企業の格付けとは
企業の格付けというのは、金融機関がつける企業の成績表のようなものです。
もちろん、格付けを行う金融機関によって格付けの方法は多少異なりますが、それほど違いがありません。
企業格付の方法
企業格付は、「定量評価」と「定性評価」の2つの手法のどちらかで行なわれます。
定量評価
定量評価は4つに区分されるカテゴリーの中で詳細に点数付けをしていき、総合計が企業の成績となります。
定性評価
定性評価は市場と照らしあわせて評価をしていくという手法になっていることが特徴です。
これら2つの評価の違いというのは、定量評価が「企業の資金力や安全性」を軸にしていることに対し、定性評価は「売上や営業力」などを軸にしているということになります。
主に都市銀行では定量評価が用いられ、地方銀行や信用銀行では定性評価が用いられることが多くなっています。
資金使途の妥当性とは
資金使途というのは、文字通り「融資を受けた資金を何に流用するのか」という問題となります。
妥当な事由をもつ適切な資金ではない場合に、審査を通過することが出来ないケースが多いです。資金使途には「設備資金」と「運転資金」の2つの項目に分かれることになります。
設備資金とは
設備資金とは、新たに事業を始める際に発生することが多い「設備を購入するための資金」となっています。
事業に対する必要性が求められる項目となっていて、他の設備では代用することが出来ないということを説明してください。
運転資金とは
新たに事業を始める場合、売上が上がるまでには一定の期間が必要になることが一般的です。
その際に、それまでのつなぎ資金として、従業員の給与や経費など変動性のある資金が運転資金として計上されることになります。
運転資金に関しては、事業を始める前に、どれぐらいの規模で開始から何日後に売上が上がるのかという明確な予測を立てることが融資のポイントとなっています。
取引先の信用調査とは
融資を申請している企業ではなく、申請している企業が取引を行っている取引先の信用調査をすることで、申請した企業が提出した書類の正当性を確認するという調査になっています。
提出した書類の正当性とは
融資を受ける企業は決算書を粉飾することが多く、取引に関する項目の辻褄が合わないことが多いです。
そのため、取引を行っている企業の履歴を確認することで、双方の企業から決算に関する正当性を高めるということが出来ます。
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