「人生は短く、読むべき本は多い」。人類の歴史は、そのまま書物の歴史だったといっても過言ではないでしょう。有史以来、人類は文字を書き、それを書物に記録することで歴史を記し、さらには発展してきました。そういうわけで、現代の生活でも読書は欠かせないものとなっています。
ただ、現代日本では読書をする人が急速に減り始めているといわれています。逆に言うと、多くの人は本を読まないのですから、本を読むだけで上位層に容易に食い込むことができるのです。そしてできれば、より有意義でためになる本を取捨選択して、たくさん読みたいですよね。
けど、どうしたらいいかわからない。そんな方のために、ここだけの(!)、【いい本の選び方】をご紹介したいと思います。
【大原則】無駄な本は排除するべし
現代は本が大量に出版される時代となりました。月に500冊以上、新刊の本が出版されるともいわれます。そして電子書籍の普及により、出版の難易度はますます下がってきています。それに比例して、出版される本もますます増えていくことでしょう。
こうした現状をふまえると、まず「いい本だけを読む」大原則として、【無駄な本を力の限り排除する】というものがあげられるでしょう。要するに、為にならない本、自分の興味のない本を徹底的に弾き、本当に自分に有意義な本を取捨選択するということです。
今回はこの大原則にしたがってさまざまな方法をご紹介したいと思います。
1. 本の買い方にこだわるべし
無駄な本を排除するためには、徹底して本の買い方にこだわりましょう。これは結構大切です。なぜなら、衝動買いは比較的ためにならない本を買ってしまうことが多いからです。
一時の感情で適当に本を買ってしまい、買って読んでみてから「損をした」と思うことをまずやめましょう。そのためには、本屋に一度行ったらまずは気になった本をすべてリストアップ&メモし、3日以上待ちます。3日待ってみて、ひとつひとつの本を検討してみてまだ欲しいと思える本であれば、その本を順に買っていくのです。
これはつまり、衝動的に欲しいと思った無駄な本を排除するということです。こうすることでまずは衝動買いを防ぎます。さらには、「自分が気に入った本なのだから絶対に読み切ろう」という気持ちになれるので、本を読了できる確率もきっとあがることでしょう。
2. 本の情報に敏感になるべし
いい本にめぐりあうためには、やはり本の情報に敏感になる必要があります。こうすることでいい本と出会う確率が格段にあがり、無駄な本を排除することにもつながってきます。では、具体的にどのような方法で本の情報を仕入れるのでしょうか?大きく分けて3つのことが考えられます。
1. 友人から聞く、会った人にオススメの本を聞く
2. 新聞やネットの書評を参考にする
3. 参考文献を芋づる式に読む
「友人から聞く、会った人にオススメの本を聞く」というのは多くの人が実践している方法だと思いますが、これは本当に効果があります。というのも、やはり人から直接聞く情報(一次情報)には説得力がありますし、より魅力を自分にあわせて適切に紹介してくれるからです。
次に、「新聞やネットの書評を参考にする」というものですが、新聞についてはよく広告が載っていますよね。あれです。ただ、新聞の書評はインテリ向けに書かれていることも多いので、一部の本当の本好きにしか参考にならないかもしれません。
一方で、ネットの書評は比較的幅広い層向けに書かれていることもあり、魅力的な本の発見につながりやすいでしょう。
3. 目次を読むべし
ここからは本を買う前、本を選ぶ際の話になってくるのですが、本を手にとったらまずは目次をひと通り読んでみましょう。多くの本の場合、章ごとの目次に加えて、見出しの紹介もされていることが多いので、見出しを読むことでだいたいの本の内容を把握することができます。
特にに気をつけたいのは章の構成についてでしょう。というのも、上級者になればなるほど、章の構成をみればだいたい本の内容を想像できるようになってくるためです。文脈を読み取る力も身につきますので、これはオススメです。
簡単に1分程度、さらっと目を通すだけで十分です。そのなかでピンと引っかかるキーワードがあれば、まずは書名をメモ。そして、3日たっても興味があれば、3日後に購入、です。
4. 「はじめに」「あとがき」を立ち読みすべし
目次を読んでも本の内容がいまいちわからなかったとき、少し時間があるのでゆっくり本を選びたいときなどは、「はじめに」と「あとがき」を読むとよいでしょう。
たいていの本にはこの章が設けられているはずです。特に外国人の書いた本に多いのですが、「はじめに」では章ごとの簡単なサマリーが掲載されていることがあります。これを読むと本書の内容をだいたい把握することができるので、本を買う際の簡単な指標になるはずです。
また、この技術は速読の際にも活用されることがあるようです。
「あとがき」については、結論について簡単な付け加えをしていることが多く、「結局この本は何をいいたいのか」をいち早く把握するためにぜひ読んでおきたいところです。
以上の2箇所を読むと、大体本の内容を把握することができるはずです。
5. 【上級者テクニック】本の中ほどを読む
さらに上級者向けのテクニックですが、本の中程を読むと、じつは結構効果的だったりします。
というのも、本の中ほどというのは、著者の気がもっとも抜けやすい部分であり、本の真ん中の論理や言葉遣いが無茶苦茶になっている本は、基本的に読むに値しない本という判断ができるからです。
ですが、読書初心者のうちはこの手法は難しいはずです。というのも、論理の破綻の発見などは、本を大量に読み込んだ人になせるわざだからです。自分は結構本を読んできてすでに上級者だ!という方は、この方法をお試しください。
6. 参考文献を芋づる式に読む
本の後ろの方に参考文献リストが掲載されていることが多いと思います。このリストも、いい本に巡りあうためにはぜひ活用したいものです。参考文献をたどっていく読書の仕方を、「芋づる式読書」なんていったりします。
芋づる式読書は、興味のある分野に関して一気に深い知識をつけられるのでオススメです。ある分野に関する一冊の本を書く際に参考にした本のリストだからです。そこから気になる本を何冊かピックアップして、実際に読んでみるとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本の賢い取捨選択は、時間は少ないけれど、読むべき本が多い人のための悩みどころだったと思います。この記事によって、少しでもいい本に出会えることを願っております。
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