脳の仕組みから「勉強」を科学する!学習効率を圧倒的に高める方法

勉強・言語・学問
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3月に入り受験シーズンも一段落しつつあります。

ですが、「受験シーズンの終わり」は「新たな受験シーズンの始まり」でもあります。また、既に受験生活を終えた方の中にも大学や企業等で新たな知識や資格の取得に励まれている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は「勉強の効率を高める方法」を紹介していきたいと思います。新たな年度の初めに効率のよい勉強法を身につけ、無駄な時間を過ごすことの無いようにしましょう。

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自分の有利な時間を見つける

巷に出回っている勉強法のマニュアルには「朝勉強すると効率が良い」であるとか、逆に「夜勉強すると効率が良い」と書かれているものなど「時間」に関してさまざまな記述がなされています。

ですが、実際のところこれはどれも正しく、同時にどれも間違っているのです。

なぜかといえば、それは単純な話で「個人によって活動的な時間は違う」からです。仮に現在夜型の人間が、あえて朝に勉強することを心がけようとすると、それは生活リズムを変更することになり余計な時間、ストレスがかかることになってしまいます。

まずは自分自身にとって集中力が高まり、活動的になる時間を把握し、その時間に重点的に勉強できるスケジュールを組みましょう。

 

時間を短く区切る

勉強するときにやってはいけないことの一つに「だらだら勉強する」というものがあります。

一般的に人間の脳は長くて60分から90分程度しか集中力を高めることができません。また長時間集中力を使い続けるということは、それだけ元の状態に回復させるための時間を長く要するということになってしまいます。

もちろん、その勉強の内容が、自分が好きでたまらないものであり、勉強すること自体が楽しくて仕方ないという場合は別ですが、そうでない場合は一つの事柄を勉強する時間は長くて90分までとしましょう。

人によっては10分から15分で区切りをつける、という場合もあるようです。

これを図式化すると

勉強1(10〜90分)→休息→勉強2

という具合になるのですが、この際「勉強1」と「勉強2」は連続した内容を行うのではなく、それぞれ別の内容を行うのがより効果的です。

これは一見すると非効率的に見えるのですが、それぞれ別の内容を学習するということで脳の異なった領域を広く活発化させることになるため、長期的には脳全体を効率化させることにつながります。

 

参考書は薄いものを選ぶ

参考書を選ぶ際には厚いものではなく薄いものを選ぶのが効果的です。

厚い参考書の場合、一冊を終えるまでに時間がかかるため、どうしてもストレスを貯めやすくなってしまいます。その点薄い参考書の場合はお手軽に達成感を得ることができるため、無理なく学習を継続しやすくなります。

 

「ノート作り」をやめる

勉強をしている人が陥りやすい悪い状態の一つに「ノート作りにこっている」というものがあります。これは、勉強の効率化という観点では絶対にやってはいけないことです。

「ノート作り」は「ノートを作ること=勉強」という勘違いを生じさせやすく、さらに既に指示されていることを「書く」という行為でなぞっているだけであるので、本当に勉強で必要とされる「疑問点の洗い出し」や「理解」にはほとんど結びついてはいないのです。

それともう一つ、さまざまなカラーのマーカーを用いて「カラフルな色をつける」という勉強法も効率化という観点からは絶対にやってはいけません。こちらも「カラフルに色づけをする=勉強」という勘違いを生じさせます。

 

「ノート」ではなく「メモ」を取る

「ノートを取ってはいけない」というのは前述しましたが、では、何も書かずにひたすら参考書を読み、問題を解くことが正解なのでしょうか?

たしかに「ノートを作る」ことに執着するよりは「参考書を読む」「問題を解く」ことに徹した方が「まだマシ」であるのは確かです。

ですが、より効率化を目指す場合「ノート」ではなく「メモ」を取ることをしていくとよいでしょう。

前述したとおり勉強で重要なのは「疑問点の洗い出し」と「理解」です。そこでメモを取る場合は「疑問点」と「その解決のコツ、ポイント」を必要最低限のみ書き出すようにしましょう。

ここで心がけるべきなのは「必要最低限のことしか書かない」ということで、そのためにもメモ帳はB5サイズよりも小さなものを使うようにしましょう。

 

質の良い暗記をする

何かを学習する際には「暗記」は欠かすことができません。ただし、闇雲に丸暗記をするのでは駄目で、そのクオリティを最重要視しなければなりません。

心理学者であるヘルマン・エビングハウスが発表したものに、「忘却曲線」というものがあります。これは新しく学習した短期記憶について、時間とともにそれを忘れていく割合を曲線として表したものです。

これによると、人は新しく学習したもののうちわずか1時間後には50%以上を忘れてしまうとされています。

暗記はあらゆる物事を闇雲に覚えるのではなく、この「忘却」に対処するための手段であると考えましょう。具体的には同じ事柄について、一定の間隔を置いて再び学習するようにします。その際には学習を繰り返すに従って間隔を長くしていくのが重要です。

例えば

・1回目の学習の2日後に2回目の学習

・2回目の学習の4日後に3回目の学習

・3回目の学習の1週間後に4回目の学習

という具合に。こうすることで、短期記憶を長期記憶に変換していくことになります。

例えば、人は3日前に食べた夕食のメニューは忘れても、子供の頃のある出来事については一生憶えているということがあります。これは繰り返しその記憶を思い出すことで、短期記憶が長期記憶に変換されたということなのです。

このように脳に生得的に備わっているメカニズムを利用することで、より効率的な学習が可能になるのです。

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