手県花巻市大迫町大迫10-18-3
・電話: 0198-48-3200
・開館時間: 9:00~16:30(5月1日~10月31日までは17:00まで開館)
・休館日: 年末年始(12月31日~1月3日)

第4位:その功績を称える花巻新渡戸記念館
花巻の新田開発や文武両道の指導に尽力した新渡戸家
花巻新渡戸記念館は、5000円札でも知られる新渡戸稲造と新渡戸家の功績を紹介している記念館です。
新渡戸家は、徳川幕府の藩政220年に渡って花巻に居住し、同地の新田開発や文武両道にわたる指導に尽力しました。その子孫である新渡戸稲造は、国際人として国際連盟事務次官を務めるなどの輝かしい功績を持っています。
■ 基本情報
・名称: 花巻新渡戸記念館
・住所: 花巻市高松9-21
・電話: 0198-31-2120
・開館時間: 8:30~16:30
・休館日: 12月28日~1月1日
・入館料: 大人300円 / 小学生150円

第5位:日本一の大きさを誇る兜跋毘沙門天立像
その高さは4.73mもある
兜跋毘沙門天立像は成島毘沙門堂にあり、国の重要文化財に指定されています。この像は、平安中期に作られたと言われている「ケヤキ一本造り」の仏像です。
その高さは4.73mと大きく、毘沙門天像としては日本一の大きさを誇っています。
■ 基本情報
・名称: 成島毘沙門堂 兜跋毘沙門天立像
・住所: 花巻市東和町北成島5-1 (毘沙門堂)
・アクセス: JR新花巻駅からタクシーで10分、東和ICから車で5分。
・電話: 0198-42-3921(毘沙門総合管理センター)
・拝観時間: 8:30~16:30
・料金: 大人400円 / 小学生200円
第6位:大岩盤を流れ落ちる釜淵の滝
その美しさは国の名勝に指定されたほど
釜淵の滝は、花巻温泉のすぐ近くに位置する、台川の大岩盤を流れ落ちる滝です。その美しい景観から、平成17年には国の指定名勝である「イーハトーブ風景地」の一つとして指定を受けました。
■基本情報
・名称:釜淵の滝
・住所:〒025-0304 岩手県花巻市湯本
・アクセス:
●花巻駅からバスで花巻温泉バス停、徒歩すぐ
●東北自動車道花巻ICから車で花巻温泉、そこから徒歩ですぐ

第7位:宮沢賢治が名付けたイギリス海岸
国の指定名勝「イーハトーブ風景地」の一つに指定されている
イギリス海岸は、瀬川と北上川の合流地点の西岸にあたる川岸のことで、白色の泥岩層が川岸に沿って露出している景観を、宮沢賢治がドーバー海峡にある「白亜の壁」を連想し、「イギリスあたりの白亜の海岸を歩いているような気がする」と言ったことから「イギリス海岸」と名付けられました。
イギリス海岸は、平成18年に国の指定名勝「イーハトーブ風景地」の一つとして指定されました。
なお、白い泥岩層は、川の水位が低い時期にが見ることができます。
■基本情報
・名称:イギリス海岸
・住所:〒025-0063 岩手県花巻市下小舟渡
・アクセス:
●花巻駅から徒歩で
●花巻駅から車で(隣接する詩の森公園に駐車場あり)

第8位:北上高地の最高峰・早池峰山
数多くの貴重な高山植物が群生し、国定公園の指定を受けている
早池峰山は、その標高が1,917mと北上高地の最高峰として知られており、登山や自然観察に数多くの人が訪れる山です。
また、それだけでなく、修験者も入山するという「山岳信仰」の霊山としても広く知られています。
山中には、数多くの貴重な高山植物が群生しているため、早池峰山および周辺は、国定公園としての指定を受けています。
■ 基本情報
・名称:早池峰山
・住所:岩手県花巻市大迫町内川目岳地内
・アクセス:花巻ICから車で約90分
・山開き:毎年6月第2日曜日
・電話:0198-48-2111

第9位:高村光太郎記念館 高村山荘
雪が吹き込むこともあったあばら屋・高村山荘
高村光太郎記念館は、全面的な改修が行われ平成27年にリニューアルオープンした施設です。
高村光太郎の代表作となる「手」「乙女の像・中型試作」などをはじめとした彫刻作品のほか、花巻で山居した7年の様々な資料が展示されています。
高村光太郎が花巻で過ごしたのは、太平洋戦争も末期の昭和20年から7年間です。この地の山荘で高村は農耕自炊の生活をしました。冬には雪が吹き込むこともあった、このあばら屋こそが高村山荘です。
現在の高村山荘は「套屋」により保護されていますが、これは、高村を敬慕する村人たちが木を持ち寄り建てたと言われています。
■基本情報
・名称:高村光太郎記念館 高村山荘
・住所:〒025-0037 岩手県花巻市太田3-85-1
・開館:8:30~16:30
・休館:12月28日~1月3日
・電話番号:0198-28-3012
・アクセス:花巻駅からバスまたは車で

第10位:隠れた名滝・緒ケ瀬の滝
釜淵の滝と道を挟んで反対側にある
緒ケ瀬の滝は、観光名所として名高い釜淵の滝と道を挟んで反対側にある滝です。
有名な釜淵の滝の影に隠れがちな緒ケ瀬の滝ですが、その流れ落ちる姿は名滝と言える美しさを持っています。
■基本情報
・名称:緒ケ瀬の滝
・住所:〒025-0304 岩手県花巻市湯本
・アクセス:
●花巻駅からバスで花巻温泉バス停、そこから徒歩ですぐ
●東北自動車道花巻ICから車で花巻温泉、そこから徒歩ですぐ
グルメスポットTOP5
岩手県の花巻市には、独特の食文化に根付いたグルメがあります。そのなかでも代表的なものをピックアップしてみました!
グルメスポット1位:やぶ屋総本店(わんこそば)
花巻は「わんこそば」の発祥の地として有名です。名前の由来は「おわん」に岩手弁独特の語尾に「こ」をつけ、「わんこそば」となったと言われています。
この風習は、昔のお殿様に一口分だけおわんに蕎麦を入れて出したところ、あまりに美味しくて何度もおかわりをした……という言い伝えから始まったとされています。
現在のわんこそばは、一口分の蕎麦を食べきるたびに給仕が次から次へと蕎麦を入れ続け、食べ手がおわんのフタを閉めるまで続く……というスタイルになっています。
やぶ屋総本店は、宮澤賢治も愛したお店と言われる由緒ある有名店です。宮沢はこの店で、よく天ぷら蕎麦とサイダーを食べたと伝えられています。
■基本情報
・名称:やぶ屋総本店
・営業時間: 11:00~21:00
・電話番号: 0198-24-1011

グルメスポット2位:石窯パン工房ミッシェル(花巻バーガー)
花巻のご当地グルメとして名高い「花巻バーガー」は、「花巻市内の事業者が調理すること」「地域で生産された材料を使用すること(花巻産であれば重量ベースで50%以上、県産であれば70%以上使用すること)」、「花巻市内の事業者4社以上の連携による商品であること」という決まりがあり、地産地消を目的に様々な工夫を凝らされたバーガーが作られています。
石窯パン工房ミッシェルは、そんな花巻バーガーの有名店で、「ゆきちから」という品種の小麦を使用したモッチリ食感のバンズ、おからとこんにゃくを用いた「蒟肉」を甘辛く味つけしたパテとの相性が抜群で、とてもヘルシーなバーガーです。
■基本情報
・名称:石窯パン工房ミッシェル
・営業時間: 6:30~19:30
・電話番号: 0198-23-0440
グルメスポット3位:早池峰(三酒の人氣・お酒)
米どころ・花巻では、美味しいお酒も特産品の一つです。そのお酒を「三種の神器」とかけてたのが「三酒の人氣(じんぎ)」です。その三酒とは、「壱を日本酒」「弐をワイン」「参を焼酎」しているとのことです。
早池峰は、そんな三酒が新鮮な魚介類と一緒に楽しめるお店で、地酒が多く取り扱われています。お酒がそれほど強くない人にも、少量ずつの「利き酒セット」があり、何種類かを飲み比べることができて親切です。
■基本情報
・名称:早池峰
・営業時間: 17:00〜翌0:00
・電話番号: 0198-23-6641
グルメスポット4位:金婚亭(金婚漬)
金婚漬は、瓜のなかに昆布、ごぼう、人参、きゅうり、しそなどを詰めて漬ける花巻名物の漬物です。いろいろな野菜の多様な食感と、昆布の効いた上品な味わいが特徴となります。また、断面が美しいので輪切りにしていただくほか、刻んでお茶漬けにしたり、おにぎりの具にしたり、といろいろな食べ方で親しまれています。
金婚亭は、この金婚漬けが食べ放題という、工場併設のレストランです。食べるだけでなく、工場見学もすることができるんですよ!
■基本情報
・名称:金婚亭
・営業時間: 9:00~18:00
・電話番号: 0198-26-2250
グルメスポット5位:源喜屋(プラチナポーク)
プラチナポークは、餌料配合から飼育および出荷まで、一貫した体制で生産されているブランド豚です。新鮮でミネラルたっぷりの湧き水と、厳選された飼料で育てあげられた豚肉は、上質な肉質と味で全国的にもで絶賛されているほどです。
源喜屋は、そんなプラチナポークの農場直営店で、ランチやディナーでその味を堪能することができます。ヒレカツ、角煮、すき焼き丼……とメニューも豊富で魅力的です。
■基本情報
・名称:源喜屋
・営業時間: ランチ11:00~14:30/居酒屋17:00~24:00
・電話番号: 0120-94-8511

花巻を訪れたら
花巻市を訪れたなら、是非おすすめしたいお土産銘菓が「よだかの星」です。
「よだかの星」は宮沢賢治の童話にちなんだお菓子で、ごま入りの薄地のかりんとうに黒蜜を塗ったお菓子です。パリパリ&サクサクの食感に黒蜜がよく合い、甘さも控えめなヘルシーな銘菓です。
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