終身雇用制や年金制度の崩壊は既に明らかになっておりますが、これは日本だけの傾向ではなく、世界中で同じようなことが起きつつあります。誰もが何となく毎日を過ごす中で何となく将来の展望を描けるという時代は終わりを告げました。
では、一体人間は何を頼って生きていけば良いのでしょうか?お金でしょうか?宗教でしょうか?もちろんそれらも良いでしょう。ですが、貨幣制度にせよ宗教にせよ、それらを作り出したのは人間の脳に他なりません。
人間は脳(特に大脳)の機能に従って自分自身の生きる世界のイメージを作り上げたのです。つまり、人間が本当に頼っているのは「自分自身の脳」ということになります。
というわけで、今回紹介するのは「頭の回転を良くする方法」です。自分自身の脳を、より頼りになる存在にしていくためには、一体どのような方法があるのでしょうか?それでは、早速見て行きましょう。
好きなことをする
人間、誰しもその人が好きなことをしている時には頭の回転が早くなるものです。アルツハイマーに関しても多趣味な人ほど病にかかりにくいと言われています。
人は「楽しい」と思える情報に出会ったとき、脳の様々な部分や感覚器官を駆使してその情報を感じ取ろうとします。
逆に「楽しくない」と思える情報、特に「苦痛」に思える情報に対しては感覚器官をシャットアウトし、無意識にその情報から遠ざかろうとします。
外国語を勉強する
アルツハイマー病の予防には、外国語の勉強もまた効果的であると言われています。
通常「言葉」は「意味」に一対で対応していますが、外国語を勉強することは「意味」に対応する複数の「言葉」を習得することに繋がり、さらに「意味」の指し示すニュアンスの微妙な違いをも認識することとなります。
このように複雑に情報を処理することにより脳内の言語を司るネットワークがより強化されるようになるのです。
軽い運動をする
ウォーキングやジョギング、ストレッチのような軽めの運動は、全身の血流をスムーズにし、それによって自然と脳へ流れる血液の量も増えるようになります。
血液は酸素を運ぶので、血流が良くなることは消費するための酸素をより多く脳へと運ぶこととなります。
ただし、これはあくまで「軽めの運動」においての話で、激しい運動は逆に脳を酸欠状態にし、思考力を奪います。
睡眠をとる
仮眠をとった後仕事をすると、驚くほど効率が良くなる。というのは誰しもが日常的に経験していることなのではないでしょうか。睡眠は起きている時間にインプットした情報を処理するほか、成長ホルモンを分泌し脳を含めた体のダメージを修復させます。
睡眠を疎かにした場合、脳はどんどんボロボロになっていき、脳出血やアルツハイマー病のリスクは激増してしまいます。
時間を区切って行動する
人間の脳はいつまでも集中力を保ち続けられるようには出来ていません。一般的に集中力のピークは45分と言われており、それを過ぎると機能は低下していきます。
例えば、1時間を45分間の活動と15分間の休息という風に区切ってローテーションをすることで、効率よく物事に取り組むことが出来るようになります。
満腹状態にならない
食べ物を摂取し、それを消化するのにも、当然酸素が必要とされます。
体が一定の時間内に取り込むことの出来る酸素の量には限りがあるため、食べ物を消化する際には、酸素は消化器官に回され、脳は酸素が少ない状態となり、思考力が低下します。
何か大事なことを考えなければならない時には、お腹いっぱいにならないように気をつけましょう。
また空腹状態の時には、脳は食べ物を探そうとするためより活発に働くようになります。
水分を補給する
血液は液体ですので、水分の補給はそれだけで血流を良くし、脳への酸素の供給を助けます。
また、水分が不足することは脳の灰白質を萎縮させ、思考力を低下させるだけではなく、脳貧血さらには、脳梗塞などのリスクを格段に高めてしまいます。
感覚を言葉にする
自分自身の感覚を言葉としてアウトプットしようとすることは、脳を活発化させます。
特に自分の感情を他人に伝えようとするという時には、「理解してもらいたい」という気持ちが動機づけとなり、さらに複雑な情報処理を可能とします。
さらに、「仲の良い人と話をする」という時には話している事自体が楽しく、もっと話をしたい、情報に接したいという気持ちが働くため脳を最高の状態で使うことが出来ます。
複数人で仕事をする時なども、メンバーのうち一人は仲の良い人を入れておくとそれだけでよりクリエイティブな活動ができるようになるでしょう。
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