昔から民間療法として、親しまれ万病に効果のあるビワの葉は、庭先や公園等人々の暮らしに寄り添った植物として有名です。しかし、どうやって使用するのかわからない人も多いようで、意外に近所に木があるのに使っていないという人も、多いのではないでしょうか?普段の不調を改善する他、がん等の治療に良いとされる、ビワの葉を活用したお茶やお風呂は簡単にできるので、是非実践してみると良いでしょう。
びわの葉の効能って何があるの?
自然療法や民間療法に詳しい人や興味のある人には、もうおなじみの療法の一つであるビワの葉療法は、東上百合子さんの自然療法でも紹介され、多くの人に日常でも薬効の高い自然療法として用いられていますよね。まだ使ったことの無い人も、使っている人も、さらにびわの葉について知識を深めて行きましょう。
お庭や近所の公園、お寺や神社等に、当たり前に生えているびわの木は、先人が私たちのために、効能ある木を植えてくれたのかもしれません。
その恩恵を受け、身近なびわの葉を使用して、普段の不調や万病のもとを予防したり、病気の治療に用いる事ができる万能で優秀な木ですので、是非ご家庭でも取入れて実践したいものです。ここでは、簡単に取入れる事ができる、お茶や湿布等の方法も紹介したいと思います。
万能なびわの葉や種にも薬効がある
万能な効能のあるびわは、葉っぱはもちろん、びわの種等にも薬効が高いとされ、焼酎漬けにしてエキスを抽出して、化粧水やエキスにして使用したり、ビワの葉を直接患部にあてて使用するビワの葉温湿布、ビワの葉風呂やお茶等、幅広く使用方法があります。
症状によって方法を変えてみたり、季節によって使用方法を変えてみるのもおすすめですし、自分にあった方法でびわの葉を日常に取入れてみるのがいいかもしれません。では、びわの葉について、見て見ることにしましょう。
三千年も前から薬効が用いられてきた
びわの葉は、なんと3千年も前より、涅槃経などのインドの古い仏典の中に出てくる程、古くから効能ある薬として用いられてきました。びわは、大変優れた薬効を持つことによって、生きとし生けるものの万病を治す植物として、仏典にも登場しています。
びわの樹は「大薬王樹」と呼ばれ、びわの葉によって全ての憂いを取り除く、「無優扇」と名付けられていたようです。
原産地は中国から日本各地へ分布
びわの木は中国の南西部が原産のであり、効能のある木として日本にも紹介され、各地へと分布されてきました。日本では、関東から西の地方で自生しており、中でも鹿児島や長崎、山口の祝島など南の地方で多く栽培されています。
主な成分はビタミンB17、血液を浄化する
びわの葉に含まれる主な成分は、アミグダリン、タンニン、サポニン、クエン酸、ブトウ糖などです。糖分として蔗糖、ブドウ糖、果糖が含まれており、その中にあるアミグダリンという物質が薬効成分となっています。
アミグダリンが、ビタミンB17となり、ガンに効果があるとして脚光を浴びているようです。ビタミンB17は、温めると細胞の中にまで入っていくことができ、炎症やガン細胞も治してしまうほどの力を発揮します。
びわ葉温灸療法やびわの葉湿布等によって、血行を促すと、酸素を補給すると共に血液を浄化することができます。また汚れた酸性の血液は、弱アルカリ性の血液に浄化する働きがあることが証明されており、あらゆる難病治療に役立てられています。
びわの葉の主な4つの効能
びわの葉には、様々な効能があるようです。タンニンには整腸作用、サポニンは抗菌、抗炎症作用、クエン酸には疲労回復、ブトウ糖はエネルギーの増強といった効能があります。それぞれの効能を活かしながら、自分の症状にあった方法で、びわの葉療法を取入れてみては如何でしょうか。
クエン酸が豊富で疲労回復に最適
普段サプリメントや栄養ドリンクを飲んでいる人は、クエン酸が豊富なびわの葉を抽出した、お茶やお風呂等でも疲労回復が期待できますので、身体に優しい方法で取入れてみては如何でしょうか。
足湯にびわの葉を入れても効果は絶大ですので、夜ホッと一息しながら足湯をするのも、リラックス効果と疲労回復が同時にできるのでおすすめです。
美容効果も期待できる抗酸化作用がある
びわの葉は美容効果も期待できる、まさに万能な効果を発揮してくれる植物です。酸化とは、金属を放置しておくと錆びがつきますが、食べ物を常温で置いておくと、腐ったり変色するのと同じく、身体も放っておくと錆び付いてしまいます。
これを防ぐのが抗酸化作用と呼ばれるものであり、縞酸化作用のある食べ物は多くある中、びわの葉にもこの抗酸化作用を促進する成分が、アミグダリンの他にもたくさん含まれているので、老化防止に効果のある植物として重宝されているようです。
アトピーや皮膚のトラブルに!
なかなか治りにくく、ステロイド軟膏等で対処療法を長年使用して、忍耐強くお付き合いしている人が多いアトピー性皮膚炎ですが、びわの葉はとても効果があるとされています。痒みや炎症を抑える効果があるといわれるびわの葉を、お風呂に入れて使用します。
昔から、皮膚病に悩む人に用いられてきた、治療法とされてきました。お風呂の使用法ですが、びわの葉の生葉でも大丈夫ですが、乾燥させた葉かどちらかを直接お風呂に入れます。
なるべく長く抽出することで、びわの葉のエキスが皮膚から患部に浸透しますので、効果を実感しやすいようです。アトピーを改善させる効果があるようですので、お悩みの人は一度試してみては如何でしょうか。
こんにゃくとびわの葉の湿布のやり方
びわの葉に含まれるアミグダリンは、日本を始め世界20ヶ国において、がん治療薬として使われているようです。中でも、直接患部にびわの葉をあてて、毒素を抜いてくれる方法として、おすすめの方法であるびわの葉湿布の方法を紹介したいと思います。
〈用意するもの〉
・生のびわの葉
・こんにゃく(2枚くらい)
・鍋
・タオル
〈びわの葉こんにゃく湿布のやり方〉
1.なべに水を入れて沸かす。こんにゃくを芯までよくゆでる。
2.10分程ゆでたら、水気を切りタオルにコンニャクをつつむ。熱すぎたら、もう1枚タオルを増やして温度調節してください。
3.びわの葉のツルツルした面を患部にあて、その上からタオルにつつんだコンニャクを乗せる。30分~40分くらいは温かいので、そのままお休みできます。上から毛布をかけると、熱が逃げにくくなります。
毒素が排出されると、びわの葉がくろくなったり破れたりします。効能が目に見えるのも嬉しいですので、是非試してみましょう。
〈こんにゃくびわの葉湿布のポイント!〉
●コンニャクはだんだん小さくなります。固くなるまで何度でも使えますが、劣化すると毒素をすっているため、交換した方がよいでしょう。
●やけどに注意してください。
●脾臓(左わき腹)はフル回転で熱を持っている事が多いため、温めない方が良いそうです。できれば冷たい布やコンニャクで冷やして下さい。(脾臓:左の上腹部にあり、上方は横隔膜に、内側は左の腎臓と接している。前方には胃が存在しています。注意しましょう。)
とっても簡単!びわの葉茶の作り方
とっても飲みやすいびわの葉茶は、くせもあまりなく、お薬として飲むというよりは普段のお茶として、取り入れやすいのでおすすめです。びわの葉が手に入ったらお茶にして保管しておくと、いつでも飲めるので重宝します。
ここでおさえておきたいポイントは、なるべく濃くて緑が深く分厚い、年を取った(古い)葉っぱを使用することです。若い葉っぱよりは古い葉っぱの方が効能が高く良いとされています。是非覚えておきましょう。
手順は簡単!洗う・切る・乾かす・煎れる
1.びわの葉の表面をさっと水洗いした後、ふきんで綺麗に拭きとります。
2.葉を1~2㎝の大きさに刻みます。
3.ざるなどに並べて天日干しをして乾燥させます。
カラカラになるまでしっかり乾燥させたら、ミキサーなどで細かく砕きます。5g程度ずつ100均で売っているだしパックに入れ、乾燥剤と共に紙袋に入れ、綺麗な瓶や缶などに入れて保管するとよいでしょう。
飲む時は1~1.5ℓ程度の水にパックを入れ、沸騰してから10分ほど弱火にして煮出します。さらに、10分ほど蒸らすと色もしっかりと出て、ほのかに甘い香りがするびわの葉茶ができ上がります。
困った時のびわの葉!民間療法を取入れよう
アトピー性皮膚炎や臓器の炎症、毒素の排出、さらに大病であるがんにも効能があるとされるびわの葉が、近所で手に入るなんて、すばらしい事でもありますね。
身近な薬効高い植物を手に入れて、自宅で簡単に病気の予防ができますので、是非ご家庭で試してみては如何でしょうか。知らず知らずのうちに、お医者さん要らずになっているかもしれません。
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