「脳は常に衰えていく」器官なのだそうです。しかしながら、その速度はストレスや生活習慣などで大きく変化するのだとか。高齢になるとボケが起こりやすくなるのもこのためだと考えられます。
今回紹介するのは、ボケを防止するためにも、脳を鍛え活性化させ、衰えを予防する方法です。
高周波音に身をおく
音には人間に聞こえる音と人間の耳では捕らえられない(聞き分けられない)音があります。
ある実験で、人間の耳で聞こえる範囲の音のみ(可聴音)を聞かせたのと、人間の聞こえない範囲の音(高周波音)と聞こえる範囲のものをミックスした音を聞かせたところ、ミックスさせた音の方が脳基幹部での血流増加やアルファ波の増大が認められたという結果が報告されました。
人間が聞こえない高周波の音が人間の脳(特に脳基幹部・前頭葉)を刺激して活性化させるようです。
「耳に聞こえないのに?」と感じるかもしれませんが、高周波音は耳のみで感じ取るのではなく体全体で感じているのでこの様な結果になるのだそうです。
高周波音が豊富に存在しているのが自然環境です。山や小川、海などあらゆる自然環境で高周波音は豊富に感じられるそうです。息抜きと脳を活性化させる目的で散策してみるのも良いかもしれません。
何事にも関心を持つ
何事にも関心を持って、興味を感じる事は脳を活性化させる上で最も重要な行動です。
特に、1度にいんな情報を比較・検討・選定できるネット検索は脳の活性化に大変効果的な手段として注目されています。
ネット検索には、大量のホームページから検索語を考えて絞り込んでいくという作業もあって、その作業も脳の活性化促進に役立つとされています。
食事を考える
脳の唯一のエネルギー源は「ブドウ糖」です。また、特徴的に脳には活動をする為の栄養素を蓄えておける場所が殆どといっていいほどありません。
絶えず血液から栄養を補充することが必要なのです。ですから、食事はバランスを考えたものを1日3食シッカリと摂取することが重要となります。
好ましい食材は腹持ちがよく、ブドウ糖になる時間が長いものが良いとされています。糖質の量や消化スピードなどを数値化したGI値を参考にするもの方法の1つです。
但しGI値は調理法や食べあわせでも変化するのでその辺りにも注意をしながら摂取をすると良いでしょう。
よく噛んで食べる
脳の唯一のエネルギーである「ブドウ糖」は脳には重要ですが摂取しすぎると血糖値の急激な上昇を招きそれを抑えるインシュリンというホルモンを分泌させます。
インシュリンは、脂肪をつくり、脂肪細胞の分解を抑制する働きがあります。つまり、全身で考えた場合にはマイナス面がでてくる可能性があるのです。
食材の選定もそうですが、もう1つのポイントは食事にかける時間と噛むという行為です。
噛むという行為は、脳血流を増加させるばかりか脳に満腹信号を送るレプチンが適正な判断を下すのに役立ちます。
よく噛まない食事は満腹感を感じるまでの時間も長くなり、その分食事の量も多くなってしまう可能性があります。
そして、それが血糖値の急激な上昇と過剰なインシュリン分泌を招いて肥満体質を作ってしまうのです。
脳を休める
脳は、視覚や聴覚などから情報を絶えず得て分析し判断を下しています。その働きはエネルギー量を比較しても分かります。脳が消費するエネルギーは体の10倍近くになります。
その脳を休ませるのが睡眠です。良い睡眠を得られずして、脳の活性化はありえないのです。
しかし、睡眠には体の疲れや体調を整えるという仕事もあり、それを交互に行うといわれています。睡眠のサイクルを確認して上手く活用することこそ脳の活性化に直結した方法なのです。
睡眠には大脳を休ませるノンレム睡眠と体を休ませるレム睡眠があります。睡眠サイクルは90分でレム睡眠が10分から20分程度、ノンレム睡眠は70分から80分程度の割合です。
また、就寝直後の3時間以後に最も深いノンレム睡眠が現れ、ノンレム睡眠は最低でも3回は訪れないと脳を完全に休められません。
そうすると睡眠時間は7時間以上必要ということになり、ショートスリーパーでは脳を十分に休息させることは出来ないということになります。
臨床美術をやってみる
視覚的かつ直感的な作業が多い芸術活動は脳の活性化に効果的です。
なかでも臨床美術は脳科学に基づく芸術(創作活動を通じて右脳を活性化させる)で、MCI(前認知症)にも効果があるばかりか、高齢者の認知症予防や子供達の感性を育むアートカリキュラムとしても高い関心を集めています。
また、芸術を楽しむサークルには自然と人と人とのコミュニケーション交流も生まれ、その面でも脳の活性化に役立っているとされています。
7:読書(音読)する
音読する読書も脳の活性化には効果的です。音読は、目・発音・耳での聴き取りと各器官をフルに活用するもので脳を活発に使う作業なのです。
読書といいましたが新聞でも良いでしょう。毎日10分程度集中して音読してみましょう。
その時、サイコロを数個用意して振り、その数字で読む箇所を決めるという工夫をして読む情報に偏りがないように工夫してみると更に効果的です。
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